以前からそのように考えて治療を提供しています。
冠動脈疾患は、発見された時点で、PCIなりCABGなり、内服治療なりが選ばれます。
その時点ではベストな方法が選ばれるのですが、その後に冠動脈疾患が進行することを予防するような処置はとっても、冠動脈疾患が進行するのを早期発見すること重要視していない人が多いとおもいます。
他の病院で10年前に一度冠動脈疾患に羅患して、その時点で胸痛はLADへのステントで治りその後に、2回の定期的なCAGをして、問題がなく、開業医の先生にかかっており、3年前に年のために他の病院でCAGを施行されて、当分大丈夫といわれた患者さんが、PCIしてから10年目に不安定狭心症で入院をしています。TVDのLMTのACSでした。
当院では、年に一回必ず、冠動脈疾患に羅患した人には、原則薦めています。リスクの管理をして、CTで動脈硬化の進行度を評価していきます。
冠動脈疾患の進行は、胸痛がでるなどの症状がくるときには、今回のような非常に重篤になっていることが多く、その前に早期発見をする必要があります。そのために冠動脈CTAというには、とても役に立つツールだと我々は考えています。
そうすれば、ここまで悪化するまえに、カテーテル治療もしくは、バイパスを提供できたと思います。
冠動脈CTAは、そのような意味でいままではカテーテルでしか評価できなかったことが、診ることが可能です。
被曝についても、被曝低減の仕組みがあり、それを使えば、以前より半分から4分の一になります。
PCI後も、しっかり管理しないと10年後にこんなことになります。
このような症例をみると、10年前にLADにLITAつなげていたら、ACSにならなかったと思われます。バイパスは、転ばぬ先の杖的な意味もありますので、このような管理が悪いと、とても効果的だと思います。
PCIをする我々は、常に病気の進行を予防し、かつ早期発見を心がけなければ、命を救えないとおもいます。
2 件のコメント:
こんにちわ。
先生は生体吸収性ステントの実用化をいつごろと考えられているのでしょうか?
コメントありがとうございます。よくごぞんじですね。海外では使用されはじめています。日本での認可は、5年以内ではないでしょうか?それも、含めて我々は治療を提供していってます。
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