国民健康保険はありますが、使える医療が制限されています。僕のカテーテル治療でいうと、病変に関わらず、1本のバルーンとステントしかつかえません。そのために、多くの人がカテーテルではなく、バイパスに周ります。しかし、バイパスも2年待ちです。ですから、お金のあるかたは、民間保険で、PCIを受けたり、CABGを受けに、インドネシア以外に行きます。
お金がなくても、均等の医療を受けれれる日本の医療の良さを感じます。しかし、そこにも大きな問題がでてきており、それを賄う納税者への負担が大きくなり、かつ、医療従事者へも、負担がかかっています。
医者の給料で比較すると、海外の多くは、インセンティブが働き、治療件数により給料がでます。アメリカでは、心臓外科医は、1億から、2億です。そして、トップ外科医になると8億を超えるらしいです。日本では、心臓外科だからといって、特別に給料が高くなるわけではありません。現在の国民健康保険での収入では無理なのです。
では、今後どうなるべきなのか?いままでは、なんとかなりたっていましたが、支える人口がへり、高齢者への高額医療が増え、まさに破綻しかかっています。
それは、国民健康保険の制限です。現在は、混合診療は認められておらず、保険で認められていない治療は、すべて自費になります。それで、保険に制限をかける代わりに、混合診療を認めれば、治療を希望するひとは、自費もしくは、民間保険で治療を受けることになります。そうなると病院の収支もよくなり、医療関係者の給料を上げることが可能になります。
あと意外でしょうが、消費税を患者さんに転化できれば、経営はかなり楽になります。消費税廃止でも、かなり違うでしょうね。
日本の医療制度はすばらしいということが、海外にいくと痛感します。
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