札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2013年12月31日火曜日

大晦日です。

毎日入院が入っており、今日もカテーテルを2件いまからします。電話も多く、年末らしい。薬がなくなったという可愛いコールもあります。

今週の土曜日まで外来がないので、心配なんでしょう。

いろんな意味で不安がある人は、翌日の朝の8時半にきてもらっています。

僕が回診で病院にいるので、外来で診ています。

最近、知ったことに、僕は中学生くらいから、学校から帰ったら、一人でご飯を食べて、部屋にこもり、寝るか?勉強か?ギターか?家族との会話はほとんどなかったみたいです。なぜ知ったかというと、たまたま家族と、昔話しがでて、父がよく出張に出かけたときは、必ずおみやげにケーキを毎回買ってきたという話を聞いて、僕にはそんな記憶がありません。それでどうしてその記憶がないのか?と聞いたら、僕はいつも部屋にこもっていたことを聞かされ、記憶が蘇りました。そればかりか、父が老人になるまでまともに父と話をしたことがなかったことにも気が付きました。この生活パターンは、いまの僕のパターンに基本なんでしょう。やりたいことを最優先して、そのために食事、寝る時間を調整するという方法です。普通なら、家族との会話を優先して、家族団らんを優先され、ひきこもりは許されないでしょうが、両親は僕がやりたいことをやらしてくれていたということに、気が付きました。

父が一番喜んでいたことは、僕が医学部に入ったときだそうです。
親の気持ちは、一生わからないのかもしれません。ただ、両親は僕のために、多くの時間とお金をかけてくれたは、事実であり、それに答えていかないといけないとおもいます。

仕事は、恐ろしいくらい順調です。仲間が増え、自分の夢がどんどん大きくなっています。

とても、いい年でした。来年はさらに成長するように努力をしつづけます。

両親に感謝。

2013年12月29日日曜日

人が良い。

よく言われます。でも、仕事をしているときの、自分はとても人が良いとはいえません。仕事を突き詰めていくと、どうしても、ひとでなしでなければいけない部分があり、自己犠牲などができなければ、上にあがることはできないとおもいます。

自分のこの人でなしと、人の良さは、どこからくるのか考えてみました。

結論は、社交的であり、商才に長けているが、人には厳しい母方のDNAと、寡黙であり、公務員的な仕事が得意で、決して人の悪口を言わず、自分よりも人のために考える父方のDNAが混在したせいだとおもいます。

ときには、傍若無人のわがまま大王であり、ときにはお人好しと言われる所以ではないかとおもいます。

普通の家庭に生まれ、たまたま入った医学部を楽しみ、通常であれば医局に残るところを、あっさり自分が目指す医師のために医局を捨てて、徳洲会で研修をするところなどは、かわっていると当時は言われましたが、これもすべて親の影響を遺伝子および環境因子で受け継いだおかげです。いまもそうですが、いろんなことを失う怖さよりも、自分が悔いのない人生を送ることが重要だと思わせてくれたDNAに感謝です。

今日は、カニを食べにいきます。感謝。

今年を振り返って。

開業して6年経ちました。自分のやりたかった患者さん第一の医療を実践し、小さなクリニックから始めて、病院になり、来年は第三期工事が入り、リズムセンターもできます。

とてつもなく個性の強い3人(僕と道井先生と鵜野先生)が、お互いの得意分野をしっかりやることが、相乗効果となって、いまの状態になったんだとおもいます。

車で例えるなら僕らはエンジンです。どんなに高性能のエンジンだけでは、最高級の車はできません。そのためのシャシーが必要です。それが、施設であり、職員です。

シャーシーにたくさん愛情とお金をかけているつもりです。エンジンのパワーからすると、まだまだいけます。

来年は、内科で若手2人、外科で若手1人が入職します。札幌ハートセンターがより、質も高まり、さらに認知されるように努力していきます。

2013年12月28日土曜日

予定の今年の検査が終了しました。

一年間の集計がでました。

PCIは去年より350件症例数が増え、2291症例です。

開心術も331症例であり、外科手術は、494症例でした。100例以上の症例の増加です。

カテーテルアブレーションは、SCVCでは164例でしたが、SCVRでは600例をおこない、札幌ハートセンターとしては、770症例を超えています。

外来は毎年増えて、35000人を超え、本当の新たな患者さんが3772人と増加しています。

エコー件数も、総件数が33115件、心エコー16228例でした。

冠動脈CTAは、8245例となっています。

患者さんに多いに頼られたおかげです。

今年は、まだ、3日あります。24時間対応で、頑張ります。


2013年12月27日金曜日

患者さんの心理

患者さんが病院にくるためには、主訴があります。それをまず、解決してあげることが大切です。
そのつぎに、その予防的な意味での精査も時に必要になってきます。

当院に来られる多くの方が、心臓や血管に問題があるのでは?と不安を抱えてきます。その不安を含めて解決してあげなければいけないです。

解決するための一つの方法が、その不安を理解共有することです。

検査では異常がありませんから、大丈夫ですといっても、患者さんの不安が取れないことはしばしあります。とくに、なんらかの症状があればより強くなります。

そこを理解してあげないと、患者さんからは支持されません。


2013年12月26日木曜日

救急車が増えています。

病院の近くの方や、遠方の方まで最近は増えています。

理由として内を指名してくれる方や、救急隊が心臓だと思って運んできてくれます。

当院は、循環器疾患であればぜったいに断りません。

昨日も、アルコール後の意識消失という方が遠方から搬送されました。最初お酒のせいなので、電話で話を聞いたところ、迷走神経反射とおもいましたが、救急隊が心電図でのSTの変化および血圧がなかなか上がらないことから、心疾患をうたがっているようでしたので、すぐにお受けしました。

そのときの対応からは、どうも他を断れれたようでした。

札幌は救急の対応がしっかり決まっています。とても、いいシステムだとおもいます。ただし、担当なのに満床での救急の断りは困ります。とくに、症例を選んでいるような気がします。以前にも書いたように、軽症と思われる症例や、高齢者はそうなりやすい気がします。

救急車がスムーズに動くためにも、救急患者さんはすぐにうけるべきです。

救急が増えることは、周りおよび救急隊から信頼されている証拠なので、とても嬉しく思っています。

これからも、絶対に断りません。

大きなDxでプラークがOSまである症例

ステントをおきたくないので、MTRAしました。
burrは2.0→2.25  4mmPOBA1ATMです。

ステントをいれないで、削って十分なMLDが得られ、10万で削っていますので、heat injuryも理論上なく、restenosisは少ないはず。

2013年12月24日火曜日

忘年会2


連休もあり、年末でもあり、携帯電話および病院への問い合わせがとても、多かったです。

電話の内容によっては、病院にすぐに来てもらった人や、電話で済んだ人など様々です。

しかし、電話で話を聞いていると、患者さんの本当の声を聞くことができます。

通常の診療ではわからないようなことが電話では、勉強できます。その声からまた、さらなる高みを目指すためのヒントが隠されています。

僕の発想の一つに、このような患者さんとの電話の会話のなかからも色々学んでいるんだとおもいました。

24時間患者さんと向き合うのは、大変かもしれません。でも、それをしなければ、いやできないようであれば、本当の患者さんに沿ったいい医療は提供できないと思っています。

リーガルハイの最終回で、人は愚かであり、その愚かさを愛せといった古美門さんのメッセージが心に響きます。

2013年12月22日日曜日

初心を忘れず。

職員数も増え、病院となり、やっている内容も以前の病院をはるかに超える内容となってきています。

ドクターも20名となり、立派になりました。

それはとても、嬉しくおもいます。ただし、患者さんに決めの細やかな配慮ができるSCVCならではのサービスもおろそかにしてはなりません。

困っていそうな人がいたり、待っている人がいたら、優しく声をかける。そこに技術はいりません。優しい心ねがあればいいのです。

仕事として割り切ってクールにやられては、困ります。

SCVCの基本は、一に患者、二に職員。そして患者さん側に立った看護、サービスです。僕一人のちからではどうしようもありません。

職員が一丸となって、基本を守ってもらわないといけません。

2013年忘年会

300人の大忘年会でした。素晴らしい余興。食事、6回目になりますが、一体になった感じがします。
職員、および業者さんに感謝です。

膨大な費用が一夜にして無くなりましたが、皆喜んでくれてよかったです。

本当にここまでこれたのは、職員のおかげです。感謝、感謝。

2013年12月20日金曜日

激動の10年?

2003年に丁度 中島美嘉の雪の華という僕の大好きな曲が流行って、そのころは、海外にカテーテル指導をよくいったり、いろんなライブの術者をしたり、北海道内では網走などに出張にきていました。それから5年に前病院での新病院、カテーテル室3つ、PCIを980件など色々とやったような気がします。前の病院もいまでは救急病院として評価が得られて大変嬉しく思います。
2008年にSCVCをつくってからの5年はまさに激動で、毎日当直、カテーテル終了は午前様という状況から、いまはカテーテル室が3つになり、手稲にもカテーテル室があり、職員も250人を超え、PCIも遂に年間2000件を超え、アブレーションも600件を超え、心臓外科も開心術が300を楽に超えています。

大きな総合病院の院長代行から、5年前に、ちいさな有床クリニックのカテーテル治療専門施設を開設して急成長とともに、いまでは55床の外科、不整脈、PCIが各々最強の夢の組み合わせのハートセンターまでに成長しました。

これからやらないければ、いけないことに、第三期工事でのリズムセンターの立ち上げ、手稲のSCVRの心臓リハビリの本格的立ち上げをしていかないといけません。

また、札幌の中での大きなプロジェクトの一つとして動いていけるかもしれません。
また、北網地区でのハートセンターの設立。
また、東京、大阪進出など色々とやりたいことが沢山あります。

短い人生の中で、この10年間は、極めて濃厚な充実した時間を過ごせました。激動なんでしょうね。これから、10年はこれ以上の濃厚な時間を過ごすために、さらなる努力をしていきたいと思います。

両親に感謝致します。

笑顔で。

最近、不整脈の外来の患者さんも多く、一日250人の外来の患者さんが来る日があります。それも、30人くらいは、初めての当院の受診の患者さんです。多くの方が、2−3時間以上待たされ、検査など入る人は、4−5時間待たされます。

以前よりも、看護師、クラークの数を相当数増やし、事務員も増やしました。病院全体としてやる業務がどんどん増えていますが、最近、気がついたのが、とくに新しい患者さんから、沢山の検査をして4−5時間たっているのに、とてもよくしてもらってありがとうございます。という声を多く聞きます。

接遇に気をつけるようにいっていること。問題が起きれば、その場で解決するようにしていること。
職員を増やし、仕事に少しでも余裕が持てるように考えてあげたこと。
から、最近外来ではどんなに忙しくても、笑顔を笑い声が良く聞こえます。

