札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2015年9月30日水曜日

稚内市立病院への応援。

10月から開始します。

北海道新聞、空知版に掲載されています。

生まれが稚内であること。旧市立病院で生まれています。また、当院の開業時からのメインバンクが稚内信金であること。そして僕が開業するときに、力を貸してくれた、稚内信金の理事長であった井須さんが愛した街であること。

いろんなご縁を感じます。

2015年9月29日火曜日

2015年9月28日月曜日

コンシェルジュ第一弾

タクシーの呼び出しが多く依頼があるので、電話で病院まで来てもらえるシステムを導入しました。
また、人に関しては、来月以降は事務が午前中に外来に立ってみます。

2015年9月27日日曜日

誰もがやっているという甘い言葉

VWの不正事件を聞いたときに、自分の札幌ハートセンターに当てはめたときに、こわいなーとおもいました。それは、どこかの部署でやった不正だとしても、部下がやったことです。知りませんでしたでは、トップは言い逃れできない。当たり前だけどトップが責任をとる。

その意味で、統治が大切だと再認識しています。僕に責任がある内は当然権利として統治が必須です。

ある新聞によると今回の不正事件は、企業がよく陥る罠だそうです。

皆がやっているから大丈夫という論理からくるそうです。今回の前にも、フォードや現代自動車が同様のことをやって、制裁されていたそうです。そして、実際、排ガス規制の検査と実走行のデータが多少違うことは、取り締まる側も、暗黙の了解だったそうです。そこに今回のようなあからさまな不正をして、問題が発覚したそうです。


僕らは法律と規制の中で仕事をしています。そのなかで、解釈の仕方によっては、黒も白にできそうなときがあります。また、グレーの解釈もあります。

今回の問題も、排ガス規制がなぜ必要か?そしてテストはなぜあるか?そのようなことを考えればテストの意味を理解していれば、環境テストをクリアすることが目的ではないということは明白です。

それがいつのまにかテストを合格すればいいということになったのでしょう。そしてそれは、大なり小なり誰もがやっていた。ということなんでしょうね。

開業時から僕はグレーなことは、絶対しない。すべて白でいきます。みんながやっているからといっても、あとで、監査などが入ったときに、みんながやっているからではいいのがれができません。
と言い続けています。

それは、当院は開業時からの実績は注目を集めることになりますし、そこに法と規制があるわけです。いつ監査が入ってもいいように、いろんな人からいろんなことを言われてもいいように、しましょうということで、一切の不正およびグレーは禁止しています。

今回のことから、やはり何かをするときには、倫理が大切だなと再認識しました。
僕がなにかを決定するときには、法的に問題ないか?誰かに迷惑をかけないか?倫理的に問題ないか?人として間違っていないか?をクリアすればやることにしています。

今回も、皆がやっているからという、相対的な倫理ではなく、絶対的な倫理で統治していかなければいけないとおもいましたね。

その新聞の最後に、ウォール街のある銀行のトップから経営スキャンダルから学んだ教訓として、倫理は相対的ではなく、絶対的なものだということが書いてありました。
やはり、結局は稲盛さんの本にもあるように、経営は人として正しいか否か?が絶対ということですよね。利益をあげることが目的になってしまうと、今回みたくなるんですね。

以前僕のブログでも、医療の経営の方針で、グレーゾーンの経営をしている上司から、倫理的におかしいとおもっていると言ったら、皆がやっているし、それが大人の経営だみたいなことをいわれたという投稿がありました。

このように、皆がやっているからという言葉にのって、本当は不正からしれないが、大丈夫だと言って同様の不正をしている企業、病院は沢山あるのだとおもいます。

僕は甘いといわれても、絶対倫理でいきます。今回再認識しました。

2015年9月26日土曜日

群れることに安心する人。

人は、群れることにより安心するのでしょうか?札幌ハートセンターも一つの群れになっています。その群れは、札幌ハートセンターのためにあります。僕個人のためではありません。

