札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2013年5月29日水曜日

やるべきこと。

患者さんの立場になって、いろんな問題点を改善して、最初は見えないほど、小さな進歩が、結果大きく進歩していくことになります。

諦めてはいけません。努力を惜しんではいけません。

そしてそれは、自分との戦いなのです。人や世間の評価を気にする必要はありません。自分がスキルアップするための修業なのです。

やるべきことをやっていれば、必ずそれを評価する人がいます。そして最後は、神様が評価してくれます。

手を抜かずに頑張りましょう。

2013年5月27日月曜日

クリニックの5年間で、8700人

開業して5年間で、約8700例PCIを施行しています。この数に自分でも驚きです。
延吉先生が3万人の心臓を治した男という本が2001年に発売されて、その10年後に5万人に増えていました。それには、はるかに及びませんが、少し近づいているような気がしました。それは、以前にも書きましたが、数だけではなく、患者さんへの思いを含めてです。
話が代わり以前の病院でロタブレーターを2000件以上やっています。その時でも10000件くらいのPCIを経験していると思います。
その後開業して5年間はロタブレーターなしで8700例の治療をして、その後にまたロタブレーターが復活をして治療をしている、このような激しいon-offの経験をもっている先生は、日本では僕だけだと思います。
このような貴重な経験を今後にも、いかしていきたいと思っています。


ロタブレーターが使えなくて、苦労している先生には、今後とも僕の経験を伝えていきたいと思います。

まずは、豊橋ライブで発表です。

2013年5月22日水曜日

rotamanlaser

僕のハンドルネームです。それでけ、この治療に自信があります。

今月から病院になり、保険での治療が可能になりました。

ロタブレーターは、血管内を金属製のドリルで削る治療です。

石灰化などの病変や、風船で広がりにくいところの治療に最適です。

以前から2000件以上の経験がありましたが、5年ぶりに再開です。


レーザー治療

冠動脈内は保険適応になりました。

血栓病変、ステントの再発病変、ステントの拡張が不十分な病変に効果が絶大です。

下肢動脈にも、保険適応になることを期待しています。

ロタブレーターのコンソールは4台あり、レーザーのコンソールも、一台常備しています。

現実には、札幌市内でいつでも、治療が可能な病院は当院だけです。


カテーテル治療で再発を繰り返す方などには、レーザー、ロタブレーターが効果があります。困っている方がいればいつでも相談を。



2013年5月20日月曜日

EuroPCR

年に一回ある、この回に当院から、鹿島、杉江が参加させます。このような世界規模の学会に触れてもらって、刺激をうけて、当院のために役立ててもらいたいと思います。

インターネットにより情報収集が可能になってから、情報収集という意味はとても少なくなったような気がします。とくにこのような大きな会は、ホームページなどから、情報およびスライドもみることが可能です。

日本の会も同様で、情報収集という意味は少なくなったと思います。ですから、僕は必要最小限しか参加しません。不思議なことに、週末は、日本中のどこかで似たような会が毎週おこなわれているそうです。

週末は、北見網走に出張する僕としては、仕事を当然優先します。

今週は、ドクターが二人少ない状況ですので、クレームがでないように頑張りましょう。

2013年5月17日金曜日

網走こが病院が新しいカテーテル室へ。

網走のこが病院のカテーテルの機械がリニューアルしました。東芝のマシンです。ピュアブレイン搭載のフラットパネルになりました。
去年東芝の64列CTが入りましたので、自分の思った設備を揃えてもらえました。

北見では北星脳神経・心血管内科病院、網走では網走こが病院で治療が可能になりました。

網走脳神経外科でも、福原および当院のスタッフが外来等をさせてもらっているので、北網地区に貢献がさらにできるようにしたいと思います。

2013年5月15日水曜日

加藤先生のCTO、CTOは、単に通過させることから、質の高いPCIへ。

本日 2例。

1例は、LADCTO バイパス不全により治療。石灰化による石があり、レトロからコンクエストが操作できず、穴あけは、コンクエスト8/20で、その穴にGAIA 3rd,をいれて、通過させています。

2例も、同様の症例ですが、アンテからGAIAで通過しています。問題は、SVGからのLADへのバイパスからCTO近位側に大きな中隔枝がでています。これを潰さないように治療するために、アンテからreverse wireで通過させて、LAD とsepのKBTでこの大きなSEPを潰さないように治療をしています。

どうしても、必要であれば、レトロのSVGからこの枝にワイヤーをいれて、アンテからステントをいれたあとに、再度レトロから枝にワイヤーをいれて、アンテから本幹にバルーン、レトロからSEPにバルーンでKBTする予定でした。

