札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2010年8月4日水曜日

SSD





SSDとは、HDのかわりのパソコンの部品ではなく、ワイヤーの操作方法です。
これは、Extremeをキリのようにものすごい高速でdrillingすることです。この方法により驚くほど、末梢血管とくにBKではワイヤーの通過性が著しく向上します。

症例のようにPOPからBKの分岐まで閉塞しています。

POPからExtと一番槍で、ワイヤーの進む報告にSSDをしていきます。ワイヤーが進みたい方向にいかせるのですが、あきらにちがうときは、もどってやり直しです。この症例はPAにワイヤーが通過しています。その後に、バルーン後にPTAにワイヤーを通過しなおして、そこから、末梢からATAにワイヤが進みretroのSSDで本幹にもどってきています。
それをスーテニールでキャッチして、ATAのワイヤーを末梢まで引き戻しながら、キャッチしたスーテニールをATAの末梢まで引き込みます。あとは、KBTでうまくいきました。

この症例は、SSDができなければ、ワイヤーは通過しなかったと思います。

SSDの略は,sakota super drillingの略です。末梢の血管ではものすごく効果的です。CVITでも一部発表されます。

4 件のコメント:

foot さんのコメント...

いつも興味深く拝見し勉強させていただいております。
 下肢の治療の場合、足指までの血管造影は必須で治療前後の比較をするのでしょうか?
また、治療後のケアに関して(フットケア)はどのような研修を受けたスタッフが指導を行っているのか教えていただきたいです。
治療が最高でも、その後のケアが患者さんの足を守るために重要と思いますので・・・

rotaman さんのコメント...

ご指摘ありがとうございます。
今回の症例の提示は、このような症例も血行再建が可能ということを提示したまでです。その可能性を提示しています。

この方に戻れば、安静時痛がひどく、下肢の切断を考慮された方で、整形外科からの紹介でしたので、高齢者でもあり、アンジオサムを考慮して足さきまでの造影をとっています。

治療後の創傷ケアについては、専門のものがいないために、まめな足浴しかしておりません。
ですから、術後ケアが必要な人は、関連の形成外科に紹介をしております。
当院の役割は、血行再建としております。そのために、このようのCLIの治療の第一選択は、血管外科によるtotal careを勧めています。

ですから、潰瘍があるまでのひどい人は、基本的には、当院では治療せずに、旭川医大の血管外科のお願いして、血行再建および術後のケアをしてもらっています。

良い質問ありがとうございます。

foot さんのコメント...

ご丁寧な返答ありがとうございます。
患者さんにとっては「藁をもすがる思い」で先生のところを訪れたのだと思います。
やはり「五体満足」で生涯を送りたい・・・そう思うのは当然と思います。

 マメな足浴とのお答えでしたが、もし感染がなければASケアをおススメします。すでにご存知でしたらすみません。
もしや、白癬症も怪しいのであれば持田製薬「コラージュフルフル」100mlで1260円(○ルハドラッグ)で売っています。短期間でも効果はみられますので、是非、患者さんの大切な足を救うためによろしければお試し下さい。

foot さんのコメント...

 追記です。
「コラージュフルフル」100mlで1260円と高価に感じるかもしれませんが足関節から足指に限定して使用すれば3ヶ月は使えます。使用量は小豆大くらいで十分に泡立ち、泡きれもgoodです。参考まで・・・