札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2012年12月30日日曜日

休みのコール。

いろんな人がいます。他の病院にかかっていて、ニトロが切れて、ニトロがもらえないか?一週間まえから、かゆみがあるのでけど、大丈夫か?薬が切れたのだけど、大丈夫か?いろんな電話がかかってきます。
以前にも、書いたように、年末年始は病院が休みという不安があるのでしょうね。かかりつけに関しては、24時間対応を必ずします。それ意外の人も、基本は対応します。

うちの父も僕が見ていますが、夜間に便秘になって便がでなくなってくるしんでいるという母からの電話が病院が終わってからあり、病院に来てもらってでは、病院に迷惑をかけるので、下剤を妹にもたせて自宅で経過をみさせて、翌日に病院にきてもらいました。自分の病院ですが、夜間に診療となると、呼び出しをしたり、夜勤者に負担をかけることになるので、なるべく遠慮をするようにしています。
24時間体制は、僕だけの問題ではなく、職員にも苦労をかけて成り立っています。多くの患者さんには、遠慮をして病院に連絡をしてくれます。

もちつ持たれつを感じます。お互いに気をつかいながら診療をしたいものです。

2012年12月29日土曜日

検査件数

冠動脈CTは、ついに7000件・年を超えました。去年より2000件の増加です。
腎動脈エコーも約8000件で、2000弱の増加です。心エコーは13000件です。
外来の当院の新規患者様も3200件と増加をしています。

表には、PCI件数などがでますが、このCT件数エコー件数と、新規の患者数をみれば、じつは、たくさんの患者さんをしっかりとスクリーニングしてくれるスタッフによって札幌ハートセンターは成り立っていることがわかります。

病院全体のスタッフが頑張ってくれたおかげと痛感します。

来年は、いよいよ病院になります。さらなる内容の充実を図りたいとおもいます。

本日仕事納めです。

昨日までの集計で、PCI 1931 case  EVT480 case CA 295( af ablation 226 case) OPCAB 124case

でした。

4月から心臓外科ができ、より多くの患者さんに支持をしてもらった結果だと思っています。

PCIについては、去年より140例増加しています。PCI関連の院内死亡率は0%です。

腎動脈ステントは203例と減少しています。ただし、治療適応をFFRガイドにしています。FFR0.9以下にならなければ、deferしています。逆に厳しい治療適応のFFRガイドのPTRAでも、200例の新規の患者さんがみつかっています。
末梢動脈の治療件数は、60症例増加しています。当院では、SFAには原則ステントをいれませんので、症状がつよい人にしか治療をしません。また、BKも潰瘍がなければ、治療をしません。多くは、腸骨動脈へのステント治療もしくは、SFAへのバルーン治療になっています。

カテーテルアブレーションも件数増加です、特に心房細動のアブレーションは一番やっていると懐います。

来年からは、鵜野先生を中心にドクター二人体制で、リズムセンターを独立させます。さらなる貢献が可能だと思っています。

感謝です。

腎動脈ステント

ブログで書いた方の治療を行いました。腎動脈FFR0.83であり、臨床症状およびPSV RAR より腎動脈ステント治療としています。


降圧剤を中止可能になりました。

2012年12月25日火曜日

腎動脈狭窄見逃し。

本日、東京あたりの有名病院から、患者さんが紹介状をもってまいりました。ステントをいれていることがかかれています。最近、血圧があがって胸痛があるということで、CTAをしました。左のRASがあります。エコーでもPSV3.5 RAR4.3でした。心肥大はありませんが、血圧の内服をしているにもかかわらず、血圧が急にあがることがあるということです。

その某病院では、ステント治療が3回しています。再発はありませんでした。とても、有名な病院からの紹介状でした。


腎動脈狭窄を見逃しています。スクリーニングをしないとこうなります。今書いた症状は、東京にいたときから、あったそうです。心肥大ないのに、血圧の薬がでているので、主治医も血圧が高いことには気がついてはいたのでしょう。でも、疑わなかったんですね。

2012年12月24日月曜日

連休、クリスマス、そして雪

土曜日から昨日までの僕への携帯コールおよび病院への問い合わせの僕への転送の数はいつもより多かったです。30件以上だと思います。今日の月曜日が休みなので、心配になるんでしょうね。不安での人がほとんどですが、そのなかで病院にきてもらわないといけない人がいるので、見逃しがないようにしないといけません。

