時間を節約するためには、患者さんの出し入れの効率、治療中に関しては、次の手の準備をいまやっている手技の間に準備することです。
具体的には、ガイドカテーテルで造影するときには、すでに右手にGWがあり、GWを操作しているときには、IVUSなどがすでに用意していることです。また、IVUSが終わるあたりで、次のバルーン、ステントなどをすべて決めておくことです。
自信がなければ、カテーテル台の近くにもってきて、いつだもだせる準備をしておくことです。
よくある時間のかかるパターンは、造影をしました。それから、考えて、GWの指示をだし、それから誰かが、GWをもってくる。同様にGWをいれてから、考えて、IVUSを出させて、準備をする。
IVUSが終わった時点で、また考えて、バルーンの指示をだし、バルーンをとりにいかせて、ださせる。
バルーンが終わった時点、また、考えて、同様にステントを誰かにとりにいかせて、ださせる。PCIの治療の手技は、一回づつ、止まってしまいます。
これが、一番時間がかかるパターンです。無駄な時間を無くそうと考えないとこうなってしまいます。
同様にコンプレックスなPCIをするときには、うまくいかないときに、それが物のせいなのか?自分の腕のせいなのか?をすぐに判断して、デバイスを交換をどんどんしていきます。そのためには、どうして上手くいかないのか?それが瞬時に判断できなければ、延々と同じことを繰り返して、闇雲に時間がかかります。
自分の引き出しをすべてだすのですが、それを出すまでの時間を短縮します。そして、そお引き出しが上手くいかなかったときの理由を瞬時に判断します。将棋のように、何手先まで、読むような感じで、治療中に思考していきます。
そうすると、流れるような手技になり、上手くいきます。
そして、困難なPCIも、短時間でいま中止するか?いなかの判断ができるようになります。
このような点を意識することも、PCIにおいて、短時間で、安全にPCIを行なうキモになります。
延吉先生が本で書いているように、カテーテル室に長く居たいと思う患者がいると思うか?という発想で、とにかくスピディーに、安全に、シンプルな手技を心がけることが、コンプレックスなPCIをするときにも、役にとてもたちます。
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