札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2014年4月27日日曜日

外来の待合室の拡大が終了。

中央に検体検査の場所を移動させて、スペースを作りました。

いままで、46脚が112脚と増えます。

外来も増えて待ち時間がながく、待っている間、少しでも快適にという思い出改装しました。



2014年4月26日土曜日

昨日もPCIが12例あり、

午前中は人手が足りなく、カテーテル部屋が2つしか稼働できず、人が集まってきた5時過ぎから3カテーテル室で稼働しましたが、終了がやはり11時になってしまいました。

本日は、1カテーテル室でPCI 6例予定、2カテーテル室でCAF アブレーション一例、3カテーテル室でステントグラフト一例後にICD植えこみが一例あります。

ということで、PCIが並列でできるのが、3カテーテル室は一日いっぱいかかる予定なので、2カテーテル室のアブレーション後になりますが、12時すぎからになりそうです。

現在増築中の新棟にはカテーテル室が3部屋増築します。

合計6カテーテル室になります。

新しい2部屋がリズム専用、新しい一つがPCI用、もともとの3カテーテル室は、手術内にいれて、広げて、TAVIなどに対応していきます。

現状のカテーテル室は、バージョンアップして、クラリティになります。
すべてphilipsとなっています。allura clarityが入るのが楽しみです。

1. FD10 clarity  2. FD10/10 biplane calarity 3. Hybrid room FD20/10
4. FD10 5. FD 10/10  6. FD10 calrity

1.2.6がPCIチーム優先、3. TAVI stent Device植え込み、hybrid OP PPI PCI
4.5 がリズム専用となっています。

映像配信LIVEシステムは、1.2.3.6,OPに入り、院内LIVEをHDで可能になります。

はやくできるのが楽しみです。

2014年4月24日木曜日

学会に参加

火曜日の夜にでて、いま帰ってきました。

韓国でのTCTAPという会です。日本の先生の参加が増えています。本来は、TCTAPという名前は、日本の会がやってもよかった気がしますが、グローバル化に乗り遅れた感じでしょうか?

やはり、英語は共通言語です。アジアの韓国および中国の先生方の英語力が飛躍的に上がっています。日本ももっともっと上手にならなければいけないと痛感しました。
ただ、PCIに関しての質はやはり、まだまだ日本が上をいっていましたが。。。。

当院の次世代に英語が強くなるようにしっかり環境を整えていきたいと痛感した会でした。


2014年4月20日日曜日

24時間対応、患者さんを断らない。

当たり前のことだと思っています。徳田虎雄先生の理念に憧れて、それを実践しつづけてきたおかげで、依頼を断るということが、僕にとっては、自分自身が医者を辞めるくらいの重罪という認識を持っています。

救急や、患者さんを断るくらいなら、病院を辞めるくらいの覚悟でいままでやってきています。

高度の医療を提供しつづけること、医学を発展させること、すべて大切なことです。そしてそれをやりながら、患者さん本位の医療を展開することが大切です。

自分も人間だから㉁も欲しければ、24時間患者さんとは付き合うことは無理と考えているお医者さんはいるかもしれません。それは人間だから、しかたないとおもいます。

それは組織として、24時間対応できるようにしていけばいいのです。札幌ハートセンターはまだまだ未熟な施設です。僕がいなくなっても、患者を断らないイズムが染みこむまでがんばりつづけます。
それは、理念を職員全員が持ち続ける大切さと大変さは、前施設で痛感しております。

今回の医療講演の写真です。たくさんの方が集まっていただき、その期待に答えるように頑張ります。

2014年4月19日土曜日

ISRへの新しい治療

DESのfacal ISRに対して、Laser angiosculpt DEBで治療をしています。

OFDIでプラークがレーザーでデバルクされて、angiosculptで綺麗に拡張されている経過がみれます。

DESの再発に対して、ステントがしっかり拡張されている症例は、レーザー、DEBが一番効果があると思われます。


2014年4月17日木曜日

RCA ISR stent fracture

RCAのOSのステント再狭窄に対する、Nobori stent植込み後の再発症例です。ステントが2枚重ねのステントフラクチャーです。

ご紹介いただきました。

造影時は、99%狭窄であり、IVUSが不通過であり、1.5burrでロタ後にIVUSでステントフラクチャーを確認。
同部位に対して、rota1.75 burrのあとでも、拡張できず、rota2.25で拡張するとIVUSでしっかりと削れて、拡張されました。