僕はもともと、群れることが好きではありません。大きな組織というものにも馴染めません。人付き合いも苦手です。一人でゆっくるする時間がないと、休めません。

でも、理事長という立場なので、群れを調整しながら、札幌ハートセンターのため、患者さん、職員のために色々日々考えています。

だから僕は群れます。

でも、多くの人は、一人でいることや、誰かに認められていないと、心配なのでしょうか?すぐに人に同意を求めたり、群れたりしたがります。
それが、札幌ハートセンターのためや、自分のためになるのならいいのですが、多くは自分の満足のためにやっているとしか思えません。

人って不思議でしかたありません。

いまみたい感じで群れることなく、絶対的自分の価値観で、自分が生きていけるようにしてくれたすべての人に感謝です。

2015年9月24日木曜日

中国武者修行。

本日から、菅野、杉江が中国に当院を代表して、PCIの手技および講演のために出発しました。
これは、彼らが次のステップに上がるために必要な修行です。僕らがいないところで、自分の力でどこまでできるようになるか大変勉強になると思います。
また、今後、中国の先生の研修も当院で受けるようにしました。
その先生との会話は当然英語です。当院の先生方の英語のコミュニケーション能力を高めるための一つの方法として考えています。

僕が海外に出張して、手技をしても、札幌ハートセンターのメリットは少ないです。それより、これから若い部下のために貴重な機会をどんどん与えて、スキルアップにつなげて欲しいと願います。

それが最終的に札幌ハートセンターのためになり、患者さんの役に立てると信じています。

2015年9月16日水曜日

公用車

ポルテを公務用に新たに購入しました。

いい色だと思っています。

仕事。

当院では、美装さんが、掃除などをしてくれています。病院のトイレを含めていつも綺麗にしてもらっています。
大変な仕事だと思います。僕はいつも感謝の言葉と挨拶は忘れないようにしています。

仕事に優劣や貴賎はありません。仕事があるだけでありがたいと思いますし、それをしっかりやってくれる人はありがたいと思います。

僕も、子供のころは、公務員の父の家計だけでは、たぶん参考書や学費が大変だったのでしょうか?母がいろんなパートをしていたのをなんとなく覚えています。大学にいっても、そうであった気がします。
そのおかげで何不自由なく参考書など変えて、勉強ができて、いまがあると感謝しています。
仕事をして、対価としてお金をもらい、そして生活をする。すべての仕事の後ろにはこのような人間模様があるのです。

病院内の職種もそうです。当院では医者が治療上の責任を負いますが、職員はすべて平等としています。
お互いに尊敬し、仲良く仕事をしてもらいたいといつも思っています。

掃除のおばさん、おじさんに改めて感謝です。

2015年9月15日火曜日

院内投書箱

当院の顧問弁護士が、匿名性を担保して、院内の投書を管理してもらっています。毎月打ち合わせ時にいろんな投書があります。

大変参考になる意見が多く、とても助かります。

理事長という法人全体の責任を負う立場としては、ガバナンスをどうするかとても、大切だと思っています。

なにか病院の中で起きたときに、実際知らなかったり、相談もそれないままに実行されていたりしたときに、それがなんらかの形で法人として責任をとらなければいけないときに、僕が知らなかった。部下が相談もなしにやったことですでは済まされません。

しっかりとやってくれていると思っているので、一部に関しては口出しせずに、任せていますが、それをしっかりやっているかどうかの管理や指標をしないとだめということがわかりました。
権威移譲(エンパワーメント)をしっかり管理しないとだめということです。

投書含めて、ブログの意見などは、本当に良いヒントがもらえて救われます。

2015年9月6日日曜日

答えのない評価

数学は、答えが基本的にはひとつです。
芸術に関しては、音楽も含めて、なにがすごいのか?実際は僕にはさっぱりわかりません。
過去のそれなりの人がすごいという評価をする人が多いと、その作品はすごいということになっているのかもしれません。

