最近のワイヤーのトレンドとは、
いかに先端荷重を少なく、トルク特性をあげることです。先端荷重を0.5gくらいに抑えられれば、14ワイヤーであれば、ワイヤー操作でチャンネルを壊すことは、極めて少なくなります。
フィルダーFCや、以前のXTは、やわらかいですが、そのような意味では、繊細なマイクロチャンネルなどを壊し乖離を造る可能性があるワイヤーでした。あたらしいXTRは、先端荷重がさらに減りかつ、XTより0.1太くなったぶん、先端でマイクロチャンネルを壊す可能性はひくまっています。
そのような意味でSUOHワイヤーは、先端荷重が少なく滑りが良く、微細なチャンネルを壊すことなく通過させれるワイヤーとして、重宝しています。
ランスルーは、通常、ハイパーコート、エクストラフロッピーがあります。エクストラフロッピーが一番先端荷重がやわらかく0.4-0.5gと言われています。通常のファーストワイヤーには、その理由でエクストラフロッピーを使っています。
テルモさんにお願いして、そのエクストラフロッピーの先端をハイパークコートのコーティングにしてもらって滑りよくしたワイヤーをつくってもらいました。suoh的なワイヤーを期待して。。。
アンテからCTOとくに、なんとなくチャンネルがありそうな症例は、そのチャンネルを壊すことなく通過します。また、ステントジェイルなどの枝についても、造影剤が流れていれば、ものすごく通過がよいです。
ただし、このためには、ワイヤーの先端を0.5mm 45度曲げをつけて、それ以外のカーブは通常のカーブにします。この先端の曲がりをつけないと、マイクロチャンネルやサイドブランチの枝のまがりやこまかいところを通過できません。
最近のシオンブルーも、同様にシオンより先端荷重をおとしこのようなコンセプトでつくっていますが、先端をシリコンコートにしたことにより、じゃっかん滑りが悪化して、ものすごくほそいチャンネルは通過できません。やはり、通常のファーストワイヤー的な感じで、通常のランスルーエクストラフロッピー的です。
このような先端荷重の少ないワイヤーの操作法のひとつにSSDが的確にあいます。滑りでチャンネルを壊すことなく通過していきます。
アップルのジョブスがいうように、点と点がつながった瞬間です。
1)レトログレードのCTOのために、フィルダーFCやXTが開発された。
2)マイクロチャンネルや、細かなレトロチャンネルを通過させるためには、先端0.5mmまげが重要である。
3)PPIでBKのCTOはXTをSSDでおこなうと、100%にちかい確立で末梢までワイヤーを誘導できる。
この一見別々のことが、じつは三点が関連してこのコンセプトがあるのです。
3年前の僕のワイヤーの操作、考えは、これで、ものすごく進化しました。
いま、理想的なワイヤーは、先端荷重が0.4Gでワイヤーが先端が0.9のテーパードワイヤーがチャンネルをネゴシエートするにはいいと思います。でも、いまの技術では無理みたいです。
ランスルーエクストラフロッピーハイパークコートを試してみてください。