札幌ハートセンター

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2012年9月8日土曜日

FFRガイドCABG

狭心症の方です。冠動脈cTAでは、LMTに著明な石灰化と狭窄があります。LAD、LCXにも石灰化があります。

右は50%くらいでした。

造影では、LADは75%以上の狭窄があり、ITAでのバイパスとしています。HLはFFRで0.93  LCXは、0.82(ワイヤーが奥まで入らず、波形は矩形波になり、あきらかなflow limitを呈しています。)

以上から、LADとLCXにITAバイパス、HLと右は経過観察としています。

FFRは、もともと虚血の診断の一つとして、0.75というカットオフがありましたが、FAME試験で0.80以下でのインターベンションの必要性が証明されていますので、バイパスに関しても同様に考えています。その意味において、FFR0.8以下での血行再建の意味と内胸動脈グラフトの開通性の担保は別問題ですが、すくなくとも、見た目でバイパスして、flow limitがないところにバイパスしてバイパスがだめになるということは避けられると信じています。データーの蓄積が大切だと思っています。


0.82の枝でバイパスをする理由は、ワイヤーが奥まで入っていないにも関わらず、さがっていることと、将来の進行分を考えてバイパスとしています。

CTで見る限りは、石灰化はLMTに強く、これをカテーテル治療でした場合の慢性期の成績はロタブレーターをしたとしても、再発の可能性は否定できない。治療は可能ですが、長期成績を考えるとバイパスがいいと判断します。そして、2回目のバイパスはないので、ITAを無駄なくしっかりつなげてもらうためにFFRが必要だと思っています。

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