札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2019年10月25日金曜日

CCT

毎年恒例のに、来ています。色々感じることがありますが、CTOのカテーテル治療は、その治療がうまく行かなくなったときに、どれだけの引き出しを瞬時にその時点での総合的な判断からベストなものを選択する力がものを言います。それができないと、当然うまくいかないことを延々と繰り返します。うまくいかない状況が、なぜかそれを解決する方法があるのかないのか?あればそれを試し、なければ新たなるベストな方法を選択していく。それを瞬時にその状況での判断で、途切れることなくできれば、流れるような治療になる。

そのために、必要なことは、治療している行為を頭の中で、シュミレーションできること。

これが最大限必要な能力です。

その能力ができるようになると、脳内シュミレーションにより、いまやっている治療により起こり得る合併症が推定できるようになり、それを予防することが可能になるし、ある程度いくとそのリスクが高いと判断できるようになり、その治療を途中で中止することも、できるようになります。

僕の経験で言うと、治療中を含めて冠動脈のなかでどのようにワイヤーが挙動して、病変にあたり、それがどのように病変のなかにはいっていくのか、そしてそれが、どう進むのかが、3Dで想像できています。他の先生のライブなどをみていても、3Dで想像するので、自分の経験の一つになっていきます。そして、シュミレーターの精度があがっていきます。

ガイドワイヤーも硬い棒でもない限り、1:1のトルク伝達はありえませんが、すくなくとも、10度単位では、僕はワイヤーをコントロールできています。通常の病変であれば、45度単位でコントロールしますが。

そのような意識をもって、3DのイメージでCTOなどを治療していくのです。


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