いま、一日5人から10人くらいの患者さんが、循環器の外来に新規にきています。昨日は、PCI後の患者さんで、経過は極めてシンプルで、RCAにステント後の再発ありませんという経過の手紙でしたが、本人に聞いてみると、バルーンは30か所、ステントは16本入れていると言ったので、びっくりして、それは日本一だよ。と患者さんに思わず言ってしまいました。確かに、写真をみると、すべての血管にステントがはいっています。それで、びっくりしていたところに、次の患者さんは、同じところからの紹介ですが、ステントがなんと30本はいってました。紹介状には、RCAにPCIして、フォローお願いしますと、書いてありましたが、退院のサマリーみたいものには、すべての血管に2重、3重にステントがはいっており、そして、そこにさらにサイファーステントがはいっている状況でした。30本です。 それだけではなく、その結果この患者さんの心機能は低下して、EF30%でDCMlikeになっていました。ステントをいれることにより、血管の小さい枝をつぶして、心機能を悪化させたんでしょうね。はじめて、みました。怖いとおもいました。よく、我々は血管のみを治すトンネル工事屋さんといわれることがあります。それでも、いい技術で、安全に効果的なトンネルをつくることにプライドと信念をもってやってきています。でも、こんなことをしているinterventionalistがいるかぎり、本当にトンネル工事だなと思いますね。医療資源の無駄ばかりではなく、患者さんの心機能もわるくしている。
とにかく、びっくりした30本でした。このようなダークサイドは、なかなか表にでないけど、現実にはたくさんあるんでしょうね。びっくりしました。でも、このような再狭窄を繰り返して、症例を稼いでいるところは、たくさんあるんでしょうね。そして、そのほうが病院が儲かるという仕組みも、おかしいと思います
1 件のコメント:
びっくりしました。
そんなことがあるんですね。
切ないですね。
いきなりおじゃまして こんなコメントすみません。
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