札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2009年3月14日土曜日

PTAV

木曜日に重傷のASの90台の高齢の女性がいて、心不全が管理できなく、元気がなくなって、心室性の不整脈が出始めて、厳しい状況に追い込まれたので、以前からご家族とは、危なくなったら、カテーテルで治療しますというお話をしていました。その状況になったと判断して、大動脈弁狭窄症(AS)に対するPTAV(大動脈バルーン形成術)を行いました。すでに、意識レベルも朦朧としていました。圧格差は、120mmHgあったのが、40mmHgまで改善して、ARもおきませんでした。
血圧も80代であったのが、上昇しだしましたが、やはり尿がでず、意識もよくなかったのですが、昨日の朝から元気に意識をとりもどして、ご飯もたべています。

治療が効果をあげたこともありますが、やはり看護婦さんのつきっきりの看護が効果をあげたのだと思います。うれしいかぎりです。
やはり、当たり前だけど、まめに観察して、まめに診察しにいって、患者さんの状態をみて、的確な医療を的確なタイミングでほどこさないと、よくならないのでしょう。
同様に、看護婦さんがつきっきりで、環境整備と食事と心のケアをすることによって、見違えるように患者さんはよくなっていきます。
医学が進んで、病気がすごく把握しやすくなってきて、間違えば、パソコンさえ開いていれば、患者さんお状態が把握できるような錯覚に陥ります。でも、アナログ的な感覚である、元気でなはいという、病態は、パソコンでは把握は無理です。できたときには、手遅れの可能性があります。
まめに、患者さんのところに状態を見にいかないといけないのです。

今回もまた、勉強になり、看護の力の素晴らしさを理解しました。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんな風に重症の患者さんが回復していく様子はとても嬉しいですね。やはり適切な処置を受けられる状況にいられることは、幸せな事だと痛感します。ITの進歩の目覚しい現在、パソコンでどのような管理も出来て、大変便利な世の中ですが、人間の管理までは機械に頼るわけに行きません。医師や看護師さんの目で耳で、瞬時の患者さんの状況を把握出来る事が大切なのでしょうね。
当たり前のような看護が、こうして命を救う大きな力になっているのですね。

この先どんなに医学が進歩していこうと、看護の基本だけは決して変らないと思います。

匿名 さんのコメント...

看護師さんの力は、すごいですよー。患者さん事をよく見ているでしょうし、変化にいち早く分かるのも看護師さん。Drもそうでしょうが、同じ病名でも 一人一人、治療法が違うように 看護も その患者さんの性格などを 考慮して 接しなければならないんですよね。それは、患者さんの家族に対しても言える事だと思います。先生もお忙しそうで お体を大切になさってくたさい。

匿名 さんのコメント...

AS

匿名 さんのコメント...

高齢者のASの心不全。いつも頭を悩ませています。多量もカテコラミンもつかえませんし・・・。患者さんはかなり苦しい思いをしいられ、看てるほうもつらい思いをしてました。先生のところでは、PTAVができるのですね。

当院も、看護師の「元気がない、なんか変」等のアナログ的直感を信じてくれる医師がいるのは、救いなことです(笑)しかし、その直感こそが、看護師の大事な素質であることは、間違いないのですが・・・。そこの感性を育てることは容易ではありません…。

rotaman さんのコメント...

看護師さんの力は偉大です。それを発揮できる環境をつくってあげることが、僕の仕事です。

shuさんありがとうございます。
元気がないなんか変という感覚こそが、患者を最初に救うサインなんですね。
それは、ものすごくアナログ的で、感覚的なものですが、患者さんお生命力を総合的にあらわしているものです。
たしかに、そこの感性を育てるのは、大変かもしれません。
まめに患者さんを診てあげる習慣が大切なんですね。