IVUSは同部位のIVUSの比較でも、ロタ後によく削れてひろがっています。

Crosser

SFA distalからPOP CTOの石灰化でSFAdestalの石灰化は、クロッサーで通過したが、その後のPOPのCTOは曲がっており、クロッサーは血管外へ?side kickでも、方向の修正不能で、ネクサスでside branchに通過させ、クロッサー後にワイヤーが本幹に通過して治療終了。

まっすぐのCTOはクロッサーは安全。
曲がりで石灰化があると、血管外にでることもある。

SFAのまっすぐなCTOでクロッサー単独で治療してみる。


クロッサーは、本来は、単独で進めるもので、欧米の成績ではパーフォレーションはゼロとのこと、GWをしようしないでのクロッサーの可能性を試していきます。

動画1は、クロッサーが単独でSFAのCTOの石灰化を容易に通過しているところ。
動画2は、クロッサーがPOPのCTOの石灰化で弾かれて血管外にでるところ
動画3は、ワイヤーで仕切り直して、サイドブランチでクロッサーして、うまくいったところ

2014年4月12日土曜日

どうして、そんなに自分以外のことが気になるのでしょう。

僕は、噂は嫌いではありませんが、人の悪口を聞くのは、好きではありません。そして、他人様の行為に関しては、自分に害がない限りは、気しません。
ただ、いろんな意味での情報収集は必要ですから、ネットや、FBなどで様々な情報を得てそれを参考にしながら、自分の糧としています。

しかし、世の中は、小保方さんのことが良い事例で、STAP細胞があるかないかなんかは、多くの一般の方には関係ありません。でも、一方的なマスコミなどの情報だけで、いろんなことが言い出す。
自分に迷惑がかからない限りは、他人様は他人様の自己責任で生きているわけですから、それに色々言うのは、こちらが無責任だとおもいます。

そして、大切なことは、自分をいかに高めるかが重要であって、他人様と比較してもしかたないのです。

以前にも、書いたことがありますが、世の中でおもいどうりにできるのは、自分だけなのです。他人様をおもいどうりにしようとしても、限界がありますし、できないときは無理です。一番簡単なのが、自分のコントロールなのです。

どうしても、それに皆きがつかないのでしょうか?

感謝。


この写真は、一昨年に、親と相談して親のために購入したお墓の前で、去年の2月に完成したときに、父と母で記念写真を撮った記念の一枚です。
僕のiphoneの背景につかっています。
日々仕事をして、生きていると、自分だけで、生きているかのように感じますが、間違いなく親から生まれ、育てられ、つながって今に至っています。二人の遺伝子と、育てられた環境が、いまの僕を形成してくれています。
それに恥じないように仕事をし続けます。僕にはそれしか能がないので、

感謝です。

そして我が人生に悔いなし。。。。。

真摯な態度

いま話題のSTAPの小保方さんの会見をみさせてもらいました。
一般の評価と同様に、すばらしい彼女の真摯な姿勢が見える会見でした。STAPがどうのこうのに関しは、特許の問題などからすべてをだすことができないようですが、あの会見からは、彼女がSTAPを信じていることはわかりました。

あとは、それをしっかり確立できるように、回りがサポートすべきですね。

マスコミというか?テレビや、本は、いつもの日本らしい報道でした。いつもそこは、注意が必要だなーと思います。

小保方さんには、自分の信じる道を例え誤っていたとしても、がんばってもらいたいと思います。それを日本全体でサポートしてあげて欲しいと思います。

真摯な態度は、相手の心に響きます。僕らも真摯に一生懸命やって、回りから認めてもらえるように、しっかりと頑張りたいと再認識しました。

耳の方との会見が対照的でしたので、とくに印象深く感じました。

2014年4月11日金曜日

人生を走りつづけるために。

もともと、人生は、太く短く、できれば長くがモットーで、気がつけば50歳を超えてしまいました。
仕事でやりたいことをやりつづけて、今にいたり、まだやり続けます。
でも、65歳で、札幌ハートセンターの理事長は辞めます。次世代に経営権含めすべて譲渡します。

それまでは、次世代に繋げれるような施設にしていきます。医療の内容、医療サービスの内容、あとは健全な財務状況を維持していけるようにします。
医療、サービス、財務とも日本一の循環器病院を作るように努力します。