不安も病院に来れば、治まるのですが、僕との会話で治まってくれたら、いちいち病院に来なくてもいいので、患者さんにとっては楽だと思います。

ワインを今日飲みたかったですが、鹿島先生に冬休み、部長が休みなので、今日は待機ですね。

2012年12月22日土曜日

北星脳神経・心血管内科病院

本日でPCIが250例になりました。

毎年確実に症例が増えています。これも、福原先生とそのスタッフの努力の賜物です。
北網地区 一番の症例数であり、今後とも、札幌ハートセンターと連携をとっていきます。

来年以降は、北見で不整脈外来もする予定でいます。

ワイヤーの操作

落合先生の話で面白かったのが、CTOの治療に対するTRIの問題点を上げていました。当然ながら、血管の蛇行などを考えると、TRIの方がガイドカテーテルなど含めた曲がりが当然強くなりますから、ワイヤーがwhippleしやすくなって、ワイヤーの操作が難しくなります。GAIAこそ、TRIに向くかもしれませんね。当院では、CTOは、基本は足から8Frで入ります。それは、すべてのデバイスやIVUSガイド含めた治療が可能なこと、ワイヤーの操作性がいいこと、合併症への対応など、完璧を期待すためにそうしています。多くはそこまでしなくても、治療が可能ですが、ときとして必要になることがあります。ときには、TRIでやることもありますが、そのときは、アンテ側から簡単に通過できそうな病変のときにはそうしています。また、落合先生の指摘で面白かったことが他に2つあります。TRIは、ワイヤー操作がwhippleが起きることが多いので、TRIが好きな先生は、基本滑りの良いワイヤーを使っているということです。そして、僕も感じていたのですが、TRI世代は、ワイヤーを回す先生が多いような気がします。あと、もう一つ CTOを治療をするのに、橈骨動脈の穴の大きさにこだわっていることが意味がわからないと言っていました。(笑いました。)

基本スレンダーという概念はとても、大切だと思っています。それによりデバイスが進化します。また、デバイスを進化することは、時に危険であるということが今回の落合先生の話の中にありました。内腔が広がってよいガイドカテーテルができたということで、Zuma 2からLancherに変更して使ってみるとガイドによる冠動脈乖離が起きやすくなったという話です。Lancherというガイドがいかに危険か?ということを分析していました。内腔を確保するために薄くなって、ガイドの先端が鋭利になっていたという結論です。このことから、良くするために作ったものが、予測もできない合併症を起こすことがあるということを学ばさせてもらいました。
当院は、多分多くの病変がTRIですので、日本で一番多くTRIをやっている施設の一つだと思います。そして、6frのテルモの碇先生のカテーテルを年間1500例以上使っています。このカテーテルを使ってガイドの合併症はゼロに近いので、安心しています。また、TRIになって合併症の起きないPCIが確立したと思っています。ここから、サイズダウンすることは、またいろんなリスクの検証が必要です。そのリスクをここまで確立された手技からスレンダーにすることによるリスクを患者さんに負わせるわけにはいけないと個人的に思っています。ただ、日本のスレンダーの先生方が頑張って安全を証明してくれることが期待しています。
そして、橈骨動脈の閉塞率についても、それなら診断カテーテルを廃止して全部CTAで評価するほうに力をいれるほうが改善度合いが高いのではと思っていますので、当院はそちらに力をいれています。当然カテーテルより less invasiveですしね。

あと、IVUSガイドCTOPCIをしっかりできる先生は、世の中には意外と少ないのかもしれないと思いました。それは、落合先生は、デバイス交換のトラッピングができないので、6frを否定する感じがありました。僕はトラッピングよりもIVUSガイドPCIが、CTOの最後の砦だと思っています。これができない先生なら6frでも十分かもしれません。

2012年12月21日金曜日

PCIで考えるべきこと。

昨日は、落合先生のCTOなどに対する考え方を改めて勉強させてもらいました。どのように考えて治療をしているのかは、とても大切だと思っています。

RCAのCTOのケースで、LITAーLADからのseptal channelが沢山ある人へのPCIですが、RCAのCTOを開けることを優先するのであれば、LITA経由からのretroの組み合わせを考慮すべきですが、落合先生は、ここ経由でPCIをしたときのデメリットを強調されていました。CABGのITAグラフトがまったく問題なく開通していれば、患者さんの生命予後は極めてよくなります。そこにワイヤーを通過させることによるデメリットや、LITAのカテーテルによる乖離などにより致死的な合併症を想定して、ここ経由での治療はしないとしています。
当院の道井先生も同じ意見です。

