同世代の落合先生、村松先生らが主催するTOPICに参加してきました。
本日は、東部病院でロタブレーターの術者をさせてもらいました。HD患者のIVUSも不通過の症例ですので、石灰化もつよく、slow flowは、必発の症例です。1.5burrで10万回転で、IVUSが通過しなかった場所までゆっくり削り、その後一番狭窄がつよいところは、通過がなかなかせず、burrを押すと回転数がおちつぎるので、11万、12万と上げて切除しました。STは、予想に反して、V2-4でST上昇が3mmありましたが、flowは、維持されていました。STがあがると、その後のrotablatorするとどんどんST上昇してslow flowになるのですが、それがおきにくかったのも、確認できたと思います。最後は、時間の兼ね合いで、14万で一度パスをさせてから、また、10万で丁寧に削りました。
IVUSでは、1.5によるロタとおもえないほど、バーによる病変への2.0mmくらいの穴が開いていました。その後は、ステントで治療終了です。
14万回転以下では削れない、削りかすが、大きくslow flowが起きやすいという常識を覆せたとおもいます。
あれだけ、削れて、slow flow なし、残念ながらSTはあがりましたが、それでも、ロタを継続できたこと、ステントいれた最後には、STは改善していたことから、23万回転で1.5burrを通過させたときとは、反応が違います。
IVUSでみると高速の場合はちゃんと削れていない。STがあがりやすく、戻りにくい。それに見合うslow flowが起きる。
ロタバーを早く通過させるには、いいですが、ちゃんと削るには、低速がいいと思います。
ただ、時間がかかります。でも、高速ではペッキングが必要ですが、10万では、slow motionで長い時間バーを病変にあてることが可能なので、削っている時間はあまりかわらないような気がしています。
ロタの回転数で、バーモーションもかえないといけないと思います。
あと、10万回転では、回転数がとてもおちやすいので、丁寧に削れるのだと思います。削りかすが大きくなるのは、バーの回転数が大きく落ちたときになります。高速で、1万落ちたらかなり削りかすが、大きくなってslow flowが必発です。10万ではそれよりも、さきに回転が落ちるので、削りかすが大きくなりにくいと思っています。そのかわり時間がかかります。slow flowのないロタがいいと思います。
もう一つ、このブログとFBでlow speed RAのことが、TOPICで術者をする前から広まったいたことにちょっとびっくりです。
ロタブレーターのやり方をこれからも、追求し、次世代に教えていきたいと思います。TOPCIの先生方、ふくめ感謝です。
Tsutomu Fujita M.D. Founder of SCVC, Chief of cardiology in Bali international hospital. Please contact me Email rotamanlaser@gmail.com, WhatsApp +818032356345
藤田先生への質問、お願いなどなんでも、
2013年7月27日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
これは、個人のページになります。いまはバリにいますが、いつでも、相談に乗ります。
武漢2 HDR2
2RCA failed case RCA CTO faileur で、 Anyreach 3G で HDR EP or IP sionblack がナックルになり、ナックルがつつまず、 Powerd calinom でナックルが奥にすすむ。そのときに、逆行性の血腫ができたが、大...
-
シオンとシオンブルーの違い。 本日のCTOの症例で造影上ではさほど、時間がたっていない造影で、なんとなく造影がアンテからながれています。 このような最近できたマイクロチャンネル?を追従させるのは、シオンがいいか?シオンブルーがいいか? 両者とも現時点ではだめです。シオ...
-
以前にも、前職場で、この看護婦長はすごいと書いた多湖さんと久しぶりの再開です。 多湖さんとは、僕が一年目の研修医の頃に、徳洲会の婦長として入ってきたからの仲です。眼力がはんぱなく、白石徳洲会病院時代には、看護婦さんをたくさん集めてさすがという采配でした。東徳洲会時代にも、看護部...
-
ある人が、札幌心臓血管クリニックの口コミを心配して教えてくれました。 以前からチェックをしている部分で、改善できるところはしっかり改善するように努力をしています。 ただ、ながーい待ち時間での30秒診察については、これがなかなか改善できない。とくに、問題がなければ、問題なし。...
-
ひさしぶりに、書きましょう。 6月いっぱいで、札幌ハートセンターの理事長を退任し、札幌の職員から、香港アジアグループの職員およびバリのSCVCの職員としての立ち位置になりました。 札幌心臓血管クリニックを立ち上げてから、ここまで成長しくれて、患者さん、紹介医の先生方のおかげです...
-
色々な挑戦の年になるでしょう。 自分の興味のひとつで、戸塚先生の動画を色々みているうちに、感じるものがあります。自分は体罰世代です。人間が始まってから、体罰は、ずっとあり、ここ数十年で、体罰が悪ということで、過去からいままであったものを全否定する時代に突入しています。自分は、体...
-
昨日、患者さんから電話をもらいました。過換気で倒れて救急である病院にいったのですが、そこは2回目だったらしいのですが、診察は医師がほとんど診もせず、過換気ごときで病院にきてどうするということを言われたそうです。それが、悔しかったんでしょう。僕に電話で、先生はどう思いますか?といわ...
-
最近のワイヤーのトレンドとは、 いかに先端荷重を少なく、トルク特性をあげることです。先端荷重を0.5gくらいに抑えられれば、14ワイヤーであれば、ワイヤー操作でチャンネルを壊すことは、極めて少なくなります。 フィルダーFCや、以前のXTは、やわらかいですが、そのような意味では、繊...
-
HDRは、イントラプラークに造影剤を打ち込んで、もともとあるマイクロチャンネルもしくは、ソフトプラークの隙間を広げて、PJWがすべるように通過していくのを手伝う感じですね。 あとは、HDRでEPやextraになったときに、どのように対応するかの技術があるかどうかですね。 そのた...
-
1st TDADR case in Indonesia and BIH Procedure Log RCA #1 CTO, #3 CTO. Severe calcification noted. Initial attempt with RCA Pilot 200 and HDR...
-
LCXの#11の分岐部の狭窄で、クランクして狭窄があるので、通常のワイヤーのまげでは、#11にしかいきません。 某病院で3時間かけて、やって失敗したということで、北海道の当院まできました。 クルセイドを使用したFilder FCによるReverse wireで#12を選択して、あ...
0 件のコメント:
コメントを投稿