IVUS guided CTO recrossというのを、しっかり理解できている先生はとても少ないのです。
falseに抜けたGWをtrueに戻す作業なのですが、多くの先生の理解が
まず、ほとんどが偶然ワイヤーをいれたら、trueがとれました。それをIVUSで確認しましたというIVUS confirmedになっています。
本当のIVUSguideは、recross部分(intima)をIVUSで同定します。そこにワイヤーを再挿入するのですが、それをIVUSをみながらやるとおもっている先生が多いのです。
それはIVUSがそこの挿入ポイントにあれば、邪魔ですし、ワイヤーの操作を著しく阻害します。
ではどのようにワイヤーをもっていくか?それはIVUSとアンジオをつかって、IVUSでのtrueの位置をアンジオに反映させてそこにワイヤーをもっていきます。
これはDCAのときに、どこをカットするかを決めるときにも、重要です。
その方法が、GW bias方法です。
いくつかありますが、一つは、IVUSの端子とGWの位置関係からアンジオのみている角度を推定します。
ただこれでは、かなり方向がアバウトなので、ワイヤーと端子が重なった部分もしくはワイヤーがクロスした部分を探すとIVUSでのアンジオをみている方向がピンポイントでわかります。
そのクロスした部分を探してそこから、アンジオに反映させます。
そこにブランチメソッドを追加すればさらに容易になりますが、ブランチメソッドは万能ではないので、このGWバイアスを理解したほうがいいでしょう。
これが理解されるとワイヤーの位置からtrueに近い方向にワイヤーを回す作業も理解できます。
あと、テルモのnavifocusはそれ単独でワイヤーバイアスが使えます。とくに端子とワイヤーが一致する部分を理解すれば、ピンポイントでわかります。そしてそれを中心にアンジオをふってローテションさせてIVUSと端子の関係をみると、端子が手前か奥かが理解できます。
このようにしてTRUEの位置をアンジオで同定して、その部分にワイヤーを持ち込むそのためのアンジオを位置をみつけること、そして一度trueをつかまえたあとに、trueの真ん中にさらにワイヤーをもちこむためには、どの方向にワイヤーを回せばいいかがわかれば、成功率はとてつもなくあがります。
一度trueを捕まえたあとに、そのままワイヤーがいけばいいのですが、IVUSガイドのワイヤーはコンクか多く使われます。そのあとに立派なtrueがあればいいのですが、trueがつぶれているようなところでは、そこからステップダウンしてGAIA1stにしないとまた、falseにぬけてしまいます。
IVUSガイドとは、IVUSで、trueへのリクロスする部分を探し、trueの方向を理解して、アンジオでその方向にGWを挿入するためにIVUSを使用するということで、IVUS見ながらやるわけではないのです。
2 件のコメント:
CTO club お疲れさまでした。
拝読して頷くことしきり。
サックリ書かれていらっしゃいますが、凄く大切な本質であると思います。
とてもわかりやすい模式図と説明、ありがとうございます。
コメントありがとうございます。患者さんのために役立ててもらえばとおもいます。コメントありがとうございます。
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