札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2009年3月3日火曜日

冠動脈CTAについて、

最近、どこでも可能になりつつありますが、結局、ステントの中はみれないとか、石灰化があるとよくわからないとかいって、カテーテルを気軽にする傾向があるような気がします。
カテーテルの代わりにできるんだということを、もっともっと強調していきたいです。

とくに症状もないのに、定期的な検査としてCTAを受けたら、石灰化などがあってよくわからないので、カテーテルしましょう。そして、CTAではそこまで、評価できませんと言われたら、患者さんがかわいそうです。
CTAで評価する自信がなかったら、やらないで他の検査をしたほうがまだいいと思います。

カテーテルの代わりにCTAができない病院が多いことに、残念に思います。そして、それは僕らにとってはチャンスではありますのが、もっともっと、がんばっていきたいと思います。

カテーテルなんかCTAすれば、いりません。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

89歳の父が、冠動脈の石灰化(CT画像)心肥大、肺は 握り拳大の?もの?では、心臓外科も呼吸器科も *譲り合い* ますよね。冷静に考えてみれば 検査、治療するには、体力がありません。でも家族として 苦しんでたら 病院に行けば大丈夫 と 思いたいです、安心したいんです。まさか、*こんな*
こと・・悲しい気持ちで・・・今日も父を家族でなだめすかして・・・すみません・・愚痴を書いて。心臓だけなら、藤田先生のクリニックで診てもらいたかったです。

匿名 さんのコメント...

藤田先生初めまして。
最近、階段を登っている際に息苦しさが続くようになってしまい、
友人に相談したところ、「それは心筋梗塞の前触れだから検査をした方がいい」と言われ、
心臓の検査を受けようと思っているのですが、
調べてみると、心臓のカテーテル検査は入院しなければいけないことが書かれていて、
仕事の都合で入院のために休みを取るのが難しい私にとっては、敷居が高いと感じていました。

しかし、カテーテル検査じゃなくてCT検査で心臓が検査できるということがわかり、色々と情報を集めているうちに、先生のブログを見つけました。

CT検査は入院しなくても検査ができるということですし、先生が公開している綺麗な心臓の写真を見て、これなら検査を受けてみようと思っているところですが、ちょっと気になる点があるので質問させて下さい。

先生の書き込みの中で、「石灰化があるとよくわからないとかいって、カテーテルを気軽にする傾向がある」とありますが、
(石灰化というのは、血管が石灰のように硬くなってしまう?所謂動脈硬化と言われていることなのでしょうか?)
CT検査では、血管が石灰化してしまうとどうしてわからなくなってしまうのでしょうか?
先生が公開している写真の中で写っているものがあればわかりやすいと思うのですが、どれがそうなのかよくわからないので質問させていただきました。

CT検査を受けて「やっぱりカテーテル検査しましょう」と言われてしまったら結局初めからカテーテル検査をした方がいいということになってしまうのではないかと色々考えてしまい、
どの検査を受けたら体とお金の負担がかからずに検査できるのかわからなくなってしまいます。

お忙しいとか思いますが、御回答いただけると嬉しいです。

匿名 さんのコメント...

誤解されては、心苦しいので 89歳の父・・ の追伸ですが、心臓外科は、父が数十年前から不定期に通院してる病院で数年前に 腹部大動脈置換術をしてもらった所です。今回心蔵外科では、指摘してもらえず、呼吸器科で CT画像をスルーしている時に言われたものですから、それがショックだったんです。藤田Drのブログを拝見して 良さそうな所だな~と思い つい愚痴を 書いてしまいました。すみません。

rotaman さんのコメント...

まろさんへ。
狭心症、心筋梗塞の原因となる。動脈硬化は、かたくなることがあり、それが石灰化です。CTはレントゲンなので、骨があるとレントゲンが通過しにくくなって、評価がしにくくなります。
ですから、通常では、石灰化があったり、ステントという金属がはいっていると、狭窄がわからないという先生が多いのです。

当院では、石灰化があると、その部分をレントゲン技師が、いろんな解析の仕方で分析をして、狭窄があるか否かの判定しやすいように画像をだしてくれます。
通常のCTAがある病院では、レントゲン技師さんは、心臓の解析にかかりっきりになれない現状があります。

当院では、それなりのトレーニングをさせて、一日10件以上のCTをとって、解析させています。そして、治療になった人のカテーテル検査と常に対比して、スキルアップをはかっています。
そこまで、CTAにのみにこだわってやっている施設は少ないと思っています。

ですから、当院では、石灰化があっても、読めます。

以上の理由から、他施設でCTを受けても、やっぱりよくわからないから、カテーテルしましょうというのは、本当によくあるので、気をつけてください。当院で訪れる方もそのような方が多いです。
繰り返しますが、CTは機械よりも、技師の情熱が重要なのです。


他の施設では、CTで、石灰化があり、よくわからないので、カテーテルしましょうといわれますが、

僕なら、cTAで異常があるので、カテーテルで治すことが可能なので、カテーテルしましょうといいます。

ちなみに、カテーテルだけなら、当院は日帰りでしています。
そして、忙しい人のために、土日にカテーテルすることも可能です。

でも、CTで異常がなかったら、カテーテルなんかしないほうがいいですよ。

答えになりましたか?

rotaman さんのコメント...

匿名さんへ、

お父上で、困っていたら、いつでもみますよ。遠慮しないでください。

匿名 さんのコメント...

藤田先生、丁寧な回答ありがとうございました。
石灰化だけじゃなくて、何らかの異常が見つかれば、やはりカテーテル検査をした方がいいということにはなるでしょうが、CT検査で異常がなければカテーテル検査はしなくてもいいのでしょうから、これから通う病院の先生と相談して決めようと思います。

またわからないことがありましたら質問させていただくかもしれないので、その時はまたよろしくお願いします。

今回はありがとうございました。