仕事をする上で、律速段階になっているところをボトルネックといいます。
CTを撮像して僕の外来でみるとすると、検査をしますよといってから、CTの結果がでて僕の外来に戻ってくるまでの間にいろんな作業が入ります。患者さんの呼び出し、患者さんへの説明、他の検査との折り合い、点滴ルートどり、CT撮像、解析、患者さんの呼び出しなど、このような作業過程が入ります。
CTをとにかく早くとって、早く結果をだすためには、各々のその作業自体の効率をたかめることも必要ですが、さらに重要なのは、どの過程がボトルネックになっているかを探すことが重要です。そしてみつけたボトルネックを改善できれば、こんどはまた別な作業の部分がボトルネックになります。そのようにボトルネック探しと改善を繰り返すことが、最終的に効率がよくなってきます。
当院では、64列CT一台で一日30件のCTをとっていました。いまは、256列CTとの2台体制になり、CTのとれるキャパシティーはとてもあがったと思っています。
でも、予期せぬボトルネックが出現し、その改善をいま繰り返して、いまの2台体制での一番効率のいいところを探している最中です。
そして、そのようなボトルネック探しをしないと、結局64列時代と待ち時間も、処理件数もかわらないということになってしまいかねません。
開業時は、2人の放射線技師で、一日20人のCTが撮れていました。256列いれて、技師もいまは、10人です。技師の数からは、一日100人、CTは2台ですので、一台あたり30人は可能ですから、一日60人のCTは十分可能と判断しています。
現実には、そこまでいくためには、ボトルネック探しと、改善で、一日60人がこなせる施設にしていきたいと思っています。
一日冠動脈CTA40件以上の現時点でも、日本でもトップクラス以上の件数だということはわかっていますが、僕が256列と64列を2台体制にした大きな理由の一つに、患者さんの待ち時間を少なくする目的があります。目標設定は高くがんばってもらいます。
Tsutomu Fujita M.D. Founder of SCVC, Chief of cardiology in Bali international hospital. Please contact me Email rotamanlaser@gmail.com, WhatsApp +818032356345
藤田先生への質問、お願いなどなんでも、
2012年4月20日金曜日
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これは、個人のページになります。いまはバリにいますが、いつでも、相談に乗ります。
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3 件のコメント:
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医療講演では、いつもながら藤田先生の、気概を感じ取っている者です。
手稲区前田周辺に住む者ですが、いささか気になった部分を書かせて頂きます。
職員の皆様方の喫煙所は、館内に造られた方が良い感じが致します。と申しますのは、赤い制服を着られた先生方がモクモクと煙を上げておられるからです。特に赤い制服姿は特に非常に目立つ姿の為、理事長様の病院が良い病院とは到底思えない姿に捉えられます。リハビリの先生方達の年齢層もお若い様子ですので、社会規範は教え切れないとは思いますが、せめて喫煙者がいるのであれば設計されたほうが絶対に宜しいかと思います。
あと、理事長殿のビラを大量にファミリーマートのゴミ箱から出てきているのは配布業者の方のモラルの問題と思いたいのですが、もし職員の方でしたら、理事長殿は長たる考えをどのようにお持ちでしょうか。
伝法さんありがとうです。普通の病院以上に皆一生懸命やってくれています。僕のハードルがあがっているので、皆たいへんだと思います。
匿名さん、ご指摘ありがとうございます。
早急に朝礼で指導させてもらいます。医療講演のビラがコンビニのところから大量に出てきているというのは、ショックです。当院では、業者をつかわず、職員にやってもらっています。見えないところで手を抜く職員がいることが悲しく思えます。必ず、改善させます。
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