65歳までは、いままで以上に走り続けていきます。でも、あと13年と先が見えていますので、ラストスパートをかけれそうです。


65歳からは、北海道の地域医療をするかもしれません。当然その先は、神様が決めてくれると思います。

Crosser

昨日から使用しています。
振動だけで、通過させる眉唾ものかと思っていましたが、
毎秒2万回の振動で、レーザーなみのcavitationによるdebulkingが可能です。
レーザーとの大きな違いは、ロタブレーターと同様にelasticな部分ではdebulkingができないということです。ということは、例外を除けば血管外にはでないということです。

CTOでのレーザーの使い方として、step by stepといって、レーザーを進めて、ワイヤーを少し進めてという方法がありましたが、これではelasticな血管の中膜、外膜もablationしてしまうので、穿孔の危険性があり、僕は使用はしません。

しかし、このクロッサーは、海外の論文を信用すれば、ワイヤーを先行させない単独のクロッサーの使用で、83%の成功率と0%の穿孔ということでした。このステップbyステップがdifferential cuttingで可能かもしれません。

ロタブレーターもそうですが、differential cuttingのキモは、デバイスを押しすぎないことです。強くおすとロタブレーターでもクロッサーでもelasticな部分を穿孔させます。

昨日は、POPのCTOで、石灰化著明の良い適応の症例がありましたので、クロッサーを使用。反対側の足も同様であり、それは前回ワイヤーが通過困難で、結局subintimalにCARTで通過させています。2時間はかかっています。

今回はクロッサーで単独で最初は一部入りますがその後進まなくなったので、ネクサス50GでクロッサーのCTOの入り口を変更してクロッサーを進めると、ここはゆっくりとすすんでいき、3分かからず、抜けています。早く治療をするためのデバイスとしても良いですし、石灰化のdebulkingとしてもつかえそうです。CFAの石灰化などはこれでワイヤーなしでつつけばかなりデバルク可能です。ただ、CTO内でのelasticな部分でのクロッサーはどううごくのかが、今後検討していきたいと思っています。

その後バルーンで仕上げ、30分での治療です。動画は、クロッサーが弱い力でも石灰化を進んでいるところです。

クロッサー単独でのCTOの使用の効果にびっくりです。石灰化が著明であったことが、よかったのかもしれません。これから経験を積んでいきます。

2014年4月9日水曜日

contemporary RCART

1月にも書きましたが、GAIA時代のreverse CARTはバルーンが2.5の小さなバルーンで可能になっています。

レトロからGAIAを操作してアンテのバルーンの横から先端をデフレクションを利用してバルーン側にワイヤーを押し付けて、アンテのバルーンのデフレートとともにワイヤーが抜けるという方法です。

このための条件としては、レトロからのワイヤールーメンに解離などのスペースを作らないもしくは、作ったスペースをアンテのバルーンでつぶしているというイメージで、ワイヤーがデフレクションしてバルーンの方向に向くようにします。

GAIAの操作で方向向けのみ回して、押すときは回さないで進むことが、解離をつくることなくワイヤーをすすめることが可能なのです。

通常のCTOワイヤーであれば、ワイヤーを回して進めるので、容易に解離をつくりその解離のスペースでワイヤーが遊んでデフレクションできなくなってしまいます。

また、バルーンに向けて押すことにより固いバルーンと皮一枚のプラークをGAIAが通過させやすくする効果もあるのかもしれません。

GAIAのデフレクションの特徴と、操作の仕方と、解離がワイヤーでどうしてつくられるか?
もし、この文書を呼んでも理解できなければ、朝日インテックに聞いて勉強してください。

死生観

とても大切だとおもいます。

人は、必ず死にます。僕らは神ではないので、人の寿命は変えられないのです。しかし、僕は循環器疾患による突然死などの、本来死ななくても良い人を一人でも、救いたいと思って、医療を提供しています。

僕らの提供する高度な医療は、その後の患者さんの将来を見据えて、提供していかなければ、なりません。死にそうな人も、PCPSなどで延命も可能なのです。

僕は基本的に、例外を除き、気管切開、胃瘻はしません。ご飯をしっかり食べれてあるけなければ意味がないと思っています。

人はいつか死にます。そのときに、その人や家族が満足して次のステージに行けるようにしてあげたいといつも思っています。

とくに、高齢者の方を接するたびに、いままでの長い人生の苦楽への尊敬と、今後の余生を悩みなく、楽しく明るくできるようにサポートできるように努力します。
親に対しても同様です。