やはり最終的には、笑顔で優しく接していることがいいみたいです。

患者さんはどんどん増えます。それ以上に職員も増やし、一に患者さんという理念を実践していきたいと思います。

来年は、第三期工事でついに外来の待合室の拡張が可能になります。これで、今よりも倍近いスペースを確保できるので、ゆったり待ってもらえるようにできると思います。

2013年12月19日木曜日

LADOSのMTRA

LAD just の病変に対して、ロタ2.0  →2.25で10万でアブレーション後に4mmPOBA 1ATMで治療。
IVUSでも十分な治療です。

MTRAは、ステントをいれないで、内腔をとり、熱産生や、バルーンによるinjuryを最小にしているので、病気の進行はあるが、再発要因を最小にしている治療です。
ステント治療以外もマスターすべきですね。でも、施設基準はなんとかしてほしいものです。



2013年12月18日水曜日

MTRA

LCXのOSからの病変に対して、ロタブレーターを低速ロタブレーターで削って、1気圧でバルーンをします。

うまくバイアスがかかると1.75でスライボの如く石灰化の方にえぐれるようにバーが入り雪だるまのような形で削れます。

ステントをいれないでも、十分な内腔が得られます。

当然ながら、10万で削るとじっくりしっかりと削れます。ここを高速でやるとバーが勢いで通過するだけで、十分なデバルクができません。

メタルステントを入れない治療が、これから、来るべきBVS,DEBの時代に、必要だとおもいます。

2013年12月17日火曜日

本日のCTO GAIA

RCAのCTOでしたが、GAIA1stで入って、deflectしたら、ワイヤーの方向をちょっとかえて、また進める。それで、全方向で進まなくなったら、手前からやり直すか?GAIA2ndに交換して、同様の作法を繰り返して進むと、ワイヤーの進む方向は、じつは僕らが意図した方向ではなく、ワイヤーが通過しやすいところを進んでいきます。

ここがコンクエストとの大きな違いで、コンクエストは、自分で方向を定めて、自分の行きたい方向をすすめていくワイヤーです。GAIAも最初はそのコンセプトでワイヤーのトルクコントロールをよくしたのですが、ワイヤーのたわみを利用するやり方が、intimal trackingの肝みたいです。

本日もCTOも、すべてintimal trackingでした。残念ながら、distal capは、コンクエストが必要でした。

GAIAが血管外にでやすいか否か?deflectionがおきたら、押さずに少し回して、先の方向をかえて押すという作業をする限りは、血管外には原則でないで、それもintimal 内にある場合が多い。

ただし、通常のワイヤーの様にワイヤーを回しながらGAIAを操作すると血管外にでやすく、解離も作りやすい。

GAIAの操作でいかにワイヤーの回しを抑えるかが、とても重要で、CTOのintimal trackingを自動的にやってくれるので、アンテからの成功率は極めて高くなります。

当院も、このGAIAのdeflectionによる操作およびIVUSガイドがあるかぎりは、レトロの症例はとても少ないです。

CTOでのGAIA

他の病院でのfailure例のCTOでステントの閉塞も含む長い病変ですが、GAIAでintimal trackingができて、ステントの末梢で同一プラーク内にあることがわかったので、GAIAを操作してdeflectionしたら、回していれるという行為で予想どうり末梢でプラークを穿通しました。automaticなワイヤーコントロールですが。。。

falseからの抜きと違いintimal内であれば、末梢での抜きがGAIAで安全に可能です。falseであれば、手前のずれたところから入れなおす必要があります。

GAIAのdeflectionを利用したintimal trackingが有効な症例でした。

数年もののCTOですが、可能でした。



2013年12月16日月曜日

学会でドバイにいきました。

ついでに、アブダビにあるフェラーリ博物館にいってきました。
フェラーリ自体は、金持ちの道楽のような気がして車好きの僕からは嫌いな車なんですが、博物館のなかに288GTOという車があり、Dinoとその車がとてもかっこよかったです。

美しい車でした。

世の中は忘年会ですが、SCVCは、今週の土曜日です。緊急の患者さんも増えているので、注意です。

2013年12月7日土曜日

シオン先端90度まげ

落合先生が、CTOでのレトログレードからのワイヤリングのなかで、sionの先端を90度曲げによる驚異的なトラッキングを発見してから、当院も、45度まげでだめなときは、90度まげにしています。

今回、LCXの小さなCTOですが、アンテからは、SUOHが進まず、GAIA1,2,3が進まず、コルセアから先端造影すると、つながっている様子。でも、Z字クランクがあり、ワイヤーが追従できない。再度、SUOHや、XTRで追従を試みるも、通過できず、SIONの90度まげで、容易に選択できてワイヤーが通過しています。

アンテでも使えるテクニックです。気づいたことが、90度まげだと、無理に押さない限りは、解離を作りにくいということ。進むときは先端はクランクに入ったときのみであり、安全なワイヤーだと確信しました。

2013年12月6日金曜日

相手の気持ちにどうなれるか?

この感性がなければ、すべての人を付き合う業務において、相手に感動を与えることはできません。

どのようにそのような力を磨くのか?それは、それを意識してやろうとすることしかありません。相手のことを慮ったり、相手がどうすれば嫌な思いをしないか?喜ぶか?患者さんの立場に立って考えたり、色々あります。


自分を振り返ってみると、どこでそのようなスキルが磨かれたのか?分析をしてみると、裕福でもなく、学校の成績も必ず自分より上がいて、いろんなコンプレックスを持っていた自分がいます。そしてそれに対して、様々な試行錯誤のなかで、いまの考えに自然と行き着いたと思います。本はひとつの指標になりましたが、やはり子供のころの環境が、大きいと思います。家庭の中で、両親が人の悪口をいっていることを聞いた記憶がありません。人のために同情して色々やっているところは、記憶があります。子供のころ人に迷惑をかけたりしたら、家から出されたりした記憶があります。もし、家庭のなかで、子供のころに人の悪口とかネガティブな言葉を親が使っていたり、悪いことをしたときに、鉄拳制裁がなければ、いまの自分はいないような気がします。

そのような意味で、親の影響などがあるのでしょう。感謝感謝です。

2013年12月4日水曜日

学歴社会

高卒では、不利だから大学にいかせたほうがいいなどと、いわれても、大学にいってなにをするかが重要であって、漠然といっても役にたたないとおもっていました。

最近、当院の職員の基本給をみて気づきました。なんと、大学卒業などで、2万円も基本給がちがってきます。

年間の基本給のアップが原則1200-1500円とすると、大学の4年間分働いても、基本給は5000-6000円しかあがりません。

これがあると、どんなに仕事ができて、スキルがあっても、高卒ということだけで、大卒の新人ちゃんに、給料でまけるということが起きてきます。

当院の給料体系が、そのような実力主義でなかったところに、学歴社会を垣間見た気がしました。

今後は、当院は、学歴に関係なく基本給を設定していきます。当然高学歴であれば、それなりの見合うスキルがあるはずですから、その実力の分を基本給に上乗せしたいとおもいます。

僕自体が、学歴、派閥などを気にしません。その人がどれだけ、一生懸命働くか?患者さんのために頑張るかしか興味がありません。

いやー勉強になりました。

2013年12月2日月曜日

仕事

自分の仕事はなにか?いつも考えています。
循環器疾患の早期発見や診療が主であり、そのための努力を惜しまないようにしています。新しい知識、知見を手にいれるためには、学会や、論文を勉強しなければ、なりません。自分のスキルをあげるための様々な努力が必要です。

若い頃は、やるべきことが沢山あり、無我夢中で勉強していました。しかし、年齢を重ねるうちに、新たに覚えることも少なくなってきて、毎日がルーチンワークなかで、埋もれていく可能性があります。

去年の自分より、今年は成長したか?を常に意識しています。

また、自分のポジションになると、自分のことだけではなく、病院全体のことも考えることが必要です。
未来に継続できる最高の医療を提供しつづけるための仕組みを考えながら、病院をやっています。

そのような意味での新しい刺激があるので、毎日色々頭を使って、体を使って頑張ってやっています。

ルーチンワークのなかにも、そのブラッシュアップもあるので、同じことを繰り返すなかにも、成長部分は必ずあります。

年をとるにつれ、去年と同じことをしている。もしくは、成長をしてないと感じないような努力が大切なんだとおもいます。

2013年12月1日日曜日

救急って

心筋梗塞の治療中に、高齢者の発熱の依頼あり、詳細を聞いてから、判断しようとして救急隊と話をすると、本日の担当病院、および救急をやっている2つの総合病院に断られて、困って当院に依頼ということが、電話で判明したので、受けることにしました。

もしかして、90代の高齢者なので受けなかったのか?
命だけは平等からすると年齢は関係ない、救急隊が困っていれば、なるべく患者さんを引き取り救急隊をフリーにしてあげないと、救急患者が困ってしまいます。

年齢に関係なく、担当病院および救急を名乗っている病院は患者さんをしっかり引き取ってもらいたいものです。

満床のためという理由は、過去の経験から言い訳にすぎません。。。。。

CPACというLIVEにいってきました。

さすが、豊橋のペリフェラルLIVEです。仙台新東京LIVEと重なっていても、すごい集客力です。
構成はとてもよかったですが、外科の先生などがいるので、治療の適応などが議論されると、かなり危うかった感じがしました。

腎動脈ステントについては、コーラル試験の結果などを踏まえて、これから治療の適応を血圧をさげる意味くらいしかない。あとは、日本では適応外ですが、心不全を起こす症例に関しては、効果があるので、腎動脈ステントの症例は減る可能性があります。狭窄があっても、悪さをしないということであれば、内服で十分だとおもいます。あとは、RASによる心不全、不安定狭心症の管理で十分かもしれません。

ペリフェラルLIVEは、冠動脈とちがい、若い先生が沢山登場していました。といっても、30代後半ですが。。。

僕も50代になって、いかに次につながるような仕事をするか。とても大切だと認識しました。

2013年11月28日木曜日

加藤先生のCTO

RCAのISRのCTOでダブルCTOです。#4AVと#4PDも分岐部にCTOあり、アンテから、PD レトロからAVで分岐部を仕上げ、終了です。

アンテのワイヤーは、GAIAですすみますが、途中の島の造影剤の流れる部分にワイヤーをIVUSガイドでも誘導できず、そこと、同一部分のプラークのなかにワイヤーいれて、コルセアを進めて、そこからXTRでその部分を通過させています。

IVUSで、同一のintraplaqueにワイヤーがあれば、その末梢にtruがあればワイヤーが抜けやすいことを利用していました。

今回は、ワイヤーのセカンドカーブの意味、それと僕もGAIAのたわみについての話があり、面白かったです。

2013年11月25日月曜日

患者さんから薦められる。

当院の新患者さんの多くが、患者さんからのご紹介です。口コミの大切さを実感します。あとは、地域の先生方からの紹介です。いつでも、気軽に24時間を対応をすることなど、いつでも連携を取れるようにしていることが効果があるのかもしれません。

