VWの不正事件を聞いたときに、自分の札幌ハートセンターに当てはめたときに、こわいなーとおもいました。それは、どこかの部署でやった不正だとしても、部下がやったことです。知りませんでしたでは、トップは言い逃れできない。当たり前だけどトップが責任をとる。
その意味で、統治が大切だと再認識しています。僕に責任がある内は当然権利として統治が必須です。
ある新聞によると今回の不正事件は、企業がよく陥る罠だそうです。
皆がやっているから大丈夫という論理からくるそうです。今回の前にも、フォードや現代自動車が同様のことをやって、制裁されていたそうです。そして、実際、排ガス規制の検査と実走行のデータが多少違うことは、取り締まる側も、暗黙の了解だったそうです。そこに今回のようなあからさまな不正をして、問題が発覚したそうです。
僕らは法律と規制の中で仕事をしています。そのなかで、解釈の仕方によっては、黒も白にできそうなときがあります。また、グレーの解釈もあります。
今回の問題も、排ガス規制がなぜ必要か?そしてテストはなぜあるか?そのようなことを考えればテストの意味を理解していれば、環境テストをクリアすることが目的ではないということは明白です。
それがいつのまにかテストを合格すればいいということになったのでしょう。そしてそれは、大なり小なり誰もがやっていた。ということなんでしょうね。
開業時から僕はグレーなことは、絶対しない。すべて白でいきます。みんながやっているからといっても、あとで、監査などが入ったときに、みんながやっているからではいいのがれができません。
と言い続けています。
それは、当院は開業時からの実績は注目を集めることになりますし、そこに法と規制があるわけです。いつ監査が入ってもいいように、いろんな人からいろんなことを言われてもいいように、しましょうということで、一切の不正およびグレーは禁止しています。
今回のことから、やはり何かをするときには、倫理が大切だなと再認識しました。
僕がなにかを決定するときには、法的に問題ないか?誰かに迷惑をかけないか?倫理的に問題ないか?人として間違っていないか?をクリアすればやることにしています。
今回も、皆がやっているからという、相対的な倫理ではなく、絶対的な倫理で統治していかなければいけないとおもいましたね。
その新聞の最後に、ウォール街のある銀行のトップから経営スキャンダルから学んだ教訓として、倫理は相対的ではなく、絶対的なものだということが書いてありました。
やはり、結局は稲盛さんの本にもあるように、経営は人として正しいか否か?が絶対ということですよね。利益をあげることが目的になってしまうと、今回みたくなるんですね。
以前僕のブログでも、医療の経営の方針で、グレーゾーンの経営をしている上司から、倫理的におかしいとおもっていると言ったら、皆がやっているし、それが大人の経営だみたいなことをいわれたという投稿がありました。
このように、皆がやっているからという言葉にのって、本当は不正からしれないが、大丈夫だと言って同様の不正をしている企業、病院は沢山あるのだとおもいます。
僕は甘いといわれても、絶対倫理でいきます。今回再認識しました。