閉塞は長くありませんが、著明な石灰化があり、閉塞部全体を石で塞いでいる感じです。
IVUSガイドで石のなかにワイヤーを通過させましたが、一部通過もその後に、やはり、ワイヤーがはじかれます。ナックルで石の外からいつものように入ろうとしますが、なんと血管外にでてしまいます。レトロも同様の状況です。このような状況は、血管全体に石灰化で石のようになっているので、ここを砕いて通過させなければ、なりません。IVUSで石灰化の中にあることを確認した部分から、35radifocusのストレートでまっすぐに穿通させて、そこから35ナックルに入り、ワイヤーを14に交換して、1.5のバルーンでかろうじて石灰化の中を通過させて、そこから、再度35にかえて、ナックルでレトロのワイヤー近くまで持ち込み、CARTでレトロのワイヤーをアンテ側に通過させています。その後バルーンでダンベルが消えず、冠動脈で前日つかったロタバー1.75でロタ後にバルーンが広がるようになって、ステントいれて、終了です。通常は、石灰化があっても、その脇をナックルであれば、安全に通過できますが、本症例は、血管そのものが、石灰化であり、ナックルで脇を通過できず、石灰化をワイヤーでつきやぶる形で治療をしています。そのためには、IVUSガイドで石灰化にワイヤーがあることを確認しながらやる必要があります。
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