札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2008年7月15日火曜日

昨日は、ちょっとびっくりしました。

昨日、知り合いの人の母上が、ある病院で64列CTAをうけて、その結果ステント治療が2か所必要だと言われて、心配で相談されました。CTAは確かに2か所狭窄ありますが、どうみても、CTAでも25%-50%はるかに下の狭窄で、治療が必要にはならないケースです。
もし、おかーさんだけに、説明されていたら、わからないまま治療になったのではないかと思うと、恐ろしいです。
CTAの便利さは、カテーテルをたくさんしてきた僕にとっては、リスクの軽減および冠動脈疾患の長期管理には、innovationですが、簡単に受けられるせいで、軽度の狭窄に対して、カテーテル治療がおこなわれるという怖い面もあるのですね。
冠動脈疾患は、冠動脈の狭窄のみならず、患者さんの背景がその治療するうえで重要です。狭ければ広げるという考え方だけでは、いけないと思います。
あ、今回は、狭くなくても広げるだから、論外ですがね。
こわいですね。
ちなみに、その病院は、道外です。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先生、色々相談させて頂き ありがとうございました。
今回だけは問題あるといけないので匿名で投稿致します。
母親に相談結果と このブログを見せたら 大変 感動していました。
随分 遠いのですが、「いつか先生に見てもらいたい」と言っています。

rotaman さんのコメント...

こめんとありがとうございます。
今回のような話は、CTAでなくても、カテーテルしても、症状もないのに、軽度の狭窄にどんどん治療をしているような病院もあるという風評です。
ある意味、自分を戒めるためにも、載せていただきました。
ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

母親も すぐには見てもらえない遠方ですが、相談させて頂けるので心強いようです。