ただ、悪評が立てば、いつ地盤沈下するかわかりません。常に上を向くように、医療も、サービスもどこにも負けないように努力をしたいとおもいます。

言霊

言霊とは、声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。

僕もこれは、真実だと思っています。
そして、それを超えたところに、声にださなくても、願えば叶うという概念があります。

思っていることと、声にだして言うことが違っていても、声にだしていれば、その声どうりの思いになってくるのです。

それは、声にだすことにより脳にその記憶ができてくるからです。脳にその記憶ができてくると、そのような思いが叶うようになるのです。

辛いときに、辛い辛いと声にだせば、どんどん悪い方向にいきます。辛いときには、それを声に出してはいけません。だまっているか?嘘でも、楽しいということで、脳にそのような情報がインプットされて、辛くなくなってきます。

とかんがえると、僕は昔からすべてこれを無意識の内に実践していました。

決して弱音を吐かない。それが、幸せへの道なんですね。

2013年11月24日日曜日

コンビニ受診。

24時間いつでも、対応します。

基本は、患者さんの状態が待てない状態であれば、すぐに診てあげる必要があります。家族によっては、そこらへんの判断が付かないので、電話を受けて状況を聞いて、病院にくるかいなかを判断します。

一番、残念に思うのが、明日は、自分がいないので、今日診てくださいというものです。患者さんが苦しがっているからであれば、当然診ますが、患者さんは慢性的な異常であり、明日でも構わないものが、家族が明日これないからというものです。

携帯電話を配布して、毎日たくさんの電話を受けていますが、月に一回はこのような方がいます。

病院がいつでも、困ったら診てくれることが、どれだけ素晴らしいことか?それを維持するためには、沢山の職員の努力によって成り立っています。

本当に困っている人のために、対応していきたいとおもいます。

2013年11月21日木曜日

本日の業務終了。

今日も、PCI14例でした。

合計今年は、2024例となりました。

小さな食事会をやりました。

2013年11月20日水曜日

PCI年間2000症例

本日、年間のPCI件数が2000件を超えました。外科も本日で、開心術300例超だそうです。運命を感じます。

日本の中で、年間PCI2000を経験している施設は過去に3施設しかありません。
単科の施設で、病床数50床の我々の施設が、その中に入れたのは、職員のおかげであり、我々を支持してくれた患者さんのおかげだと思っています。

これからも、患者第一にがんばっていきます。

2013年11月17日日曜日

人は、弱いものです。

徳洲会の記事をみると、いろんなことがニュースになっています。選挙に関しては、いまさらという気がしますが、関連企業から、親族に年間一億円の業務委託費なるものがでていたというニュースをみました。

理事長はしらなかったのだとおもいます。病院があげた利益を、自分の理念の実現するために選挙に使いそして、病院を良くするという考え方は、個人的には、法的なものを除けば、いいとおもいます。それは、多大な借金を背負って、徳洲会を作ったわけですから。

でも、病院であげた利益を、給料という目にみえる形ではなく、みえない形で、個人の利益にするのは、????です。

人は弱いものです。自分の目の前で沢山のお金が動いていくのをみると、自分のお金と錯覚したり、少しくらいとっても大丈夫などという気持ちが生まれるものです。
経理の不正などは、よくあるものです。
お金が動く部分に関しては、信頼できるものにチェックをさせる必要があります。

徳洲会もそのような意味で、関連企業に親族をいれたのだとおもいます。でも、その親族も、いつのまにか初期の目的を忘れ、利益をむさぼるようになるのでしょう。

関連企業がだした、利益がいかにも、自分がだしたかのように勘違いしてしまうのでしょう。人の弱いところです。

人は弱いものです。これを前提に、人を管理しないと、こうなってしまいます。

反面教師として勉強させてもらいます。

2013年11月16日土曜日

忘年会が近づいてきました。

開業したときは、少人数であり、ホテルは、ロイトンで豪華にやりました。その後、一度やってみたかったフレンチレストランでやっりましたが、その後も順調に人が増え、オークラで2年連続やってもらいましたが、それも限界になり、去年からは、ルネッサンスホテルで、SCVCとSCVR合同の忘年会をしています。

今年も、同様にやれそうです。一人予算は多めにとっています。そして、開業して三年間忘年会のときにやっていた、名物の忘年会時のボーナスの復活をさせます。

これも、本院のみならず、手稲のSCVRが黒字になったお陰です。鵜野先生を中心に、職員でがんばってもらったおかげです。

来年は工事が入ります。どんどん発展をさせていきたいとおもいます。

レーザー治療の威力

冠動脈に対するレーザー治療が保険適応されています。

しかし、まだ末梢血管へのレーザー治療は認可されていません。

レーザー治療の利点とは?
血栓を蒸散させてくれる
アテローマを蒸散させてくれる。

我々が治療する末梢血管ではステントがいれられなければバルーンで治療するしかありません。バルーンでは、動脈硬化や血栓を広げるだけなので、そのリコイルがあります。

最近も、膝のCTO病変をバルーンで加療したが、血栓が残っており、レーザー治療目的で治療をしました。

レーザーをかけたあとでは、拡張の度合いが全然違います。血栓やプラークがレーザーで蒸散されたせいだと思います。

早く、保険償還されることを願っています。

2013年11月15日金曜日

冬になり、緊急の患者さんが多いです。

高度房室ブロックや解離の方が多いです。寒くなったせいでしょうか?いろんな病院から紹介されてきます。
始めての先生からも、調子が悪いので、迎えに来てくれると聞いたといって、連絡がきた先生もいます。

いまは、在宅の往診が多くなり、自宅での状況が悪くなったときに、困るみたいですね。

当院は、24時間いつでも、診させていただきますをモットーに頑張ります。

ベットが満床なので、無理ですなんて、絶対言いません。

2013年11月14日木曜日

今日は、蟹が食べたくなった。

どうしてだろう?とおもったら、親父の日だった。
感謝、感謝。とてつもなく、感謝。

2013年11月13日水曜日

選挙は人を成長させる

以前、衆議院の病院から立候補したことのある自分の経験でいうと、選挙は大変であり、人に頭を下げる訓練にもなり、自分にとっては大変プラスになったと徳田理事長には、感謝しています。

そのときは、職員一同、朝の八時から、夜の八時まで選挙活動して、それ以外は病院でカテーテルをやっていた記憶が蘇ります。みんな大変でしたが、その時の仲間がいまの札幌ハートセンターの礎を築いています。

病院の職員が選挙をすることが、違法だとは、僕は今回のことで知りました。違法になることを隠すために、いろんな粉飾をしていたとすれば大きな問題です。

確かに、当時からいろんな方が、公職選挙法で逮捕されていたような気がします。
政治活動は、理事長の夢であり、それに従うのは職員として当然だとおもっていました。

残念なのは、理事長がやっていたことが、公職選挙法にひっかかるということを知っていながら、隠していたことんもそうですが、今回のように公になる前は、選挙、選挙といって理事長にいい顔をしておいて、公になったとたんに、手のひらを返すように、本来の患者さんの医療に戻るべきだという人が沢山いることが悲しくなります。
僕の美学からは、切腹ものです。

理事長は、患者さんのためにやっていたことは、事実であり、それは素晴らしいことだといまでも、思っています。


2013年11月11日月曜日

土日で、いつものように患者さんが来られました。

なかには、家族の方が3年以上前に当院にかかっていて、家族が胸が痛がり当院に連れてこられたり、数年ぶりに来られる方が多かったです。

なにかあったときは、当院に連れて来るということは、それだけ信頼されている理由ですから、とても嬉しくおもいます。

休日および夜間診療をコンビニ診療の様に考えて、仕事が忙しからとかいってくる人や、僕への携帯電話へのコールも先生の場合は、主治医に電話すると診察料が取られ、先生はただだからといって電話してくる人などがいます。

多くの方が、困って当院を頼ってきてくれます。

ありがたいことです。

2013年11月9日土曜日

わからなければ、大丈夫?????

いま問題になっている食品偽装、誤表示や、以前いた病院での組織ぐるみおよび家族ぐるみの選挙活動?など問題になっていますが、根本は、すべて、やってはいけないことをやっているわけです。どうして、やってはいけないことをやっているのか?理由は簡単です。
わからなければ大丈夫という気持ちもしくは、わからないようにするのが、プロだなんて?とんでもない発想を持つからです。
そして、皆がそうしているんだから、うまくやらなきゃだめだというふうになります。

このような発想で、食品偽装、選挙応援などがされたいくのだと思います。

当院も、医療を患者さんに提供をしています。医療法および診療報酬という枠の中でやらしてもらっています。当然そのためには、色々とクリアをしなければ、いけない基準が沢山あります。看護師の配置や、当直などあります。
あってはいけないことに、当直をしていないにしているようにしたり、看護婦の数が足りないのに、水まししたり、医療消耗品を代替請求したり、など挙げられるます。

当院では、どんな小さなことでも、一切の不正もしくは、拡大解釈をさせません。それが決められたルールのなかで、やるための最低限のマナーだと思います。

その最低限のマナーが、皆がやっているからとか?わからなければ、大丈夫などといって、守られないので、皆さん、最後はバチが当たるのではないでしょうか?

朝の朝礼でいっています。神様が診ています。患者さんのために正しい医療をしっかりしなければ、必ずバチがあたります。



GAIAの良いところ

ウイップが少ないことによる操作性の向上が強調されていますが、それよりも、尖端の穿通力がコンクエスト並なのにワイヤーが柔らかいということのほうが特徴的であると思います。

ワイヤーがデフレクションすることによりワイヤーは曲がっていきます。
シャフトが硬いとシャフトの硬さによりワイヤーがデフレクションしにくいために、さらに固いところに当たらないとワイヤーは尖端を曲げたとしても、まっすぐいくのみです。
それがコンクエストのようなシャフトも硬いワイヤーの欠点なのです。
GAIAは、シャフトがやわらいためにデフレクションしやすく、病変が固くなくても、ワイヤーがデフレクションしてワイヤーが曲がってはいっていきます。
柔らかいところをトラッキングするには、最適なのです。
そして硬いところにくるとシャフトが自体が負けて、大きくたわんですすみません。

GAIAの基本操作は、柔らかいところを探りながら、進めていきます。しかし、押して尖端がデフレクションするようになったら、それは硬さにGAIAが負けていますので、少し方向を変えて、ワイヤーを進めます。そして通過させますが、どの方向でも尖端がデフレクションした場合は、それはGAIAの穿通力が負けていますので、セカンド、サードと上げていきます。

コンクエストは、シャフト自体が硬いためにこのようなワイヤーが硬さに負けてデフレクションを見ながらすすめるということができません。あくまでも、自分の任意にワイヤーを勧めることしかできません。

GAIAは、このデフレクションを理解しながら進めていけば、病変部の柔らかいところを進めていけます。

コンクエストとGAIAの違いは。ウイップよりもこちらのほうが、重要です。

2013年11月8日金曜日

膝下、外傷性のSFA末梢の閉塞。

Trans colとアンテからのIVUSガイドで通過させましたが、アンテからのIVUSでは、途中で血管の三層構造がなくなり、巨大な固い組織のなかをワイヤーが通過。たぶん挫滅によるものだとおもわれ一部造影剤の漏出がありますが、経験的には、通常の血管外ではない感じ、それはワイヤーの通過もNexus50Gでやっと通過するような固い組織であったことなど。。。。バルーンでの拡張では反応がよかったので、そのまま治療でうまくいきました。