高度な医療を駆使する自分と、死生観によって動く自分をうまくバランスをとりながら、患者さん、人のために尽くしていきたいとおもいます。

とても、ためになります。

昨日は、仕事がなんとか9時過ぎに終わり、神戸で整形外科のクリニックおよび病院などを開業している理事長先生の松井先生と会食をしました。
ちょっと風邪気味などで、体調が不良でしたが、とても楽しい話であっという間の3時間でした。
同世代で科は違えど、開業して病院を切り盛りする先生の話はとても、楽しい。

特徴として、前向きであり、夢があり、お互いの話に対して相乗作用がえられる感じです。

整形外科は、痛みをとったり機能を回復するのが仕事だけど、骨粗鬆をコントロールすることが生命予後を改善するという話は、勉強になりました。
そして、人はご飯が食べれて歩けるのが、基本という考えは一緒で、リハビリに対しても勉強になりました。

いろんな人と話す機会が多いのですが、後ろ向きな話、人の悪口などを話される先生が多いなか、とてもとても、よかったです。
同種の人間の匂いを感じ、お互いに夢を実現していきたいものです。
このブログから僕という人間に興味を持ってくれたみたいです。

ブログは同業種や、患者さんがみているものとおもいましたが、意外なこともあるものです。

2014年4月5日土曜日

コネも実力のうち。

仕事の才能があるのが、当然いいですが、容姿、性格、生まれも、才能の一つだとおもいます。

コネに関しては、それを使える実力や、生まれがものをいいますが、それも才能です。
生まれに関しては、不公平という方がいますが、その家に生まれる強運も才能の一つです。
学力、性格、容姿、生まれなどなどすべて、その人の才能だと思っています。

ということで、当院ではコネも実力の内と思っています。

どんな人でも、前向く姿勢があり、心がオレなければ、十分に仕事ができるようになります。

大丈夫です。

心の筋トレ

昨日から、北見では大雪で道がなく、走れませんでしたが、本日の朝はなんとか走ることができました。
昨日はひさしぶりに早く寝れたのですが、病院からのコールがいつものようにあり、4回ほど途中で起きています。
朝7時になり、起こされてから、少し体調がわるく、筋肉痛もあり、このまま車で病院に行こうかな?などどという甘えもでましたが、いつものようにこういう時こそ、鍛錬、鍛錬と考えて、走りました。

できない、しない言い訳はだれでも、簡単にできます。
でも、やり続けることは、とてもむずかしいことなのです。

そのためには、人から見たら、朝の単なるランに見えると思いますし、別に体調よくなって走っても?と思われると思いますが、僕からみたら、この些細なたった3kmのランを継続することが、自分の人生の良し悪しを決めるほど大切なものなのです。

継続するということは、そういうことなのです。

毎日の仕事や人生において、手を抜かない、継続するということはとても、大切なことですし、見方を変えれば、とても簡単なことなのです。

2014年4月2日水曜日

RCAOS石灰化

のご紹介です。ロタ2.0→2.25でのアブレーションですが、GCの向きが合わずに、GCを削りながらのアブレーション治療で、うまくいきました。

回転数は少し高めの14万から16万でのアブレーションでした。

低速でも、しっかりGCが削れます。

2014年4月1日火曜日

SFACTO

当院では血管内からでる可能性のある14ワイヤーでの操作は基本recrossや、表パン以外には禁じており、35ナックルで安全にすばやく治療を基本にしています。

本日に、35ナックルが見事血管外というか中膜外ですすむ事態に経験しました。

IVUSでは血管外にみえます。CTOサイトは、枝がでてからのCTOであり、その枝から入るときに、外膜一枚になってしまいそのまま末梢までナックルできれいにすすんでいます。

基本は35ナックルは血管内走行するので安全ですが、入り口で皮一枚になると血管外を容易に通過していきます。

JETや、末梢の会の合併症のところで、SFAにステントをいれてからあとで動脈瘤になったり、あとで、血管が破裂するなどの報告がありますが、多くは14システムをつかったbidirectionalによって血管外でもワイヤーを通過させることが可能になった弊害です。

今回は、すべてIVUSガイドでINTIMAを取りなおしてからステントをいれております。

勉強になりました。