当院でカテーテル治療している患者さんが、肺に胸水が溜まっているので、某病院で入院精査していましたが、はっきりしないので、他の病院でPETをすることになったそうです。まだ、全身状態が悪いにもかかわらず、一度退院をしてPETをうけてもらって4−5日後に再入院をすることになったみたいです。
状態が悪いにも、関わらず、退院する理由に、いま入院している病院が退院してもらわないと赤字になるからといわれたそうです。たぶんDPCの関係なんでしょうか?しぶしぶ自宅に戻って、そのときに当院の外来にくるので、疲れたら困るので、外来を優先して診て欲しいという電話でした。その優先は了解したのですが。
赤字になるから一回退院しないといけないと、患者さんにいうのは、どんなものでしょうか?
以前にもクオリティー基準を提示しました。
患者さんの安全→患者さんへの配慮→病院の治療→経営効率でしたが、なんとそこの病院は、経営効率を最初にもってきています。
医療としても、サービス業としても、失格です。もっときつくいえば、人としてもいかがかなという感じです。
患者さんや、その家族の立場にたって、その気持を慮ってあげるそのような医療施設にならないといけないと再認識しました。
Tsutomu Fujita M.D. Founder of SCVC, Chief of cardiology in Bali international hospital. Please contact me Email rotamanlaser@gmail.com, WhatsApp +818032356345
藤田先生への質問、お願いなどなんでも、
2012年10月1日月曜日
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これは、個人のページになります。いまはバリにいますが、いつでも、相談に乗ります。
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8 件のコメント:
国の医療費削減、在宅へのシフトが患者さんを苦しめてますね。DPCの可能性もありますが
救急加算を算定している場合急激に減算になってしましますね。救急病院の(救命に多いかもしれませんが)早く患者を転院させて新しい患者さんを入れないとたしかに経営が苦しくなってしまうと思います。でも、患者さんを苦しめたり症状を悪化させては意味がないですよね
国の方針は現場の声無視ですから・・・・
とにかく現場は患者さんのためにできることをするのみですね。(生意気な意見ですいません)
赤字続きで病院そのものが潰れては一人も患者さんを診ることができなくなってしまいますからね。職員とその家族を守る義務もあるでしょうし・・・・。真っ当な医療をやれば赤字になる日本のシステムが間違っていると言わざるを得ませんね。
本当に驚くようなことが現実にはあるのですね。
DPCが導入されたからなのかも知れませんが、この内容がどれだけの人が理解しているか疑問です。
算定方法以前に患者さんの状態に関係なく、このような措置を取るのは如何なものでしょうか。
患者さんの安全・安心が優先だと思いますが。
コメントありがとうございます。
真っ当な医療をやったら、赤字になる。いつも、思っていますがそれって本当なのでしょうか?赤字にならないような、医療施設も努力をしないといけないと思います。
そして、DPCで、不利益な患者さんがいたとしても、必要であれば、患者さんの利益を優先できなければ、いけないと思います。それ以外の多くの患者さんで十分利益をだせばいいわけですからね。
DPCにも一長一短、上手く使えば確かに収益が上がります。患者さんにも負担がなく、でも超急性期、急性期の後を請け負う場所が少ないのも現状ですね。急性期→亜急性期→慢性期→在宅
のシステム構築を進めてからDPC等を始めるべきだったと思います。でもはじまったものはどうしようもないので、地域でシステム構築を作っていくしかないのでしょうね
そうすれば患者さんにも負担が少なくなると信じたいです
いつも先生のブログを拝見させていただいている、先生のファンの者です。
先生のおっしゃる「赤字にならないような努力」をもう少し具体的にお教え願えないでしょうか?
まず、収益を上げる方向で考えるなら、ベットを満床するように努力をすることです。そのなかで回転率をあげるために、後方病院の確保も重要です。
どのようにそのようにするか?
簡単です。患者さんは、断らない、患者サービスをよくする。開業医の先生から紹介してもらえるように努力をする。医療講演などをして啓蒙活動をするなどたくさんの方法があります。病院として力のあるセクションを強くします。
また、収益が一定であるならば、コストをカットしていきます。各部門の無駄な部分を省いていきます。無駄な時間外労働、残業などをチェックします。ただ、コストカットはモチベーションを落とすことになるので、注意が必要です。
あとは、トップが命がけで仕事して、その施設の将来のビジョンをかたり、それに向けて夢を持ちながら仕事をすれば、なんとかなるのではないでしょうか?
ありがとうございました。私も一生懸命努力をしていきたいと思います。
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