当院では、GAIAによる視覚的なdeflectionを利用したloose tissue trackingをCTOではファーストチョイスとしています。これは視覚的にワイヤーを操作できるので、とても簡単であり、とても効果的です。
先週 角辻先生がこられ、彼なりのloose tissue trackingの考えを聞きました。彼は、pilot 50というヌル系のワイヤーを彼なりの感覚のグラム数で押し引きをしながらワイヤーをすすめていくというものです。押す力がある程度以上になると中膜を破るそうです。その一歩手前の押し引きでおさえるとloose tissue trackingができるそうです。
このやり方は、ワイヤーの滑りと荷重をコントロールすることにより中膜をやぶらないようにするやり方です。
冷静に考えれば、柔らかいワイヤーで血管を傷つけずに、ワイヤーをすすめていくというのは、昔ながらのやり方であり、逆に熟練が必要だとおもいました。
GAIAは、視覚的なやり方です。熟練はいりません。目がよければOKです。
Tsutomu Fujita M.D. Founder of SCVC, Chief of cardiology in Bali international hospital. Please contact me Email rotamanlaser@gmail.com, WhatsApp +818032356345
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2015年4月7日火曜日
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これは、個人のページになります。いまはバリにいますが、いつでも、相談に乗ります。
How to use IVUS during TOADR
https://youtu.be/WcCtKanrlgs
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5 件のコメント:
質問させてください。
Deflectionを利用する方法では、先端がたわんだらそれ以上押さずに引いて、方向を変えて再度押して行く、と理解していましたが合ってますでしょうか?
その場合、アンギオでは、明らかに右方向にdistal trueがあると思われる場合も、狙わずに最後までdeflectionを利用する方が良いのでしょうか?それともdistal trueに近づいたら狙いに行くのでしょうか?長くなりましたがご教授いただければ幸いです。
そのとおり、
最後までdeflectionしたら、45度くらい回して再度おしていく、それを繰り返して360度回しても、ワイヤーが進まなくなったら、GAIAの限界ですから、GAIA2にします。ワイヤーが進むうちは、ワイヤーがすすむ方向にします。ポイントは、押すときに、絶対ワイヤーを回さないことです。すこしでもワイヤーを回せば、GAIAは、deflectionしながら、進んでいき、中膜をやぶったり、血管外にもでます。intimal trackingを完遂させるのであれば、ワイヤーは、先端の向きを引きながら変えるときのみにします。これを我々は、菅野抜きといっています。ただし、GAIAの開発されたときの目的は、defcectionをコントローるしながら、自分のイメージするラインにワイヤーを導くというためにつくられましたので、再度にdistal trueに向けて操作をする方法がオリジナルですが、それでは、falseにいくことがあります。あくまでも、loose tissue trackingをさせるためには、ワイヤー様が進む方向に、回さず誘導するということが肝になります。
早速の詳細なご返答ありがとうございます。いままでモヤモヤしていましたがすっきりしました。
すいません。もう少し質問させていただきたいのですが、deflectionの利用はGAIA3rdでも可能なのでしょうか?また、それぞれの症例で異なるとは思いますが、deflectionをみるのに適した、マイクカテとwire tipの距離感になにかポイントとなるようなものはあるのでしょうか?先日角辻先生の会に出席させていただいた際に、先生に直接質問しようと思っていたのですが時間がなくしそびれてしまいました。
度々で申し訳ありませんがご教授いただけたら幸いです。
GAIA3rdにその能力があるかどうかはまだ、検証できていません。今後の経験でまた、報告しますね。GAIAのためのカテーテルは、当然ですが、コルセアが一番です。ワイヤーが安定しています。まだ、ある程度は、デフレクションコントロールでワイヤー単独では入ります。それが360度でもすすみにくくなったときに、ワイヤーのパフォーマンスをあげるために、コルセアを進めます。ただし、あまり進めすぎるとdeflectionする部分がなくなってしまうので、GAIAがデフレクションする部分のぎりぎりでマイクロは止めないといけません。
いつでも、質問にお応えしますので、よろしくおねがいします。
ありがとうございます。勉強になります!
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