札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2013年6月14日金曜日

本日のライブの感想

ワイヤーの操作のスピードが延吉先生並に早いです。これは、症例を沢山やっている人にある傾向で、トルカーを使いません。
ですから、分岐部、LMTの治療は上手ですね。ロタまでは、上手だと思ってみていました。一例目の症例のLMTが血栓打ち込んでIABPが必要になり大変になっていましたが。。。
それ以上に、とてつもなく、びっくりしたのが、CTOの治療についての、技術が日本より10年以上遅れています。

CTOは、あまり期待しないほうがという、落合先生からの指摘があったのですが、予想以上で、びっくりです。
RCAの#1の短いCTOです。アンテからbiderectionalに行けば、GAIA、パラレルで通過しそうな病変です。
ワイヤーをトルカーを使わずにレトロチャンネルを通過させて、その後にアンテのワイヤーもレトロのワイヤーもトルカーなしのブンブン回しでやっています。レトロのワイヤーは、#1の曲がりで外にいって、ワイヤーがガイドに抜けません。そして、アンテのワイヤーもブンブン回して、いろんな方向にいかせていました。せっかく、reverse CARTのいいポジションにいったのに、アンテのワイヤーがfalse で奥に進んだのが、いいと思ったのか?バルーンを3番までもっていって、そこでアンテからワイヤーを#4で通過させようとして、そのうちにレトロのコルセアも、せっかく#1の末梢までtrueで進んでいたのに、#3まで引きもどしています。その後は、レトロのワイヤーがアンテから作った解離に#3からはいって、externalizationできたのですが、ステントいれたあとは、#4AVは、潰れ、#4PDも解離でかろうじて、出る感じです。ひどい状態です。
reverse CARTを知らないのでしょうか?あと、ワイヤーもちゃんとshapeできていません。あと、レトロのLADのガイドが入りすぎて、圧力がダンピングして、患者さんが不穏になっていましたが、それもどうしてなっているかわからない感じでした。
CTOは、アメリカで一番PCIをやっている病院の先生でも、こうなんだと思いました。
10年まえにレトロがでたときに、近い印象です。
CTOは、日本しかないですね。

CTOは、完璧に上手くいった症例は3例とも、なかったと思います。

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