昨日は、道井先生といっしょに軽くインタビューをうけました。僕は、CTが2台体制になること、256列CT、心臓MRIが入り、さらに強化されること。バスキュララボも増員、スペースの拡大がされること。不整脈センターをつくることなどです。そして、心臓外科ができたことにより、札幌ハートセンターの治療法の選択が増えたことを説明しました。
道井先生は、心臓外科の標準的な治療を安定供給できる仕組みをつくるといっていました。このような考えかたでなければ、心臓外科の治療を安全に提供できないのだと思います。
僕らの血管内治療では、基本的には亡くなるかたは、いません。ですから、治療自体は命がけではなくなっていますので、そのなかでいかに質の高い、そして10年、20年にわたった治療を提供するように考えています。僕が道井先生、南淵先生と一緒に心臓外科を始めた理由の一つに、心バイパスのリスクが限りなくカテーテル治療と同程度になっていると思える二人ということがあります。それは治療の選択を公平にカテーテル治療と、バイパスと選択が可能になり患者さんに安定供給可能になるからです。このことは、とても重要で、外科手術を選択して、亡くなるなんてことになるようでは、とても、血管内治療と同格に治療を選択するなんてことはできませんし、論外です。
冠動脈疾患に関しては、重症な病変、心機能低下例、糖尿病例などリスクの高い患者に関しては、欧米のデーターをみる限りはバイパスのほうが、いまのところ5年先の成績はよいという結果がでています。これは、バイパスのリスクが限りなくカテーテル治療並みに少なくできる数少ない心臓外科でなければ、出せない数字なのです。僕らがもっているエビデンスは、薬であれば、あまた個人の技量によらないですが、血管治療やバイパスに関しては、個人の技量が多くかかわるので、一般的な比較はとても、難しく、欧米のデーターを鵜呑みにはできません。でも、当院の外科であれば、欧米のデーター以上の成績をだせる技術と思っています。僕がカテーテル治療を選択する患者さんに関しては、常にバイパスも安全に考えることができるということです。カテーテル治療ができないから、バイパスというのではなく、バイパスの方が、長期にみていいからという選択で、僕らは、心臓外科医とともに、患者さんに一番の治療を提供できるようになりました。これを実現するためには、道井、南淵先生が必要であり、そしてその技術の後継者として、光島、角野、清川を育ててくれて、10年、20年後でも、今以上の技術を維持できる札幌ハートセンターであって欲しいと思っています。
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