心臓でなくなるためには、致死的な不整脈が起きる。重症な心不全しかありません。バイパスもしくは、PCIで治療した患者さんが、がどうして、亡くなるのか?冠動脈に新たな病変や、再発が起きて、ACSなどから不整脈死になるか?心不全死しかありえません。
なにを言いたいかというと、冠動脈疾患の患者さんが、PCIもしくは、バイパス術後の直後の状態を一生維持できたら、心臓死はないわけです。当たり前です。
では、なぜPCIでは予後がなかなか改善できないか?バイパスが改善できるのか?それは、血行再建後に次の新規もしくは再発の病変によるイベントが起きるからであった。PCIは治療した部分にしか効果がないので、他の新規病変に対する治療効果はありませんが、バイパスは、新規病変に対する予防効果があります。この差が一般的にいう、PCIとCABGの予後の差となっています。考えれば当間です。
予後の改善をするためには、PCI CABGが完璧であれば、次のイベントを抑えることがいかに重要か?当たり前のことです。
そのためには、徹底したリスクの管理や、生活習慣の改善、内服の管理が必要であり、それでも、病気が進行することがあるので、病変の進行をCTなどで定期的にチェックをします。僕の経験では、病気の進行でACSになったひとは、CTでなんともなくて、一年半後になった人がいたので、一年に一回のCTは必須としています。
そして、重要なことは、胸痛やなにか変わったことがあった時のために、携帯の番号を渡し、24時間対応をすることです。
ここまで、やれば死ぬことを限りなく、ゼロにできると思っています。
あとは、心機能低下例などのVT,Vfの管理をハートリズムセンターができるので、管理はできると思っています。
しかし、いわゆるエビデンスでは、僕の言っていることは、とても、証明されにくいかもしれません。PCIもCABGも完璧に仕上げる高度の技術のあとに、それを維持するための考えがないと心臓死は減りません。
Tsutomu Fujita M.D. Founder of SCVC, Chief of cardiology in Bali international hospital. Please contact me Email rotamanlaser@gmail.com, WhatsApp +818032356345
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2013年3月22日金曜日
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2 件のコメント:
低心機能のVT.Vf管理は不整脈医だけでは不充分です。心不全管理を中心に包括的にみる体制が必須です。
匿名さん、ご指摘ありがとうございます。
僕もそう思っています。ハートリズムセンターは、不整脈のプロであり、心不全のプロではありません。心不全をしっかり管理できるように、心エコーでの評価のために、このたび、心不全のプロおよびエコーのプロが入ります。これにより心機能評価および弁評価、CRTDの効果の評価など可能になります。また、心不全も中心になり管理をしてもらいます。ただ、一般的なそのような問題以前に、ブログに指摘したような問題を解決することが重要だと思っています。そしてご指摘の部分も管理して、誰もしなないような管理をしていきます。
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