CLIの患者さんで、PTAしか血管がなく、そこがPOP下で完全閉塞でした。
IVUSガイドをするために順行性6frペアレントで開始、IVUSガイドでastato 9/40で進め、IVUSガイドを繰り返し、4時間で通過し、バルーンで終了。
distal tib punctureであれば、そんなに時間のかからない症例ですが、鹿島先生にIVUSガイドでの治療を完遂してもらいました。IVUSガイドこそ、術者の本当の技量が問われます。tranScol や、distal punctureなどは、 CTOのCARTと同じでいかにレトロにワイヤーを通過させるかが?重要になります。デバイス依存もしくは患者さん側の依存がとても、強いし、逆にデバイスが揃えばそこに大した技術はいりません。IVUSガイドは、IVUSの読み、ワイヤーの操作、など沢山の技術の集大成です。これを当院では、すべての医者に伝授することを最大ミッションと僕はしています。今回は4時間かかりましたが、次回は間違いなく2時間、いや一時間以内に同じことができるようになったはずです。
僕と鹿島先生は、DCA世代です。DCAは、IVUSの読みがとても重要であり、どこを切るか?などIVUSでのワイヤーの方向づけなどの読みを知っています。それを知らない先生にいかにそれを伝えていくかも、ひとつの課題です。
CTOは、加藤先生もそうですが、究極はIVUSガイドです。手間と時間がかかることが多いですが、これができなければ、アンテCTOの世界は広がりません。
僕の究極のいまの目標は、冠動脈や末梢血管を含めたCTOをすべてアンテから、IVUSガイドで通過させることです。そして、それを部下にできるようにすることです。それも、僕の満足するレベルで。。。。。
2 件のコメント:
藤田先生、おはようございます。
月並みですが、先生が次の世代に技術を伝えるところにまで力を注がれていることに、心から尊敬いたします。
病院、患者さんだけでなく、携わる人間に還元し、それ(先生から伝えられた技術)が広がることに多くの患者さんに拡がっていく事は、本当に素晴らしい事だと思っています。
こういった先生に出会えたことも、私にとっては幸せな事です。
今日は北見ですね。
気をつけて行ってらっしゃい。
藤本先生、いつもありがとうございます。開業して5年、とても優秀なやる気のある部下ができました。彼らを僕以上の医者にすることが僕の目標です。そして、部下がまた次の世代の部下を育ててくれて、札幌ハートセンターが、100年以上続く、組織として社会貢献してくれることを期待します。
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