RCAのCTOを確実に治療するのであれば、LITA経由のレトロがとても簡単そうですが、合併症や、遠隔期のことを考えて、そこまでしてRCAのCTOをあけるべきではないという発想はとても大切です。

患者さんの10年、20年さきを考えたPCIすることはとても大切です。同様に、将来バイパスができなくなるようなPCIも避けるべきといつも僕も思っています。外科医がどのようにバイパスするかを知らないでPCIをしてはいけないと思っています。逆に外科医もPCIができなくなるような手術を可能な限りさけてもらうという発想がないといけないと思っています。そのような意味でもハートチームによる朝の症例検討は重要だと思っています。

落合先生のCTOおよびレクチャー


本日は、CTOの治療と、CTOのレクチャーをしていただきました。相変わらず、ロジカルで、参考になりました。下の写真は、ハートホールです。小さいながら、ミニライブもできます。勉強会も可能です。将来は、教育的なものがもっとできたらいいと思っています。

2012年12月18日火曜日

忙しいことで、イライラしている その2

仕事場で仕事で忙しくなってくると、イライラして大きな声を張り上げたり、同僚にあたったり、患者さんに笑顔を与えることができなくなったりします。
それを解決する方法は、仕事の量のコントロールも重要ですが、自己のコントロールも重要です。その方法は以前に書きました。

人は弱いものです。時には、そのようなことがあってもいいと思います。

でも、いま起きつつある問題は、それがストレス発散の方法となったり、皆が同様な傾向にあり、そのような行動を取ることが恥ずべきことであるという認識がなくなっていることです。

プロとしてそのような行為は、恥ずべきですし、セルフコントロールできない未熟者であるということを周りに教えているようなものです。

たくさんの患者さんが来られて、それを管理しなければいけなく皆忙しく頑張っています。自分が、家族が病人になったときに、満床だから、いまは、診れませんっていわれたらどう思います??頼ってきてくれた患者さんのために頑張るために僕はこの病院を作りました。絶対断らないそれが僕のポリシーです。

2012年12月17日月曜日

反省

今日は、患者さんから、ちゃんとデーターも診ていないし、説明不足だとご指摘をうけました。データーをみて、大丈夫しかいっていないことなど含めて説明不足は否めません。ただ、詳しく説明をしたからといって納得するものでもないと思います。患者さんによっては、全部丸投げで僕に任せる人や、自分で管理をしていきたいなどタイプは違うとおもいますが、説明不足が原因というよりは、やはり、なんらかの不満を察知できなかった僕のせいです。

より丁寧に、笑顔でひとりづつを、診ていきます。

深く反省し、明日にいかします。

2012年12月16日日曜日

2012忘年会

ルネッサンスホテルの美麗華で行いました。

280人の大人数で、おこないました。

いつものように美味しい食事と、札幌ハートセンターの成り立ちの藤田のプレゼンテーションそして、総額250万相当の景品の大抽選会など。5年目のよい忘年会でした。

2008年開業して 2010年の12月に道井院長と南淵先生と札幌ハートセンターを作りましょうという話からはや2年です。
来年は、いよいよ病院になります。不整脈のリズムセンターも、鵜野、永田の医科歯科チームで独立してもらいます。写真は、僕、道井、南淵、鵜野の最強チームの集合です。


手稲も、リハビリ含めリニューアルし、よりよい方向にもっていきたいと思います。

2012年12月14日金曜日

笑顔を忘れないで

11月から患者さんが多いこともあるのですが、忙殺されて、患者さんに笑顔が足りなくなっています。
笑顔を出せる心の余裕がなければ、いい医療はできません。

忙しくなっても、心に余裕をだせる方法は、たくさんあります。以前にも書きましたが、まず、自分が忙しくなっているイライラしていると客観的に見れるようにしましょう。そうすると、他人をみるように、イライラしているから笑顔がなくなっているから注意しようと余裕がでてきます。