この症例からは、CTOを通過させるだけではなく、qualityが大切ということです。
大きな意味のある枝はしっかりサルベージする必要があるので、この意味でもcTOの通過はsubintimalを避けるようになっています。
LAD領域のsepは、コラテラルソースになることがあり、ステントをいれて潰すと、将来ステント含めて再発したときに、コラテラルソースを潰れていると、患者さんに不利益があるということです。

すくなくとも、PCIをする限りは、10年先にわたって、いいことをするということと、悪いことをしないということが重要ということです。CTOを通過させるだけではなく、大切な枝をしっかり残す治療をしないといけないということです。

単にCTOの成功率を述べることよりも、その質を問われる時代になりました。

2013年5月13日月曜日

5周年記念。自分のご褒美

記念のブレスレットを特注で作りました。初心をわすれないようにします。

なかなかすべての人に理解を

患者さんが一日に120−150人くらいくる状況で、すべての人に満足をしてもらって帰ってもらうことはなかなか難しいです。

それでも、クレームの中から改善点を見つけ、それを反省し、改善していきたいと思います。
今日も、辛辣な言葉のクレームをいただきました。やはり、説明不足が基本にあります。短い時間で患者さんに満足してもらうために、もっと努力をしないといけません。

借金を返すために沢山検査をしているのだろう?金儲けのために沢山の患者さんをみるのではなく、患者さんを少なくしてしっかりみたら?
挨拶がない、先生の本なんか誰も読んでないですよ。先生の本のなかには立派なことが書いていますが、全然守られてない。ちゃんちゃらおかしい。ちゃんと検査データをみないで、説明不足だ。あんたとかお前という言葉など。色々あります。

でも、それを糧に、さらなるスキルアップを目指します。

クレームこそ、チャンスです。

2013年5月12日日曜日

患者さんのため

院内では、僕と道井先生と鵜野先生の3強が、病院のトップとしてやっています。当然経営責任を含めて僕らにはあるわけですから、日々真剣勝負です。

そのなかで、色々といわゆるおっかない指導もあるわけです。激怒するわけです。
そうすると、いつのまにか?

僕らを激怒させないように、もしくは、機嫌をとるように仕事をするようになります。その気配りはありがたいのですが、それをするときに、優先順位が患者さんより上になることがあります。それは困ります。そして、仕事は、患者さんのためにするということを忘れてしまいます。
僕や道井先生、鵜野先生がいないときに、よかったと思っている人は、そのような僕らに怒られないような仕事をしている可能性があります。

僕らがいないときに、大変だ、しっかりしないと思って仕事をする人は、患者さんのために仕事をしている証拠です。

それで、札幌ハートセンターでの仕事は、患者さんのための仕事をしてもらいたいそして、僕らの機嫌をとるための仕事はしなくてもいいといい続けています。

理念は簡単。一に患者二に職員。のみです。

2013年5月11日土曜日

患者さんのため

僕らが治療するのは、患者さんのためです。専門分野では、そのために血管を治療します。そして、それが患者さんにとっていちばんいいからです。

患者さんではなく、血管の狭窄を治療することに、重きを置くと治すことが本筋になってしまいます。そうではなく、カテーテル治療を通じて患者さんを良くすることがとても大切なのです。

この観点にたてば、再発するもしくは、この治療によりまた悪化するような予測がされたら、跛行ごときでは、治療は不要です。

延吉先生の本を読んで、さらにそれを実感しました。

患者さんのためのカテーテル治療でなくてはいけないと思います。


2013年5月10日金曜日

感動。

今回、CTOクラブにいくにあたり、本を2冊よみました。
延吉先生の本です。

患者のために。職員のために。を一生懸命考えて、PCIを、そして小倉記念を大きくしていった過程が勉強になりました。
患者さん、職員、病院に対する思いがすごい。
感動の一言です。そして僕の目指す方向とまったく一緒です。

PCIは、冠動脈の狭窄を治療するためではなく、患者さんの胸痛をとってあげるための一つの方法で、それにプラスのもので、患者さんを精神的にフォローすることによって、胸痛をとってあげる。

まさしく、同感です。

そして10年先を考えることも、同感です。

死亡率0.1%でも、患者さんにとってはひとつの命。あたりまだけど、それを理解していない医者が多い。

3Sも、カテーテル室に患者さんは、長くいたい理由がないから、早く終わらせてあげる。それが理由だったんだ。勉強になりました。

名声も権威もいらない。同感ですが、延吉先生は、結果名声と権威を手にいれています。

とにかく、僕がSCVCでやっていることや、日々考えていることが、すでにこの本に書かれています。

びっくりしました。

やはり、すごい。

CTOクラブ

昨日から参加をしました。

いかに、subintimalを作らずに、CTOを通過させるかという質的な問題が追求されていました。
そのためには、アンテから丁寧な操作でhematoma や subなどを作らずに、ワイヤーを操作して、通過させるということです。

