札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2013年9月13日金曜日

SFACTOなどの合併症

治療後に動脈穿孔やステント留置後の血管破裂などが報告されます。

以前にも、書きましたが、CTOを14のシステムでリクロスすると、血管外を通過してまた、血管内にもどることもありえます。特にbidirectionalであれば、その可能性は強くなります。そのような状態で、バルーン、ステントをいれれば、血管は破裂して当たり前です。JETでも、同様な合併症の方向がありましたが、患者さんはバルーンのときとかに痛みなどを訴えるはずです。それを無視しているのか?それとも、寝かせて治療をしているのでしょうか?

安全なCTOの通過は、35のナックルです。手技も早く、そして血管外にでません。ナックルのみでリクロスできないときは、14でIVUSガイドで通過させます。

14で通過させて、IVUSで血管内か否かも確認しないで、バルーン時の血管痛も聞かず(PPI時の鎮静はバルーン時の血管痛が確認できないので、基本はだめです。)ステントをいれるから合併症がおきるのです。

当院は、末梢血管の治療は、腎をいれないでも、300症例くらい年間ありますが、当然ながら、血管穿孔などの合併症は起きていません。

合併症でも、避けがたい合併症と避けれる合併症を理解し、治療をする必要があります。

SFAのCTOは、症状をとるだけの治療ですから、合併症は絶対に起こしてはいけません。

0 件のコメント: