札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2022年5月18日水曜日

時代が変わるのか?

最近あった話、他の病院でかかっている患者さんが苦しくなり、手術予定であったにも関わらず、満床で断わられて、当院に入院。その後よくなりその病院に転院。夜間に受けてくれないのにかかわず、その病院に戻る選択をした患者さんをみて、断られても、その病院を信用している姿に感動しました。その後手術を受けられて退院をして、二日目に、具合が悪いといって、同じように断わられて、当院に搬送されて入院。傷をみると2か所あり、炎症反応も高く、感染症が疑われました。翌日にその病院にすぐに戻しましたが、その日に亡くなったという報告をうけました。

主治医であるならば、まして治療をしたのならば、調子の悪い患者さんを断っていけない。それを痛感しました。僕らは神ではないので、同じような経過をとる人がいるかもしれない。でも、やるべきをしっかりやれていれば、力不足を感じるだけである。

日本人は、先生にすべてお任せしますといって、任せてくれることが多い。だからこそ、自己犠牲をしても患者のために、24時間対応しなければ、申し訳なく思います。

ただ、時代がかわり、医者の働き方改革で、月の働く時間も制限されてくる。そして患者さんにも、インフォームドコンセンをしっかりしなければ、いけない時代になってきた。
アメリカ式の契約での治療という形になる方向になっている。そこにはドライな関係が見える。

患者さんのために、任せてくれる人には、150%の力で頑張ってあげたいそう医師であるために、僕はこの病院を作った。

亡くなった患者さんを診て、患者さんをこんなに断られても、それを信じて、大きな手術を受けてくれているんだと、痛感。そして当院のよさがアピールできたらという、力不足も痛感。

僕は60過ぎたので、働き方改革から遠いところで、ガンガン死ぬまで働こう。

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