札幌ハートセンター

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2012年7月10日火曜日

LMT病変

当院では、LMTに関しては、外科治療を優先しています。理由は色々ありますが、総合的な判断で、長期成績をふまえてバイパスを進めています。昨日のケースですが、50代の男性労作時胸痛です。CTでLMT75% LAD Os 75%でした。LAD FFR0.49  LCX  FFR0.73で、LAD HL LCXすべてにバイパスが必要と判断をしています。もし、PCIでするならば、LADおよびLCXにY stentingで最後にtriple KGTで仕上げます。患者さんは、長期のことを考えて、バイパスを提案して受け入れてもらっています。術後は、今後バイパスがつまらないように、リスクの管理一生していく予定です。



外科のバイパスをするときには、一生もたせる必要があるので、そこにちゃんとしっかりした虚血がないとバイパスをしても、そのバイパスが本来の血流に負けてバイパスが細くなることがあります。そのために、FFRは、とても重要であり、FFRは、PCIの判断にもつかいますが、バイパス時にも、有効と思っています。

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