外傷性のCTOは治療は、難しいとされていますが、ケースによっては可能です。

IVUSが有用でした。



2013年11月6日水曜日

10月のみで、月100件のカテーテルアブレーション

手稲と本院で、カテーテルアブレーションが、月100件を10月は施行しています。

年にすると1200件ペースです。

リズムセンターが立ち上がり、まだ、設備が不十分ななかでの、症例数ですから、素晴らしいとおもいます。

とくに心房細動によって苦しんでいる方にとっては、内服を止めれる。脳梗塞になる危険がなくなるなと、治療が上手くいけば、いいことだらけです。

今後とも、患者さんのためによりよい治療が可能なように設備を整えていきます。

2013年11月3日日曜日

24時間対応

昨日、患者さんから、お叱りを受けました。一年以上まえに熱がでて、背中がいたくなり、救急搬送を当院に断られたと。。。。

調べてみると、救急隊からの電話が病院から僕に携帯に転送されています。

そして、その2時間後に救急センターから当院に連絡がきて、受け入れています。

なぜ、受け入れなかったのか?記憶がないので、定かではないですが、基本は、当院の患者さんであれば全員受けます。循環器疾患と推定すれば受けます。ただし、かかりつけでなければ、循環器以外であれば、救急当番にと回すことがあります。
救急車は断わらないが僕のポリシーです。

でも、結果として断られたと思われてしまいました。
状況は確認できませんが、
可能性として、
かかりつけの確認がされていなかったために、熱と背部痛ということで救急当番に回したか?
熱があるので、救急当番に回しますといわれたので、なにかあれば当院へといったか?

いずれにせよ、患者さんにそう思わせてしまったことに対して、気を引き締めなければいけないと痛感です。

一方では、薬がなくなったので、お願いします。カテーテルの予約をしたいとの電話がこの㉁に入ってきています。

どんな電話でも、24時間僕が必ず対応することにして、なるべく理想から離れないようにしています。
救急車が断れれて、たらい回しになるようなことがないようにしたいと思っています。

反省。



2013年11月2日土曜日

心優しき人

開業してから、ずーと病院にかかっている人ですが、心が優しく、とても純粋で子供のようです。患者さんとして、僕とおつきあいしていますが、今回も入院しました。

大人になると純粋な心、子供のような心がなくす人が多いなか、貴重な存在だと思っています。

最近、胸痛などで具合がわるくなって、家が近いという理由で脳神経外科の病院に行って、循環器ということで当院に回されて緊急入院しました。

どうして、脳外科にいったの?胸が調子が悪かったら、うちに来るんだよと言ったら、だって、家が近かったということだそうです。

始めてのツーショットです。当院の職員からも、馴染みであり、皆に愛されています。
カテーテルして、治療したところは全部大丈夫だったよと、言ったら、泣いて喜んだ帰っていきました。

本人からは当然許可を得ています。

2013年11月1日金曜日

今日は、途中に個人的な理由で病院を抜け出しました。

部下が、外来およびカテーテルを順調に終了させてもらいました。
土曜日から連休なので、TCTから早くかえってきて、昨日、本日、そして明日とカテーテルをさせてもらいます。

ありがたいことに、来週まで治療がいっぱいです。患者さんのためにたくさんいいことを提供したいと思っています。

そのためには、外来をしっかりしていかないといけません。そして、クレームへの対応もしっかりしないといけません。

感謝。感謝。

2013年10月30日水曜日

帰国

予定より一日早く帰ってきました。

聞きたかったBVS、LMTの座学も聞きましたし、なによりもネットでTCTの情報や、スライドをみることがでるので、帰ってきました。

以前は、海外にいかなければ手にはいらなかった情報が、ネットで簡単にそれも、使用したスライドや、発表もネットでみれます。大変いい時代になりました。
TCTMDで、スライドはみれます。TCTのAPPでliveも見れます。

鹿島、金子は金曜日まで勉強してもらいます。

日本という国

村社会の歴史がながく、みんな平等にが原則。ですから、出る杭は打たれるが日本には徹底してあります。
みのもんたさんや、ホリエモン、村上ファンドの村上さんなど、努力をして上までいって、最後は、マスコミにけちょんけちょんにされています。それを、皆もおもしろおかしくみます。

怖いと思います。一生懸命努力して上に上げった人を素直に喜べるような世界にしたいものです。

一方のこのような社会構造が、相手を思いやるなどの日本にしかない高い人間性を高めているのも事実です。

いいとこを学び、悪いところを反省しないといけません。

2013年10月29日火曜日

僕がいなくても、18人もの新規患者さんが来られました。

月曜日は、17人、火曜日は18人の新規の患者さんが受診してきています。

的確に、診察をしてくれました。自分がいない時でも、ちゃんといつものように病院が回ってくれることがとても、嬉しく思います。どうして、それが把握できているのか?それは、新規の患者さんの経過や、入院患者さんの経過が、MC達の詳細な報告がメールであり、大変助かっています。
この詳細な報告により、僕がいないときでも的確に診療をしているかのチェックにもなり、必要であれば僕から再度患者さんに電話することもあります。また、患者さんが不満を持って帰っていないかのチェックもとても、重要です。

新規の患者さんはとくに、SCVCが初めてだと、その時間のかかりようにびっくりすることが多いので、ちゃんと説明をしないと不満をもたせる要因になります。僕は一人の患者さんも不満を持たせたくないので、そこもチェックをしています。

職員に感謝、感謝です。

SYNTAX

PCIをするものとしては、この言葉とその5年データーをもとに、エビデンスを構築しています。ただし、ステントがすでに古いことなどの問題もありますが、SYNTAXの施設間でのPCIとCABGのMACEの差がこんなに激しいとは。。。。

やはり、上手なCABGや上手はPCIのデーターでないと、平均的なデーターのエビデンスって。。。。。。

TCT日曜日、月曜日と参加

朝からずーと、自分の今の興味のある、BVSとLMTと、TAVIを話を聞いています。明日からは、ライブもありますが、あまり興味のあるところがなそそう。
そして、今日までのスライドがTCTMDでみれて、ダウンロードも可能です。勉強になります。

重要なポイントは話を聞かないとわかりませんが、スライドみていても、中身がよくわかるので、以前ほど学会にくるメリットはすくなくなったと痛感します。IT革命ですね。
BVSはいかにステントを壊さないように植え込みかが、重要です。よくみるためには、OCTが活躍しそうです。

夕方は、金子先生とまた、蟹にいってしまいました。完全に中毒ですかね。

2013年10月28日月曜日

crustacean sanfrancisco

以前テレビで、阪神の金本さんが、わざわざこのカニを食べにきているのをみて、皆できてみました。
前菜を頼んだところ、薄ぺらい味で、まずいそのものでした。
しかし、エビとカニは、ガーリックと、黒胡椒が絶妙で、さすが40年続いている旨さです。以前は、アメリカにいっても、旨いものを食べた記憶がなかったのですが、最近はニューヨークを中心に、料理が旨くなったようが気がします。それとも、行ける店の格があがったのだろうか?

SCVCでの業務のなかでは、朝から夜まで皆忙しく働いているので、ゆっくりと食事しながら話すことができません。今回は、鹿島先生、金子先生が一緒にきています。夜の食事は一緒に食べます。そして色々な話をします。
僕は、朝から学会にすべて参加しますが、部下の先生は、半分息抜きも兼ねさせていますので、自由行動を多めにいれされています。

当院では、ドクターは、年に一回の海外出張でリフレッシュしてもらいたいと思っています。

TCT2013 in SFO

日曜から参加しています。今回の目的は、BVSの勉強と、TAVIの勉強です。

Low flow Low gradient ASよくわかりました。

あとBVSは、分岐部に置くときは、mini KBTを5気圧でしないと、それ以上の圧では、スキャフォルドが壊れやすいそうです。金属のステントとはちがった注意が必要です。

また、BVS治療後にBVSが消失したあとに、内膜が改善してさらにMLDが大きくなるデーターにはびっくりしました。

とてつもなく、いいBVSです。期待できます。

明日も、LMT TAVI 明後日は、PTSM とライブとBVSの勉強です。

2013年10月26日土曜日

昨日は、外来が180人超です。

今月は、いつもよりも、さらに患者さんが沢山こられています。胸痛がある方、いろんな悩みの方が来られます。

多くは、友人からの紹介が多い感じです。口コミでしょうか?
入院患者、カテーテル患者、なるべく僕が話をするようにしています。時間がなく、十分とはいえませんが、可能な限りを時間を割いています。

そして、一番は患者さんの都合を一番に考えます。

今日も、そのような理由で、6人の予約外のカテーテルが入ることになりました。でも、患者さんは安心して明日帰れます。

今月はあと一週間を残し、現在PCI177件です。

明日から、TCTという学会に参加して、BVSを勉強したいと思っています。僕以外には、鹿島、金子も参加します。

感謝、感謝。

2013年10月19日土曜日

CCT

神戸での会に参加をしてきました。自分のduty以外は、LIVEをみていました。

全体的に人が減った気がしました。来週にTCTがあるせいかもしれません。

そして、全国でいろんなところで、LIVEや会が沢山あるせいかもしれません。

LIVEをみた感想は、以前のCCTでは加藤、鈴木、玉井という前線バリバリのドクターが未知のCTOに望むLIVEでしか勉強できなかったものがありましたが、PCIが成熟したのか?それとも、術者が経験がすくないのか?以前のような熱いものが少なくなったようが気がしました。
やはり、LIVEのオペレーターや、座長、コメンテーターをするのであれば、日々PCIに携わっていて、症例を経験している必要があると思います。見る人が見れば、わかります。

PCIは、カテーテルやワイヤーのサバキや、スピード感、問題点を解決していく、思考過程や、引き際がとても重要だと思います。その感じが、なかったですね。

CCTは、コンプレックスなものをいかに上手く治療するか?という形で始まったはずです。以前も、ものすごく時間がかかってコンプレックスをみごとに治療をしていました。今回は、時間がかかった理由が、病変ではなかったような気がしています。
以前のようなCCTに回帰してもらいたいと思いました。

当方は、初日は鹿島先生と杉江先生と一緒に勉強をさせてもらいました。 若手の先生方が、もっともっと前面にでていかないといけないと思います。

CCTがTCTAPや、CIT、CTTなどアジア諸国に埋もれてしまわないように、がんばってもらいたいと思います。

2013年10月18日金曜日

向かい風は、追い風。

神戸のCCTにきています。JOB fairで横井先生が、とても、延吉先生を思うやさしい気持ちと、これから頑張る気持ちが伝わってきました。
桝谷、吉町先生も、職場が変わり、皆向かい風に向かってがんばっていました。

僕も、開業時は向かい風でした。それを追い風として自分の信じる道をすすんでいます。向かい風にいるときは、とても大変です。でも、そのときに自分をどう持っていくかで、そのあとの人生が変わると思います。

自分の力の弱さを自覚して、人の助けに感謝できるようになります。
人の噂や、自分にためにならない人に関しては、スルーして自分の信じる道を進むことが大切ですね。

再認識。感謝。感謝です。

2013年10月15日火曜日

人が困っているときには、助ける。

僕の知っている人に、いつもはなにも言わないのですが、ある人が立場上とてつもなく、不利な状態になったときに、突然高圧的な態度を取る方がいます。長いものには巻かれろ的な動きをする人で、自分より上には、決して意見をすることもなく、しかしその上司が弱者になったとたんに、態度を変化させます。

人は弱いものです。弱者の立場になったときこそ、優しい言葉や、思いをもってあげたいものです。

社会に生きるうえでは、各々立場がありますが、人として最低限の心構えとして、武士の情けをもっていたいと思います。

2013年10月11日金曜日

第三期工事プラン

リズムセンター増築計画をプランしています。手術室から横に伸ばす形で、リズム専用のカテーテル室を二台作ります。職員の更衣室もつくります。

カテーテル室は、手術室と同一エリアとして、クリーン度を上げています。やはり、植え込みデバイスは、清潔にしたいということです。カテーテル二室で、アブレーション治療は年間1500件は対応可能になると思います。

我々循環器内科は、既存のカテーテル室2台と手術室のカテーテル室1台の合計3カテーテル室で、現状の年間2000件のPCIが可能です。

今後ステントグラフトの件数が増えてTAVIの治療が可能になれば手術のカテーテル室は頻回に使えなくなるので、そのときは、リズムセンターのカテーテル室をつかうことになると思います。

合計5台のカテーテル室になるとは、開業時には想像もしていませんでした。

医療機器は、購入時には、リースで買います。5年から6年です。開業して6年になり初期導入時に機器のリースが終わり、十分の一での再リースとなっています。
良い機械があれば、新規購入を考慮しています。

カテーテルの機械に関しては、新規にクラリティという新しい機械がはいったので、当然リズムにはそれが入りますが、cineのクオリティが一番重要である我々のマシーンも、新規購入を考えています。64列も今年のRSNAで新しいCTがでることを期待しています。

cineはモニターも一枚パネルにすべてしています。

利益は、理念と同様、一に患者、二に職員です。いい機械をリースが終了すれば、買い換えていくことが大切です。


2013年10月9日水曜日

自分の軸

24時間全力投球、患者さんは一切断らない。大学五年の時に、徳田理事長が旭川で講演にきていて、話を聞いて、その熱い情熱にとてつもなく惹かれたものでした。医者としてどんな病気も、初期治療医として、判断ができるようになりたいという気持ちで、医師免許をとって、すぐに大学に医局に残らず、徳洲会での研修を選びました。
いまでこそ、臨床研修が始まり、医者はひと通り患者さんをみれるようなプログラムが組まれています。僕の頃は、これがなかった。そこで、徳洲会での研修を選びました。当時の徳洲会は、新進気鋭の病院で、医師会と対立していて、周りからは潰れたらどうするなどといわれて、皆に止められました。

僕の医師としての原理原則は、徳田虎雄の理念と、初期研修を受けた白石徳洲会病院での矢崎および熊谷両先生の医師としての考え方に多大に影響を受けたと思います。

徳洲会の理念、徳田虎雄の理念は、素晴らしいと思います。たくさんの医療過疎に病院を建てて、沢山の人を救ったと思います。

高度医療を行なう病院は、沢山できました。でも、本当の意味での、一次救急を含めた二四時間全力投球ができる病院は少ないです。カリスマの強い理念が、徳洲会であると思っています。

僕は、自分の札幌ハートセンターで、循環器医療での、二四時間全力投球を継続していきます。そして、徳洲会ではできなかった。さらなる患者サービスおよび職員サービスを突き詰めていきます。

理事長、矢崎先生、故熊谷先生に、感謝します。

2013年10月5日土曜日

GAIA時代のreverse CART

シンガポールライブでのいろんな先生の発表のなかで、濱崎先生のレトロワイヤ-での通過を試みると、解離が大きくなり、reverse CARTのバルーンサイズが大きくなるので、レトロからのワイヤークロスを試みることなく、最初から2.5mmRCARTをしたほうがいいといっていました。なるほどねと思いました。

RCARTがでたときには、アンテのバルーンは2.5mmくらいでそれを狙ってレトロのワイヤーを操作しましたが、残念ながらワイヤーの性能がわるく、ワイヤーをいまのGAIAのように操作できませんでした。そこで、IVUSガイドでバルーンの大きさを決定して、大きなバルーンで広げてそこに、Filderや、XTRをいれて、ワイヤーをとくに操作しなくても、回しているだけで、通過できる手技になりました。

その後ワイヤーがGAIAになり、アンテのバルーンが小さくでもそこのバルーンを狙ってワイヤーを操作して通過させれます。

このメリットはアンテのバルーンサイズが大きいと、解離を形成して末梢にいくことがあるので、小さめのバルーンのほうがいいと思います。

CARTがでたときには、そのバルーンに向かってワイヤーをアンテから操作して通過させていた時代に戻りました。ワイヤの性能があがり、時代が戻ったということでしょうか?

レトロのワイヤーについても、尖端から0.5-1mmを90度まげのチャンネルクロスは、目を見張るものがあります。ワイヤーの操作もseptal suffing用で、いけます。

通常であれば、無理というところも、いけそうな感じです。落合曲げ恐るべし

7年ぶりに、シンガポールにきました。

あの有名なマリーナベイサンズができて、すべてが変わっています。F1もやっているそうです。街自体は、カジノもあり、ショッピングモールも巨大で、人が集まり、バブル自体の東京のようです。勢いのある国という感じです。
日本も、これから、オリンピックなどあり、景気がよくなってくれることを期待します。

毎月加藤先生にきてもらって、勉強させてもらっているので、今回の落合先生、土金先生、濱崎先生のレクチャーは、また視点が違いとても勉強になりました。
本日は、札幌で杉江、鹿島でCVIT地方会にも、参加してくれたので、安心です。

こんなに日本の先生の講義が多いのはあまり少ないのではないでしょうか?来年もまた、部下を連れて、一泊3日できます。

2013年10月4日金曜日

シンガポール

木曜日の外来とカテーテルが終了してから、菅野先生と、最終便で羽田にいって、そのまま夜行でシンガポールにいって、CTOの会に参加しています。
落合先生と土金先生がオペレーターでやっていました。アジアの先生がたも、CTOを理解ちゃんとしています。菅野先生に、症例や発表を一緒に聞きながら、微妙なレクチャーをしています。これから、30台の菅野世代が頑張るために、色々なしくみを考えています。
明日一日会に参加して、会終了後に、夜行の飛行機までの間に、観光を楽しむ予定です。

でも、一泊3日ですが、気軽にこれからもこれそうです。

2013年9月30日月曜日

将来おきる未来は、知りえない。

と、ドラッカーはいっています。

未来は知りえない。未来は、現在存在するものとも、我々が予想するものとも異なるものとしています。

将来起きる未知の出来事に基いて今決断しても、必ず失敗するとしています。

しかし、すでに起きた出来事がもたらす将来の効果は予想できるとしています。
結論としては、将来を予想する最善の方法は、将来を創造することだとしています。

ドラッカーの経営の基本は、顧客の創造です。将来の予想も、そこに行き着くわけです。

過去の成功は、ある程度将来の予測のもとにはなりますが、繰り返ししているといずれ失敗します。それは、環境などが変わり状況が変わるからです。

過去の成功を捨て去る時期をどう見極めるかがとても重要になってきます。
環境の変化などを察し、将来どのように顧客を創造していくか?これが重要になります。
まず、過去をしっかり分析して、その上で将来を創造していかないといけません。

医療情勢の変化やトレンドにも、敏感にならないといけません。

でも、原則は患者第一という医療の原則は普遍なので、そこに軸を置いて、いろいろ考えていきたいと思います。

2013年9月28日土曜日

本気の努力

昨日は、美濃加茂(岐阜)で、我々の虚血性心疾患に対する考えかたおよび札幌ハートセンターの集客の話をしてきました。

話が終わって、ある先生から、本気の努力が実を結ぶことに感動しました。と言われました。

いま、自分がやっていることは、当然のようにやっています。そして手を抜くことなく普通にやってきたつもりでした。

いままで、自分は普通の家庭に生まれ、親が公務員であり、転勤族でした。学校に行けば、いつも自分より勉強のできるものがいて、ずーとそれに追いつくように努力をしてきました。高校にいっても、大学にいっても、ランクがあがるたびに、さらに上の人がいました。医者になってからも、優秀な上司がいて、一生懸命勉強しました。そして、PCIを始め、ほとんど患者さんがいない状況から、いまの現状まで一生懸命に努力をしてきました。

それが、いまの状況です。

でも、僕にとってこれが普通なんです。本気じゃない努力や、仕事をしたことがないので、とても不思議な感覚になりました。

世の中PCIの各病院ごとには、症例数が減っていますが、鹿島が調べたところ、PCIをする施設が増えたことが現実で、日本のPCI件数は減っていません。

自分の施設の症例数が落ちた理由は、単に競合病院ができたことによるものだという分析にならないと、だめだと思います。

2013年9月25日水曜日

本日の加藤先生のcTO

一例は、バイパスのLAD閉塞への治療で、石灰化があり、大変でした。しかし、レトロから容易に治療ができました。

2例目は20年来のCTOで、3回他の病院でfailしています。アンテからは、固くコルセアが#1で通過せず、ロタが必要でした。

レトロからも固い線維化にはばまれて、ナックルで上にあげて、あとは、revereseCARTで通過さえて、通常の治療で終了です。


2013年9月19日木曜日

BKのCLI LASER効果症例

BKのCTOの症例で、POPの閉塞症例で、ATAとPTAの分岐部まで閉塞で、
1.ナックルでPOPをあけて、PTAにワイヤーがクロスできたが、trans pedalでATAまでワイヤーがあがるが、POPまで開通できず、終了。
2,再閉塞しており、今回は、ATAまでナックルで通過させて、レーザーでアブーション
3,半年後の造影で、POPおよびATAが太くなり、一部の狭窄のみ、POBAで終了。

2回めのナックルでのレーザー治療で、subintimal or intimal ablalationが慢性期に効果があった症例を経験。

これからは、このようなレーザーの使い方を模索中。

働くこと。

稲盛さんの本にもありますが、働くことは、自己鍛錬になります。一生懸命働くことにより、自分を鍛えることになります。働くことは、単なる生活の糧を得るためだけだと、思っている人は、不幸です。どんな職種でも、それを一生懸命やることにより、自己鍛錬となり、そこから新しい世界が見えてきます。そして、仕事を自分が同化することにより、さらなる上への高みにあがることができます。

Quality of Lifeではなく、Quality of my lifeなぞと言っている内は、仕事の意味がわかっていません。

仕事を通じて、己を鍛えることができることがわかれば、当然仕事も楽しくなります。一生懸命努力すれば、なんらかの形で、必ず報われます。

手を抜かずに仕事を一生懸命しましょう。

2013年9月15日日曜日

18年ぶりに母の弟にあった。

叔父さんですが、旭川で50年くらい前に喫茶店と、スナックを経営しており、妻に美容室を経営させており、外見、見た目とも、とてつもなく派手な人という印象があります。子供の頃に、ものすごく憧れていた存在でした。その後、叔父は車が好きで、ISUZUフローリアン(のちに親父が下取ってのっていた。)最後にコスモルーチェというRE車に乗っていました。途中で旭川で当時一番だったクラブのナンバーワンホステスと付き合いその後再婚しています(これは今回知った。)がしかし、事業に失敗して、名古屋に引っ越しをしました。喫茶店で成功して、そしてまた、失敗しています。
話をすると、人生は、失敗しないと成長しない。公務員的な発想がまったくない、いまでいうかっこいい破天荒なおじさんです。

本人は、後期高齢者で市営住宅にひっそり生活しているといっていますが、着ているスーツはLANVINです。いまでもかっこいい後期高齢者です。

現状を維持することが楽しければそれでいいと思いますが、新しいことに、飛び出す勇気は、必要です。そして事業で成功しようが、失敗しようが、好きなように生きることが大切です。
僕にも、この血が流れているから、開業できたのかもしれません。

2013年9月13日金曜日

SFACTOなどの合併症

治療後に動脈穿孔やステント留置後の血管破裂などが報告されます。

以前にも、書きましたが、CTOを14のシステムでリクロスすると、血管外を通過してまた、血管内にもどることもありえます。特にbidirectionalであれば、その可能性は強くなります。そのような状態で、バルーン、ステントをいれれば、血管は破裂して当たり前です。JETでも、同様な合併症の方向がありましたが、患者さんはバルーンのときとかに痛みなどを訴えるはずです。それを無視しているのか?それとも、寝かせて治療をしているのでしょうか?

安全なCTOの通過は、35のナックルです。手技も早く、そして血管外にでません。ナックルのみでリクロスできないときは、14でIVUSガイドで通過させます。

14で通過させて、IVUSで血管内か否かも確認しないで、バルーン時の血管痛も聞かず(PPI時の鎮静はバルーン時の血管痛が確認できないので、基本はだめです。)ステントをいれるから合併症がおきるのです。

当院は、末梢血管の治療は、腎をいれないでも、300症例くらい年間ありますが、当然ながら、血管穿孔などの合併症は起きていません。

合併症でも、避けがたい合併症と避けれる合併症を理解し、治療をする必要があります。

SFAのCTOは、症状をとるだけの治療ですから、合併症は絶対に起こしてはいけません。

自己鍛錬

人は、回りと自分を比較したがります。まわりが頑張っているから、がんばろう。回りがやすんでいるから、休もう。ひどいと、一人で頑張っているひとをみると、非難するようになります。

価値観を己の中におかないで、相対的な比較で考えてしまう人が多いです。人生における試練は、すべて己との戦いなのです。他人は関係ありません。自分との戦いです。

己にかつ。ことが大切なのです。

甘える自分、自惚れる自分を戒め、常に上を目指すために、自己鍛錬が必要です。

そのなかの一つが、僕は、仕事終了後の夜中のランです。

朝5時から起きて仕事をするのに、9時過ぎからのランはとてつもなく、きついです。でも、限界は、自分が決めるということを実践するために、ランします。

己にかつ。自己鍛錬という概念がない人は、僕の言っていること。やっていることが、無駄に見えるかもしれません。

人生は、自己修業の場所として捉えれば、すべて話があいます。

2013年9月8日日曜日

トップがすべきこと。

患者さんのため、職員のため、一生懸命に仕事をして、一番働くのが、トップであり、そして利益も、最後にいただくのが、トップの姿勢です。

下のものに満足してもらった上で、利益がでれば自分にいただくというのが正しい姿勢です。

下のものから会費をしっかりとって、上は払わず、そして贅沢三昧では、いけません。トップは、一番にリスクを背負う心構えがなければ、組織は崩壊します。

僕は、一番給料をいまは、頂いています。ただし、札幌ハートセンターに対しての連帯保証もしています。

札幌ハートセンターが破産すれば、連動して自己破産になります。ですから僕の収入は、ここを引退するまでは、仮払いのようなものです。
そして、病院の収支が赤字になれば、一番先に僕の給料で補填する気です。
開業した一年目は、給料ゼロで働きました。それは、職員の給料がしっかりでることを確認するまで心配であったからです。

組織を経営するものは、その組織やその職員、家族に責任があります。一番のリスクを背負い、利益は、最後に取るものだと思っています。

2013年9月7日土曜日

PCI時に生じたヘマトーマについて。

PCI後にとくに右の血管などでは、解離からヘマトーマができることがあります。当然ながら、そのままできたエントリー部分をステントで押さえてしまうと、ヘマトーマの行き場所がなくなり、さらに末梢にひろがってしまいます。

このようなときは、cuttingバルーンでreentryを作成してから末梢からヘマトーマをステントをおさえていかないといけません。

cuttingしないで、ステントをいれると、たとえヘマトーマの末梢にステントをおいても、エントリーを塞ぐステントをするとヘマトーマの圧がたかまるために、最悪の場合にステントを潰して末梢にヘマトーマがひろがることがあります。

ですから原則はヘマトーマがひどくなければ、エントリーのみの押さえでいいですが、その後に血腫が吸収されるのを待てばいいと思いますが、ヘマトーマが大きいときは、cuttingバルーンでリエントリーを作成する必要があります。

cuttingバルーンは、血管のサイズを選んで、最初はノミナルで、必要であれば12ATMかければ、切れます。それでもだめなら、サイズアップが有効です。

前回のCTOで#2から#3まで長い解離とヘマトーマがおきて、CBをしてから、ステントを奥からいれて、治療が終了しています。

2013年9月6日金曜日

SFACTOのスタイル

本来は、SFAのCTOは、subintimal での治療で、アンテから入らなければ、omotepanでのbidirectionalで素早くやるのを主流にしていました。
基本は、クロスオーバー法による治療をメインにしていますので、いままでのGWではワイヤーコントロールがむずかしくIVUSガイドが困難でした。

しかし、最近はアンテからSubintimalで抜けないときは、IVUSガイドでアンテから通過させるようにしています。

理由は、クロスオーバーでも、操作性のいいGWがでてきたこと。
時間がかかっても、部下の治療技術があがること。とくにIVUSガイドCTOの技術を学ぶことにより、冠動脈のスキルもアップすると考えていること

しかし、70%近くは、アンテからsubで通過しますし、それで無理でも、アンジオガイドでの14GWで通過させることが成功率は80%くらいになるので、なかなかIVUSガイドまでいかないのですが、この二日間は、2例SFACTOIVUSガイドによる治療がありました。
菅野先生が、一人でやりきりました。

この治療のポイントは、IVUSによりGWとIVUSとアンジオの読みから、True lumenがどこにあるか同定して、その方向にワイヤーを穿通させ、それをIVUSで確認します。
また、穿通できそうなポイントもIVUSでさがします。
一度Trueにワイヤーが戻せてもそれを末梢のtrueまで導くのも、IVUSと多方向によるアンジオの読影でやります。

時間はかかりますが、ワイヤーを自分の石で導く技量と、IVUSでの読影力があがりますので、どんどんやってもらうつもりです。

2013年9月5日木曜日

CLI

他の病院でTVDで手術が不能といわれて、当院でCABGをした患者さんが、両側のCLIで形成外科からの紹介。

左は、第一、第二趾が壊疽あり、ABI測定不能、エコーではflow なし。著明な石灰化。SPPは計測不能。

CAGでRCA およびLCXにバイパスが閉塞しており、LITA LADのみpatent。RCAはロタで加療。

その後CLIの左下肢を治療。石灰化がありTornus, LAser, Crushing techなどは一部有効も病変をデバイスが通過できず、アンテおよびレトロのプロミネントを近づけてのrotafloのランデブーでワイヤーが通過して、ロタしたらあっというまに治療終了でした。

ロタは強い。








下肢症状の方が。

数ヶ月まえに他の病院でCTをとったが、問題がなかったとのことでした。
当院のCTでは、#1が99%でした。

たしかに、評価が難しいかもしれませんが、問題なしというのは???

症状がなかったからでしょうか?

CTは、診療放射線技師の情熱で決まります。

2013年8月31日土曜日

サービスとは。。

たまに、このブログでも書いていますが、患者さんや家族から、医療従事者は区別がつきません。主治医だろうが、担当医だろうが、病院の職員であれば、困っていれば声をかけます。

そのときに、やってはいけないことは。
1)担当ではないと言って、対応しない。
2)一応話を聞くが、その場限りで終わらせてしまう。
3)そして、その対応に誠意を感じさせられない。

サービスとして、やるべきこと。

声をかけられたその問題点を最大限に解決するように誠心誠意努力をしてください。それが、結果ちゃんと対応できなくても、患者さん、家族は満足します。

誠意をもって、対応をする。

これだけなんですが、できない人が多いんですね。

頑張りましょう。

2013年8月28日水曜日

本日のCTO

高齢者で腎機能が悪く造影ができないので、前のショットと、ワイヤーが通過して、ステントいれたあとのショットで造影剤18ml しかし、ヘマトーマあり、cuttingや、コンクエストでリエントリーを作り、末梢にステントをいれて、ヘマトーマをなくして、ステントいれて、最終造影であわせて、50mlで終了です。
#1の5mmくらいで、CTOの患者さんです。

CTOは、すべてIVUSガイドでワイヤーをいれて、trueを確認して、#2でfalseにMiracle 3Gがfalseになり、IVUSガイドでGAIA3rdをリクロスして、あとは、ヘマトーマをカッテイングや、コンクエストでリエントリーを作成して、ステントを留置して終了。
写真は、IVUSがガイドでワイヤーがtrueに入ったところです。いつものことですが、こんなにも、ワイヤーって離れるのです。





低速ロタブレーター

経験をつんで、回転数は、10万から12万くらいで通常の病変は削れます。メリットは、徐脈が起きにくい、slow flowが起きにくい、STの変化が少ないです。

デメリットは、時間がかかります。

それを解決するために、いまは、burrを病変に当てる時間を長くして、トータルの時間を短くできるように試行錯誤しています。

高速であれば、ペッキングだとburrが病変にあたっている時間は瞬間的です。回転数が落ちると時間あたりの掘削高率がおちていますので、それを削っている時間が伸びます。それを病変に当てている時間を伸ばすことにより、全体のアブレーション時間を短くできると思っています。

自ずと、バーのうごかしかたが、slow motionでゆっくりうごくようにしないといけません。

あとは、重要なことはパフィングが必須です。そして、低速をやればわかりますが、バルーンが通過しないような厳しい病変は高速で通過させなければ、通過しませんが、バーを高速で通過させたあとに、10万回転までおとすと、バーがまだまだアブレーションするのがわかります。よく削るためには、低速がいいという証拠です。