注目を集めているのが、crusade パラレルとIVUSガイドです。両者とも、以前からありますが、GAIAがでたことにより、より理想的なワイヤー操作が可能になっています。

crusadeに関しては、RX側のワイヤーの固さや、固定の度合いにより、OTW側のワイヤーの先端荷重の変化が著明でした。落合先生のスライド勉強になりました。

本来のワイヤーのパフォーマンスを出すためには、crusadeが必須ということです。

そのクルセイダーに関しても、GAIA をRX側でやるときは、GAIA自体のワイヤーの固さが足りなくなり、OTW側のワイヤーのパフォーマンスを発揮できないかもしれないという感じがしました。

結局RX側のワイヤーの固さや、RX側のcrusadeから出るワイヤーの長さによる変化や、crusadeの位置などにの複数の因子より、OTWのワイヤーのパフォーマンスが変化するということです。そのパフォーマンスを最大にあげることを考えながら、crusadeパラレルをしないといけないと思います。

IVUSガイドは、trueに戻してからが、GAIA 1srの本領発揮なのに、それをわかっていない感じですね。

2013年5月7日火曜日

後半の連休。

やはり、昨日は10人弱の患者さんが連絡もしくは、来られ、入院となっています。火曜日の外来再開までまてない人が多かったです。

多くの患者さんは、なんともないことが多いのですが、その中に重症な患者さんがいては困るので、調子が悪いときは、必ず診ることにしています。

当院は、救命センターではありませんが、新患問わず、必ず断らずに、診るようにしています。救急車もそうです。最近、あれ、どうして内に運んできたの?という患者さんに、救急隊の方が、某病院3つほど、満床で断られたと書いていました。

満床で、救急を断れなければ、いけない状況って?と思いますが、救急隊の方を早くフリーしてあげないと、次の救急車依頼のときに、困ると思いすぐに受けるようにしています。

満床で救急を受け入れられない。重症な救急の処置をしていて、手が足りないというのであれば、分かりますが、それでも、人を呼ぶなり、すれば解決はできるはずです。

限界は、自分が規定するものです。無理と思ったら終わりです。なんとか、ならないか?というもがきが、限界を超えていけます。救急の受け入れも同じだと思っています。

当院もベッドがすくないころには、退院と入院のコントロールがつかずに、患者さんを入院させれない状況になることがしばしありましたが、外来で待ってもらう。カテーテル患者さんは、直接カテーテル室にいってもらう。ベットがなければ、手稲から一時的にもってきてもらうなど、皆で知恵を出せばなんとかなるものです。

一人がもう無理といって、限界を作られては、困ります。

少なくとも、札幌ハートセンターは、皆で力を出して、限界を乗り越える施設なのです。

2013年5月4日土曜日

患者さんからのクレームから学ぶ

昨日もたくさんのカテーテル患者さんや、退院する人の説明を朝6時半からいつものようい20人しました。そのなかの患者さんの一人が、看護師の対応が悪かったというクレームをいただきました。本人がまだいたので、すぐに呼んで状況を確認しました。看護師さんには、良かれと思って言った言葉が、相手に真意が伝わらず、自分の要求を受けてくれなかったと患者さんが判断したみたいです。
その日は、PCIが20件もあり、夜勤の看護師は大変であったと思います。忙しくなると、どうしてもコミニュケーション不足になります。患者さんは、クレームをすぐに聞いてくれて、対応したことで、満足はしてくれました。対応した看護師さんも、少しこれでスキルアップされたと思います。

カテーテル直後ではなく、翌日に説明をする理由の一つが、このようなクレームを拾い上げることにあります。もし、前日に、カテーテルの説明をして、今日僕が患者さんと会えなければ、クレームをもったまま帰ることになります。それは、患者さんにとっても良いことではありませんし、我々も、クレームから学ぶことができません。

完璧な人間はいません。僕は人はミスをするものだといつも思っています。クレームも絶対解決しません。大切なことは、そのクレームを拾い上げること、そのクレームから反省し次のステップアップにつなげることです。ミスから学べない人は、成長はできません。ミスをしたら、それを認め、そしてそこから学ぶことが、人を成長させるのです。

2013年5月1日水曜日

本日病院へ。

無事病院になりました。

ロタブレーター、レーザー治療が保険適応になります。レーザーを含めれば、北海道では当院でしか、治療ができないことになります。

感謝感謝。