また、そのような感性がある方が観たり、聴いたりしたときに、その凄さがわかるものだと理解しています。

ただ、プロと言われる方は、しっかりと基本を勉強をして、そこに欠かさない日々の練習およびトレーニングを積むことによりよりすごくなっていくのだと思っています。

僕は、プロがやった仕事には、信頼があるので、よほどのことがない限りは、口をださないようにしています。
逆に僕が長年積み重ねてきた医療に関しては、同様です。

今回の佐野氏のエンブレム問題をみて、その道のプロでない方が評価を下し、その道のプロ出ないかたが、作ったエンブレムを、その道のプロでない方が素晴らしいと評価するのは、とてつもなく違和感を覚えます。

僕も外来をやっているときに、ネットに溢れている情報に振り回されている患者さんがたまに来ます。僕はいいます。プロの僕にまかせてください。プロには責任があります。責任のない言葉を発する人の意見を聴いても誰も責任とってくれませんよ。といいます。

食事についても、そうです。その旨さは、味だけとっても、とても繊細であり、その旨さは食べ慣れた人しかわからない味は間違いなく存在します。そして、それは食べログではわかりにくいとおもいます。

答えのないもしくは、みえない評価については、その道のプロの方達を信じて、やってもらうほうがいいとおもいます。

ネット社会は、とてつもなく便利であり、情報発信には役にたちますが、その情報に振り回されることなく、やっていきたいものです。

2015年9月5日土曜日

クロッサーの効果

クロッサーは、SFAなどのctoに使います。それまでは、当院は35ナックルのsubuintimalでの治療をしていました。35ナックル単独での通過は僕の経験では50%くらい、ペーパーによると70%くらいです。

それに比べると、クロッサー単独でのCTOの通過は当院が以前発表したデーターでは10%最近は、20%くらいです。その後に14ワイヤーでの通過を試みます。

クロッサーは、とても小さなsubintimalスペースを作ってくれるので、末梢までsubのまま進みやすいことがわかりました。ただし、subintimal spaceが小さいので、単独では抜けにくい。(ここがなかなかわかりにくいらしい)。35ナックルは乖離が大きいので末梢に抜けやすいということです。
乖離の穴が小さいので、そこからの14ワイヤーでの取り直しが、クロッサー後では確率があがります。35ナックルで通過しなかったときの大きな乖離後から14で通過を試みても、乖離のスペースが大きすぎでうまくワイヤーが操作できず、うまくいかないことが多いと思います。

表パンになるのはクロッサー後に14ワイヤーが通過しなかったケースで、20%くらいです。実は、35ナックルでも、表パン移行は同じくらいです。


結果は、クロッサーは、単独では通過しにくいが、14ワイヤーとのコンビネーションがよくワイヤーの再疎通しやすくなるということです。


今度、ブリッジポイントがでれば、クロッサーですばやく小さな穴で末梢までいって、そこからブリッジポイントでワイヤーを通過させるというスマートな手技ができるようになると思います。

intimal wiringには、僕はまったくこだわっていませんので、合併症軽減、時間や造影剤のセーブのためにこの手技が一番と思っています。

2015年9月4日金曜日

退路を断つ

なにをするにも、退路を断つ覚悟がなければ、成し得ませんし、成し得なかったときに、後悔が残ります。
開業したときから、僕はそのような覚悟で札幌ハートセンターを経営しています。

自分で借金をして、この札幌ハートセンターがだめになったら、自己破産を覚悟しています。いま自分が開業して得たものについても、自分がここを去るまでは仮抑えみたいものです。いつ、失ってもおかしくありません。

そのような覚悟で、仕事をしているので、死に物狂いで仕事をしても苦痛ではありません。
僕がここを退職するまでは、そのような気持ちでいくと思います。

僕は命がけで仕事をしていますから。