札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2009年3月28日土曜日

心臓病の治療方針

虚血性心疾患といわれるSCVCが多くあつかっている病気に関しては、ほかの病院では手術しかないと言われても、SCVCでは、治療が可能なことが多いです。これは、技術的に、治療が可能という意味だけではありません。
治療の選択の上で、注意すべき点は、
バイパスにしても、カテーテル治療にしても、その患者さんの現状のみならず、10年後、20年後までを考えた治療を提案することが重要だと思います。
カテーテル治療の問題点として、再発が考えることや、薬をのみつづけなければならないことなどを考慮する必要がありますし、バイパスは、10年後のバイパスの閉塞や、新しい病変が出現してきて、結局カテーテル治療をしているという現状があります。そして、新規の病変の予防や早期発見にも力をいれていかないといけないのです。
SCVCでは、現状にとっていいもの、10年、20年後にとっていいものなども加味して治療を提案しています。
だから、僕は、一生患者さんとお付き合いして、24時間サポートする覚悟で、患者さんとお付き合いさせてもらっています。だから、携帯の電話番号を教えてるのは、当然なのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大きな声では言えませんが、最近当院はCTOの成功率がかなり低下しています。ので、匿名でコメントしています。
もともと症例が多くはないのですが、半年間の間にCTOの成功率は20%位かも知れません。
患者さんには、PCIしたほうがいいとICし、治療します。しかし、うまくいきませんでした・・・。PCIできなかったので、このまま内服で経過を見ましょうということになります。

じゃあする必要はあったのか??医療費だってただじゃないと患者さんは不満に思います。狭窄や閉塞があれば、PCIをするという今の方針で、DPCのことを考えると虚血の評価も十分ではなく、本当に詰まった血管はこのままでいいの??とよく患者さんにいわれ困ってます。最近はCTOであれば、当院じゃなく経験豊富な病院はどうでしょう?と進めたくなる気持ちが大きくなっています。悩ましい問題です。

きっと、先生が治療したら、PCIうまくいくだろうなぁと思う日々続いています(笑)

rotaman さんのコメント...

CTOというのは、すでに詰まっていますので、原則的にいうと、そこの病変はそれ以上悪くならないので、治療するメリットは意外とすくないのです。ただ、ほかの枝に狭窄があったりすると、治療する必要があるので、がんばりますが。。。
ですから、CTOは、治療が難しい割には、成功しても患者の得られるメリットは意外とすくないのです。
そして、成功率を90%以上にあげようとすると、いろんなテクニックが必要になります。でも、それができない先生がまねをしてやると、合併症が多くなります。血管に穴があいたり、血栓ができたり、異常に時間をかけて、被ばくさせたりとか。合併症をつくってさらに悪くすることがあります。
ですから、リスクベネフィットでいうと、無理して治療する必要はないということになります。
ある意味成功率20%ということは、合併症をつくらずに終わっているとすると、自分の技術をちゃんとわかって手技をおわらせているので、すばらしいことだと思います。
僕は、CTOや、複雑な治療をいかに成功率をあげて、合併症をすくなく、かつ短時間でやるということに力をいれてきましたから、ここまできました。
患者さんのことを考えたら、CTOに対して、合併症のリスクを負わせて無理して治療するより、いまいる先生の治療のほうが患者さんのためかもしれません。
しかし、CTOがうまくいかなければ、バイパスですよという人に関しては、紹介していただけるとがんばりがいがありますね。

PCIは、その地域その先生もしくは病院を信用して気軽に安全に施行できるようになることが重要ですので、いろんな病院でPCIが安全に施行されることが重要です。

僕のプレゼンは、カテーテルで、かぎりなく100%に近い確率で治療が可能であるということをだしているだけで、カテーテルだけで、治療を受けたい人の目にとまればいいかなと思っています。

そして、医療関係の方に向けての発信でもあり、一緒に働きたい、勉強したいとおもって、SCVCにきてくれるための宣伝でもあるのです。