GAIAの特徴は、tip loadのわりにワイヤーが柔らかくたわむことにあります。通常のCTOワイヤーであれば、先端荷重に比例してワイヤーが固くなりこのたわみがなくなります。
コンクエストはGAIAと逆にたわむことことなく、先端の硬さがワイヤーの硬さになり、どこでも入りこむようなイメージです。GAIAは、先端荷重があるが、ワイヤーが柔らかくたわむということが、最大の特徴です。
GAIAはアンテからのCTOの成功率を著しくあげた。その操作方法には、2種類あります。
一つは、ワイヤーを回さず進め、デフレクションが起きて、進まなくなったら、引いてすこしワイヤーを回してまた進めます。デフレクションが起きて進まなくなったら同様の操作を繰り返します。
これにより、通過すべき道をGAIAは自動的に追尾してくれます。
基本は、ドリリングは禁止です。
GAIAは、ワイヤーをドリリングするように回すことにより、デフレクションしながら、進むことは可能になります。この方法は、自分でGAIAを思った方向にすすめるときに有効な方法になります。本来はこのためにGAIAは作られたのですが、これでやるとsubintimalや血管外にでることがあります。
GAIAの特性であるデフレクションして進まなくなったら引いて向きを少しかえてすすめるというやり方が一番効率よくintimal trackingできる方法です。
視覚的にワイヤーを操作すればいいのです。これであれば、IVUSガイドしなくても、クルパラでワイヤーの動きだけみて、ワイヤーを操作すればいいので、IVUSも不要になります。
この方法で進まなくなったら、GAIA2にします。それでも、進まなくなったら、3にするか?もしくはデフレクションさせながら、ドリリングしてガイアを進めて、そこから操作を戻すという方法になります。
まとめると、GAIAは方向転換の回し操作のみで、ワイヤーは押し操作のみですすめるのが基本になります。通常のワイヤーのように、ぶんぶん回すといとも簡単に血管外にでます。
GAIAがすすまなくなったときに、tip loadをあげるのが、安全だとおもいますが、どうしてもすすまなくなったら、ドリリングもありですが、そのときはitimal trackingからはずれる覚悟でやる必要があります。
レトロからは、故意的にGAIAであれば」ワイヤーの方向を変えることが容易になったので、R CARTでのバルーンを狙った操作ができます。それがcontemporary RCARTといわれるものです。RCARTがでたときも、バルーンを狙ってワイヤーを操作したのですが、ワイヤーが上手く追従して回らずうまくバルーンに合わせることができなかったので、柔らかいワイヤーで、大きなバルーンでやるIVUS guide RCARTが主流になりました。GAIAになり、オリジナルのコンセプトに近い方法にもどったということです。また、レトロからのGWクロッシングを心みることが、RCARTの成功率を下げるらしいので、それをやらずに、2.5mmのバルーンでRCARTをGAIAでやる方法になりました。
GAIAがつかえない、今回のNY CTOサミットでは、GAIAがなければ、レトロに頼る可能性が強くなり、RCARTも苦労をしていました。
GAIAはアンテ、レトロともに、CTOの手技を極めて質の高いものとしました。
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