まだまだ、進化します。

2013年8月23日金曜日

よくある話

先週に、第2回の札幌ハートセミナーを行いました。

たくさんの方が来場されて、感謝します。

今週は、やはりセカンドオピニオンの方が多くこられました。

一人は、今年他院で、PCIを施行しています。3時間くらいかかりその後にも、胸痛が続くといって、受診をしています。主治医に相談しても、内服で様子みましょうとしか言われなかったそうです。

CTAをしてびっくりです。治療したLADの手前のステントが99%の再発と、#8の末梢の心尖部にステントが入っており、そこも閉塞していました。

すぐに入院して、LADの治療をしましたが、治療した分かったことが、石灰化がつよく、ステントが広がっていません。ステントの末梢の狭窄はロタブレーターでステントを入れなおし、手前のステントは、NSEで高圧拡張で拡張です。ちゃんとした拡大ができましたが、次回再発時は、さらなる大きなBurrでのロタブレーターが必要そうです。

経過から、??????の方です。

また、ある方は、バイパスをしており、6年まえにバイパスが閉塞しており再治療でRCAのCTOを治療がうまくいかず、2回めのバイパスとなっています。今回、再度胸痛で受診です。LCXの狭窄によるものです。ここを治療です。LADのSVGが30年前に繋がれており、将来閉塞のことを考えて、経過をみていく必要があります。また、RCAのCTOが#1にありますが、#4AVも閉塞しており、GEAのバイパスでは不十分な血流です。

主治医が、曖昧な態度をとっているケースがセカンドオピニオンになるケースが多いと思います。患者さんに、医療面以外でも、精神的にも、安心してもらうことがいかに重要か感じました。

患者さんの命や、心のケアも必要です。

2013年8月15日木曜日

LITA to LADについて、学んだこと。

LITAの最高にいい口径の場所を最高にいい動脈硬化のないLADに、直線的に吻合することができれば、理論上。一生持ちます。
これには、局所療法のPCIが叶うわけがありません。

一生もつものがどうして持たないことがあるのか?
LITA LADが閉塞するのは、LITA側の問題とすれば、剥離が不十分のために、LITAの長さがとれず、十分な口径の場所を吻合できないときや、剥離のミスによるLITAへの解離や、LITAを直線的に吻合できないために、肺による圧迫をうけるなどの問題があると思います。

LAD側に関しては、動脈硬化病変のすくない健常部に吻合できれば、一生もつわけです。逆に吻合部に動脈硬化があれば、そこになんらかの局所的な処置すなわち、onlayなどが加われば、局所治療のPCIを同じ、再発、病気の進行に対するバイパスの閉塞のリスクを負うことになります。これが、閉塞のリスクになると思います。

繰り返します。

LITAを十分な口径で直線的に、LADの健常部に最高のクオリティで吻合すれば、一生持ちます。

また、最近すたれた気味のMIDCABは、LAD OSの病変の患者さんに良い適応があります。それは、LADのmidの吻合部には病気がすくないので、LITAとのいい吻合部があるからです。ただし、吻合部はよいとしても、LITAの剥離が不十分であったり、心膜の切開が不十分であると、LITAが胸骨切開時の真っ直ぐにバイパスが吻合される状況と対照的に、吻合部手前に屈曲が生じます。それのみならず、剥離が不十分であるとLITAを十分に引っ張れないので、十分な口径のLITAが吻合部まで足りないということが起きます。

そのために、下腹壁動脈などのコンポジットがありますが、LITAを十分な口径でよい場所のLADに最高のクオリティの吻合でつなげるITAバイパスの最大のメリットがなくなってしまいます。

MIDCABは、ラーニングカーブがながく、最低でも100例以上経験しないと、安定した成績がだせないそうです。

PCIは、究極の局所療法です。その対局にあるバイパスについて、十分に知る必要があります。

2013年8月12日月曜日

SFAのCTOの問題。

当院では、35ナックルによるCTOの治療をメインとしています。その理由は、早い、血管外にでない、成績が悪くないという3点です。

ただし、多くの先生が14で治療すると思います。以前であれば、体表エコーを使用した時間のかかる治療でしたが、bidirectionalが気軽にできるようになって、いま新たな問題があります。

14でのCTOの治療は、血管外にワイヤーがでる可能性があります。血管外にでればアンテからは、絶対ワイヤーは通過しないので、bidirectionalが出来る前はそれでよかったのですが、bidirectionalができるようになると、アンテのワイヤーに向かってレトロのワイヤーを操作するので、血管外で、ワイヤーをクロス可能になります。それもランデブー法を使用すれば、痛みもあまりでずに、ワイヤーを通過させることが可能になります。

bidirectionalによる14の治療時には、とくにランデブー法でワイヤーを通過させたときには、血管外にでている可能性があるので、IVUSでの確認が必須だと思います。reverse CARTであれば、痛みが強くでるので気がつくかもしれません。

PPI施行時に、sedationをかけるとこの大事な血管痛というサインを聞けなくなるので、さらに危険だと思います。

当院では、sedationは当然しません。

アンテから血管内に安全に14ワイヤーを誘導するのは、体表エコーをするしかありません。35のナックルであれば、自然に血管内で早くCTO部分までいけるので、極めて安全でかつ高率がいいと思います。

インターベンションの原則は、100%の成功率と0%の合併症率が理論的に担保できなければ、やってはいけないというのが私の持論です。

PCI、PPIとも、ほぼそれが可能です。そのためには、合併症を起こさない技術が必要です。話がはずれますが、僕がCASはやらない理由は10%の合併症を回避できないので、いまは手をだしません。

Super low speed RAでの、AVBおよび徐脈。

ISRの患者さんで、拡張不能病変へのロタの#3から#4AVへのロタブレーター症例です。

1.75 burrでは、12万で徐脈もなく削れましたが、サイズアップの2.0burrでは、12万では削れにくく、14万に回転を上げたとたんに、徐脈とAVブロックが出現して、すぐに12万で削っています。その後に削り終わったあとに、再度14万回転にしてバーを通過させるとブロックがおきました。

徐脈のブロック予防でも、10万回転前後でのロタは意味がある証拠です。

2013年8月10日土曜日

JPR

朝から、参加しています。

自分の番は最後なので、ずーと聞いています。

朝のセッションで気づいたこと。SFAのcTOの治療で、GWが14の性能のいいワイヤーがでたおかげで、ワイヤーが血管外にでても気が付かず、治療をして血管穿孔を起こしている症例がでています。ランデブーとか、reverse CARTのお陰で、bidirectionalにいけば、ワイヤーを通過させることは可能です。そのために、血管外での通過がおきやすいのでしょう。札幌でのHOPICでも、同様の症例があり、IVUSで確かめて一部血管外でワイヤーを通過させなおす症例がでていました。とてつもなく、時間がかかります。

SCVCは、基本ナックルですので、血管穿孔はありません。そして早いです。14は、末梢でのrecrossもしくは、入り口を通過させるのに使うのみです。

14でのCTOの治療は、ワイヤーの性能があがったので、容易に血管外にでていきます。
今日の症例提示でも、あきらかに血管外の造影なのに気づいていない。そしてそこにステントをいれて大変なことになっていました。

血管外は、バルーンを広げた時点で痛みを訴えるのでわかるはずですが、多分確かめていないんでしょうね。

14でのCTOのクロスは、IVUSでの確認が必須なのかもしれません。バルーン広げたら痛みでわかるような気もしますが。。。。。。。

本日の会で感じたことは、PPIのデバイスがよくなったけど、技術がついていってない感じですね。

造影所見、痛みの程度などいろんな情報をしっかり捕らえて治療ができていない感じです。

合併症の対策の勉強になりましたが、合併症を起こさないようにする基本ができていないと感じました。

まだまだですね。血管内治療は、合併症に対する対応も大切だすが、それを予防できるもしくは予知できる技量も大切です。造影などしっかり見て欲しいものです。

2013年8月9日金曜日

札幌ハートセンターを頼ってくれる方

多くの方が、最後の砦として、来る方が多いです。ですから、全面的にまかせてもらい、最高の医療を提供する。そのような信頼関係が築けています。

しかし、信頼関係を築くためには、いろんな方法があります。勘違いしては行けないのは、インフォームドコンセントという病気の説明などを十分に説明することでは、信頼は得られません。相手により、信頼の得方は変わりますが、基本は人として、医療人として、信頼される必要があります。それをどう築くことができるかが、勝負となります。

僕は、人として医者として信頼してもらい、すべてを任せもらいます。その変わり、責任はすべて取ります。当然ながら、24時間の対応も約束します。そして、一生の責任を任せてもらう気持ちで接しています。

これは、日本人ならではのやり方かもしれません。でも、理屈で人は動かせません。

3毒

仏教の本にあるそうです。人間の3毒

欲望、怒り、嫉妬 この毒に人は、取り込まれます。

欲望が起き、それがうまくいかないと怒り、そして上手くいっている人を妬む。

これが、人間の性であり、毒です。

これから脱却するための人生修業が必要ですね。

同意します。

死に物狂いで働くこと。

働くことが、生活の糧であり、仕事が終わったら、自分の時間を有効に使うのが普通になってきています。
死に物狂いで働くことが、悪いような風潮さえあります。
じつは、働くことは、本来自分を磨くためにも、とても有効です。
古来から、一心不乱に、いろんな欲望に負けず仕事に打ち込むことが、魂や、心を磨き、自分を高めてくれることを知らないといけません。

仕事を単なる生活の糧としか捉えらない人生は、とても薄っぺらいものです。日本人の美徳であった勤勉さを我々は取り戻す必要があると思います。

とくに、我々の医療は、人とのつながりが大切です。人のために自分を犠牲にして施すことができる素晴らしい職です。

死に物狂いで働いてみてください。人生修業となり、自分を一段高めてくれます。そして、それで死ぬことはありません。
死に物狂いで働くことは、大切なことなのです。

それが、理解できない人は、この世に生まれてきたのに、もったいないと思います。


そして、仕事の内容は、様々ですが、それにかかわらず、自分に与えられた仕事を一生懸命することが大切なのです。

そうすることにより、仕事が好きになり、自分も磨かれ、達人の領域になります。そして、人徳が得られるとおもいます。

2013年8月7日水曜日

MTRA

low speed RAによる、MTRAでLADの#6のおよび#7の石灰化病変に対して、1.74/2.0burr後に3.0POBA1ATMで#7は、同バルーンでの4ATMPOBAです。

解離もなく、綺麗にしあがっています。この症例は、LADの#6の治療をステントでするときには、LMTにまたぐ必要があったので、ROTAPOBAを選択しています。

2013年8月3日土曜日

継承

今度、母校のラ・サールのOB会で話をさせてもらうことになったのですが、自分の振り返ってみて、気がついたこと。

35歳のときに、現在まで続くスタイルですが、前病院の循環器のトップとして全責任を負って仕事をしていました。
40歳では、全国で色々と仕事をさせてもらい、名前が広がった気がします。
46歳で、独立開業、借金
50歳で、法人取得、病院開設でさらに借金
で、現在に至る。

