当院では、256列および64列のフィリップス製のCTが入っています。開業当時から、カテーテルの代わりに診断をしてくれる頼もしい機械です。
最近は、いろんなところにも入るようになりました。僕らが応援にいっている網走の古賀病院にも入っていますが、正常の人は、ちゃんと見えますが、石灰化やステントがはいっていると、鳥の足みたいが画像しかでてきません。結局診断ができず、カテーテルを必要とします。
これでは、造影剤と放射線被曝しただけ、無駄です。
これを改善すべく、当院のCTのスタイルを確立した佐々木技師長の師匠北見の長岡さんに、網走に週に一回ご指導してもらうようにしました。
そうすると、バイパス後を含めて、きれいなCTAができます。
やはり、機械ではありません。人なんだなーと痛感します。特に、CTAは機械より人の技術がまだ、ものをいいます。
長岡さんがいなければ、いまの年間8000件のCTを機械任せのVRではなく、CAGなみのクオリティでだすSCVCのCTスタイルは完成しなかったと思います。北見で彼と縁ができたことを本当に感謝します。
新しい技術をその病院で取り入れるときに、やはり老害が起きます。それをコントロールするのが、経営者の手腕の一つですね。
2 件のコメント:
はじめまして。いつも楽しくブログ拝見してます。循環器で放射線技師してます。CTやPCIの記事に特に興味を持って読ませてもらっています。
ちょっとお聞きしたいのですが、CAGなみのクオリティでだすSCVCのCTスタイルとは具体的にどのような形で行われているのですか?よろしければ教えてください。
また、256列と64列の使い分けはどのようにしているのですか?
新しい項目で提示しますね。実際は、当院の診療放射線技師10人とともに、SCVCでトレーニングするとできるようになります。
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