札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2009年7月8日水曜日

やはり頑張らなければ、

昨日の外来の来られた方で、だんなさんが、去年心筋梗塞でなくなって、自分も症状が似ているので、受診したそうです。症状は、狭心症で、CTAでも、75%の狭窄あり、カテーテルの予定としました。
その時に、だんなさんはてっきり心筋梗塞で、なくなったのは突然死と思ったのですが、なんと普通に歩いて病院にかかって、心筋梗塞とすぐに診断されて、カテーテル治療中にカテーテルの部屋のなかでなくなったそうです。その理由として、3本ある血管のうち、2本がつまっていて、のこり一本がつまりかけていたといわれたそうです。それで、亡くなったそうです。
歩いてきた心筋梗塞のひとがカテーテル中になくなるなんて、20年前の話ならわかるけど、いまの状況でそれがおきるとは、びっくりです。その時に家族の人がそこの病院に10年以上かかっていて、どうして心筋梗塞で死ぬほど重症になるまえに発見できなかったことを悔やまれていました。

そうなんですね。心血管ドックをどんどん宣伝して、同じような思いをさせないようにしないといけないし、カテーテル治療はどうして合併症がおきることがあります。そのような時に、初めて力量の差がでます。
もっと頑張らないと。

1 件のコメント:

yuzu・p さんのコメント...

こういう症例は珍しいものではないと思います。何十年も同じ病院にかかっていて、同じ心臓でも、見当違いの治療を受けていて、転移して初めて正しい診断や病名がついたりします。最もその時は手遅れ状態ですが。
家族にしたら、どれ程の歳月が過ぎようと、後悔だけが残るでしょう。
身近にも健康診断で不整脈があるから再検をと、言われた人がいます。数年前からのようなので、循環器の専門外来を受診するよう進めました。不整脈で死ぬような事はないけど、血栓が怖い事など、鵜野先生の受け売りです。

カテーテル治療は、豊富なキャリアや高度な技術を持つ医師でなければ、とても恐ろしくてまかせられませんね。