時代であったのかもしれませんが、若い頃から今のスタイルでやっていました。35歳を僕の部下が超えていっています。

鹿島先生は、すでに出来上がった技術をさらに高めるための研鑽を積んでもらい。
菅野部長もSCVCに入ったときは、33歳でしたが、現在は38歳になり、ベテランの領域に入るころです。それと同時に、小林先生、金子先生、杉江先生も、年をとっています。

僕の気持ちは、いまだ研修医と変わりませんが、この札幌ハートセンターを成長させるためには、部下の成長が必須であり、いつまでも、若いと思っていた部下が、年をとっていくのを再認識し、いま以上に継承を意識して、成長をさせたいと思いました。

老害というのは、トップがいつまでも若い頃の気持ちを持ち続ける傾向にあり、いつまでも部下も若いという認識でいるのが、始まりだと思います。

注意。注意。

2013年7月31日水曜日

下肢動脈のCTO

昨日、他の病院で石灰化で固くて、ワイヤーが通過できず、断念した症例の紹介あり、retryしました。

アンテから確かに35ナックルが通過せず、14 シバリエ30Gも弾かれます。FAから35ナックルで4mmのバルーンでCARTの方法でアンテのワイヤーをそちらに誘導すると簡単に通過です。

その後は、ステントいれて終了です。10mmのsmartいれましたが、拡張があまりよくなかったです。

末梢血管の治療は、14,18、35の様々なワイヤーをいわゆるintimal trackingやナックルなどの手技をつかえれば、ほとんど通過させることが可能です。ときには、石だらけで、GWのおしりのIVUSガイドでいれることもありますが。。。。

末梢血管のよいところは、subintimal plastyでも成績がいいことです。それは、血管が太いせいかと思っています。

14も35もすべてしっかりつかえて、引き出しを沢山もっていることが役にたつと思います。

術者は、部長の菅野がワイヤー通過は、30分で、その後は。。。。。

2013年7月29日月曜日

Super Low speed RA

右のOSに著明な石灰化があり、ロタ1.75→2.15のサイズアップを10万回転でやっています。動画をみれば、no pacingであり、ロタを削っているときも、心拍は徐脈にはなりません。当然、slow flow ST上昇もおきませんでした。

このような病変を通常の高速でやれば、徐脈、ペーシング、slow flowは必発です。

低速は安全にロタをする技術です。

2013年7月27日土曜日

TOPIC

同世代の落合先生、村松先生らが主催するTOPICに参加してきました。

本日は、東部病院でロタブレーターの術者をさせてもらいました。HD患者のIVUSも不通過の症例ですので、石灰化もつよく、slow flowは、必発の症例です。1.5burrで10万回転で、IVUSが通過しなかった場所までゆっくり削り、その後一番狭窄がつよいところは、通過がなかなかせず、burrを押すと回転数がおちつぎるので、11万、12万と上げて切除しました。STは、予想に反して、V2-4でST上昇が3mmありましたが、flowは、維持されていました。STがあがると、その後のrotablatorするとどんどんST上昇してslow flowになるのですが、それがおきにくかったのも、確認できたと思います。最後は、時間の兼ね合いで、14万で一度パスをさせてから、また、10万で丁寧に削りました。

IVUSでは、1.5によるロタとおもえないほど、バーによる病変への2.0mmくらいの穴が開いていました。その後は、ステントで治療終了です。

14万回転以下では削れない、削りかすが、大きくslow flowが起きやすいという常識を覆せたとおもいます。

あれだけ、削れて、slow flow なし、残念ながらSTはあがりましたが、それでも、ロタを継続できたこと、ステントいれた最後には、STは改善していたことから、23万回転で1.5burrを通過させたときとは、反応が違います。

IVUSでみると高速の場合はちゃんと削れていない。STがあがりやすく、戻りにくい。それに見合うslow flowが起きる。

ロタバーを早く通過させるには、いいですが、ちゃんと削るには、低速がいいと思います。

ただ、時間がかかります。でも、高速ではペッキングが必要ですが、10万では、slow motionで長い時間バーを病変にあてることが可能なので、削っている時間はあまりかわらないような気がしています。

ロタの回転数で、バーモーションもかえないといけないと思います。
あと、10万回転では、回転数がとてもおちやすいので、丁寧に削れるのだと思います。削りかすが大きくなるのは、バーの回転数が大きく落ちたときになります。高速で、1万落ちたらかなり削りかすが、大きくなってslow flowが必発です。10万ではそれよりも、さきに回転が落ちるので、削りかすが大きくなりにくいと思っています。そのかわり時間がかかります。slow flowのないロタがいいと思います。

もう一つ、このブログとFBでlow speed RAのことが、TOPICで術者をする前から広まったいたことにちょっとびっくりです。

ロタブレーターのやり方をこれからも、追求し、次世代に教えていきたいと思います。TOPCIの先生方、ふくめ感謝です。

2013年7月26日金曜日

高齢化

東京で、TOPICという大きなライブなどの勉強になる会に参加しています。シラブスが毎年でるのですが、今回も内容が濃く勉強になります。

印象的なのが、序文でコースディレクターの先生のコメントで、コースディレクターも、ファカルティも1年たてば、1歳年を重ねる。TOPICが10年を迎え、会の継承、若手への登用などが試行錯誤がみられました。

人は、自分が年をとったことに、なかなか気づきにくい、それが老害となるのが、世の常である。
札幌ハートセンターは、次世代、次次世代までの継承を視野にいれて、100以上継続医療施設にしたいと願い、自分が一歩引きながら、影で責任を持ちながら部下の成長をまって、よりよい施設にしたいと再認識しました。

2013年7月25日木曜日

ISRのCTO

他病院で、ステント治療後のフォローでCTO症例

ステント治療後にCTAでフォローしないと5年以降に詰まってきても、見逃します。

仮定として、バイパスであれば、病変が進行しても、問題になりません。ここが、局所療法のPCIが血管全体に血流をながす、バイパスに絶対敵わないところです。

ですから、PCI後に病気の進行の早期発見、加療がバイパスなみの予後改善作用があると思っています。
Case 1
9年前に他の病院でステントをいれて、一年後のCAG後は、定期的受診をしていたが、最近胸痛あり、当院に紹介。CTでLADのISR CTO

GAIA 1st+corsair+ biplane で簡単に通過その後、中をレーザー1.4でdebulk後にステント治療。

CASE 2
4年前に他の病院でステントをいれて、最近、胸痛があり、#2−3distal のCTOをISRのCTOを発見されて、治療目的で入院。

GAIA 1stでは通過できず、2ndでAVにぬけて、Crusade およびXTRで#4PDを選択して、レーザー後にバルーンおよびステントで治療。しかし、末梢が小さくかつ、奥までステントをはいっているので、近々rota で奥のステントを削る予定です。

2013年7月22日月曜日

サービスとは。

カンブリア宮殿というテレビで、加賀屋の会長がとてもいいことをいっていました。サービスの基本は、正確さとおもてなしである。おもてなしは、人である。職員が働きやすい環境を、整えることに力をいれている。規模が小さいほうが、いいが、巨大化して、質、量とも、両方を欲張ってやっていきたいと素直に話していました。

おもてなしとはホスピタリティーであり、僕がSCVCで追求する一つです。職員一人一人が自覚を持ち、病院の顔としてがんばってもらいたいと再認識をしました。

クレームの潰しもすごかった。勉強になりました。

2013年7月20日土曜日

紹介。

当院では、紹介状もなにもなくても、普通に診断をさせてもらっています。まず、自分の目でみてみないと信用ができないので、必ず全部チェックをさせてもらっています。

最近、来た方で、某病院に当院にかかりたいと言ってら、関連がないので、紹介状をかけないと言われたといって、困ったといって受診をした人がいました。また、当院への紹介状を書くのに三ヶ月かかると言われた???といっている人もいました。

また、自分のところでは、見れないから自分でどこか病院を探していくように言われたといって来た人がいました。

患者より自分もしくは、病院の都合を優先しているのは、明らかです。

すべてを鵜呑みにできませんが、事実なら、恐ろしいことです。当院では、セカンドオピニオン含めて、すべての資料をすぐに作成します。

それは、患者さんのためだからです。

super low speed rotablator

 初めて、ロタブレーターをシアトルに講習会にいったときに、ロタブレーターに接して、ロタPOBAの素晴らしさを実感しました。その時の、ロタブレーターの名称が、High speed rotational atelectomyであったと思います。その名前がよくなかったと思います。ロタブレーターは、高速でというイメージができてしまいました。
その後DESがでてきて、lesion modificationの意味しかなくなり、ロタブレーターの回転数もどんどん高速化していきました。
高速化のメリットは、ペッキングモーションで、素早く削れることです。素早く削れるので、当然slow flowの頻度も少なめになるとおもっていました。
14万回転と18万回転では、血小板凝集の度合いの違いが報告されていたことと、熱による血管障害も報告され、回転数は低速がいいと言われた時代から、先ほどいったようにステント時代になり、よりすばやくバーを通過させるために、高速回転でロタブレーターが主流になっているような気がします。

ライブなどで、ロタブレーターをだすと、STは上昇する、slow flowは起きる、患者さんは胸痛を訴えるなど、さんさんたる状況です。これは、手技の問題なのか?と常に疑問がありました。

5月からロタブレーターが再開して、感じたことは、以前の自分の経験よりあきらかに、軽度のslow flowが多い感じがします。軽度のSTの上昇の度合いが強い気がします。バー操作が雑になったのか?と思いましたが、違います。IVUSでみるとバー通過後に感じも、予想以上にガイドワイヤーバイアスがかかっている例もありました。ニュヨークのCCCでは、シャーマが14万回転でロタブレーターをしていると言っていました。といっても、slow flow になっていましたが。。。。。

振り返ってみると、ロタブレーターによるトライアルでも、MACEに関しては、いい成績を残せてません。術後のCPKの上昇も多くそれが、MACEを悪くした可能性があります。

高速回転による、血小板凝集能の上昇や、熱などの発生がslow flowや、予後をよくしていないという過程で、こ、おもいっきり低速でのロタブレーターを始めました。

バーがストールするのが、8万回転ですので、10万でロタブレーターをしています。

すでに、2週間たちましたが、予想以上に削れることよりも、slow flowが起きにくいことがわかりました。高速回転では、slow flow予防のために素早いペッキングが必要でしたが、低速では、ゆっくりしたバーの操作でも、slow flowはきません。

BVSが今後くることを考えて、rotaPOBAの再考と、ultra low speed RAの可能性を追求して、今後発表させる予定です。

14万回転以下では削れないと思い込んでいた、自分に反省です。


2013年7月18日木曜日

ultra low speed RA

本日も、LCXのOSとHLのOSにロタ1.5・1.75で10万回転のultra low speed RAで削って、POB1ATMのKBTで終了。

slow flowなし。