札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2017年8月29日火曜日

金子先生が今年2本目のJACC interventionです。

症例報告ですが、今年2例目の偉業ですね。

SCVCも、たくさんの症例があります。珍しい症例もあります。論文ネタはたくさんあります。

現在は、データーベースも完備し、データー打ち込みのスタッフも二人確保して、日々データ入力をしてもらっています。

そして、そこから沢山のリアルワールドからでるエビデンスを発表するために、皆んな試行錯誤で頑張ってもらっています。

アカデミックに発信も、大切な今後の仕事の一つです。

もっと、頑張ってもらいましょう。

金子先生は、今年JACC interに2本目の掲載です。
素晴らしい努力です。感謝ですね。




2017年8月18日金曜日

狭心症。

胸がくるしくなる方が一番心配する病気が、狭心症です。

あと、大きなところでは、動脈乖離などでしょうか?

当院では、胸が痛い、苦しくなる方に関しては、即座にCTをとり、冠動脈が狭窄、閉塞おおよび大動脈の異常を検出します。

それで、異常があれば、入院精査になります。

異常がなくても、症状があるので、それに対して、狭心症の内服であるニトロで効果があるかどうか、確かめます。

そしてニトロが効果があるようであれば、狭心症の可能性が高いので、入院して調べます。

ニトロの効果がなければ、狭心症の可能性は低くなるので、そのときは、安定剤で不安をとり症状が落ち着くを検討します。

胸がくるしくなったことのあるかたは、わかると思いますが、胸がくるしくなった時点で、死ぬのではないかという思いを、感じている人が多いのです。
そのような方には、この安定剤が劇的に効果があります。

僕は、死ぬ病気を見逃さない、そして、症状が必ず解決するようにすることが大切だと思っています。

心房細動

当院では、心房細動に対するアブレーション治療をしています。

ただ、この治療は、本来の脈に心臓を戻すことにより、症状をとり、心機能の改善及び温存をはかります。また、心房細動による血栓症のリスクを取ることも可能です。

では、心房細動は、アブレーションが必要でしょうか?

個人的な見解です。
これは、人によります。症状がない人は、適応になりません。抗凝固がしっかりできる方も適応になりません。心機能も悪くない方も適応になりません。

心房細動はアブレーション治療ができる以前は、病気というより、老化の自然経過として診ていて、特に高齢のかたは、内服治療で、問題なく経過をみれていました。

特に高齢の方は、アブレーションで心房細動が根治しても、その後数年にまた心房細動が出現することがあります。それが実は、問題で、その心房細動が再発した時に、運が悪いと血栓症を起こして、脳梗塞になることがあります。

アブレーションで、若年の方は、劇的に症状が取れて、恩恵がある方が多数いる一方、症状が強くない方、高齢で再発の可能性が高い方は、デメリットの方があることがあります。

当院では、そのような観点から、アブレーションの適応を決めています。

僕の母は、80歳から、心房細動ですが、抗凝固とベーターで、みています。
僕も、現役の仕事をしなくなってから、心房細動になったら、まず、内服で症状が取れれば、よほど、辛くない限りは、アブレーション受けません。