自分を客観的にみれることが大切です。どのようにみるか?僕は仮想幽体離脱します。上から自分をみるようなイメージで客観的にみるようにしています。

どうようなことに、いろんなストレスや、誹謗中傷を受けたときは、自分の意識を肉体の中心にもっていき、エヴァンゲリオンではありませんが、自分が自分の肉体を操作している感覚になり、いろんな外的なストレスをうけても、中心にいる自分には届かないようにすることができるようになります。

自分の意識を自分から離したり、逆に中心にもってきたりできれば、感情のコントロールもとてつもなく楽になります。

とにかく、笑顔と笑いのある札幌ハートセンターが基本です。

基本に戻りましょう。

12/14現在の症例数

本日、網走および北見で治療をしています。

網走も、北見も、本院も、手稲もまだまだ、検査治療が年末までつづきますが、明日の忘年会のために症例数をまとめました。

SCVCのPCI症例数は1800例を超え、手稲も75例の症例数になっています。また、北見も、239  網走 46例でした。

また、外科は4月からの開始にもかかわらず、開心術は260例であり、特記すべきは、OPCABが118例でした。全国的にバイパスの症例数が減っているなか、この症例数は、内科と外科のチーム医療の成果であり、患者さんにバイパスの良さを理解してもらったことが要因だと思っています。

最終数字は、来年に挙げさせてもらいます。

2012年12月10日月曜日

忘年会シーズン

札幌ハートセンターの忘年会が15日にルネッサンスホテルで行われます。
開業時は、50人もいなかったので、少数で、職員に感謝の意味での忘年会でした。それから人がふえて、今回は300人規模になります。今回で5回目になります。

今年になり、親睦会も発足して、来年からは忘年会は親睦会の行事としてやってもらいたいと思います。

今日部下の杉江先生から、札幌ハートセンターの忘年会は高級なイメージで、余興をやってはいけない雰囲気があるという指摘をうけました。たんに人が少なくて、それを演る人がいなかっただけですが、いまは人も増えて来年は余興をいれることができそうです。

ということで、来年もとても楽しみにしています。

来年は5周年であり、病院にも、格上げされます。記念すべき2013年になりと思います。

2012年12月4日火曜日

むらもと循環器内科

親友です。この地域の方は、彼にみてもらいます。

http://nttbj.itp.ne.jp/0118021000/index.html

2012年12月3日月曜日

医療講演予定


患者さんに教えてもらいました。

専門医が選ぶということで、外科は道井院長、内科は僕がのっています。外科と内科が両方とも載っている施設はすくないので、嬉しいです。患者さんが嬉しいそうにいっていたのは、よかったと思います。

2012年12月1日土曜日

病院選び、政党選び

昨日、11党首の公約を含めたお話がありました。皆とても、それだけ聞いているといい話ばかりです。どのように投票しますか?

昨日テレビで珍しく良いコメントをしている方がいました。

その政党が将来どうなるか?合併など含めて、想像して投票するべき、そして、その政党が過去にどうであったか?公約を守ったか?それとも、否か?を知って投票すべきとしていました。

政党の過去を知って、将来を想像して投票すべきということです。

そして同じようなことが、人にも言えるとおもいます。政党を選ぶというより人を選ぶ時代になったかもしれません。その人の過去を知り、将来を想像して投票をすることが必要だと思います。

病院も同じようなものかもしれません。その病院の過去をしり、将来を想像して、えらばないといけないと思います。そして、同様にドクターも同様だと思います。

僕が患者になったときに、痛感したのは、病院選びであり、ドクター選びです。運良く副院長の光島先生からの紹介で、小熊先生に知り合えました。
病院を選ぶときには、やはり口コミが頼りになります。それを教えてくれた方にも責任がありますからね。いわゆるネットの書き込みは、匿名である限りは、責任がないので、その信用度は極めて低いとおもいます。
病院にかかるときは、結局手を下すのは、ドクターですから、選ぶための、優先順位は、ドクター次に病院ということになると思います。ただ、一般の方が、ドクターの本当の実力を理解できないので、結局は、病院で選ぶことになると思います。

ということで、選ばれる病院になるためには、過去を知ってもらったときに、いい情報がでること、そして、将来を考えたときに、将来性があることが重要だと思います。

実は、僕はそれをいつも意識しています。