札幌ハートセンター

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2013年4月13日土曜日

カテーテル治療は、局所療法であり、PCI後がとても、重要です。

我々が施行するPCI(冠動脈カテーテル治療)は、冠動脈の狭窄を広げ、虚血を解除する方法です。言うなれば、狭窄のある悪い部分だけを局所的に治療しただけです。
患者さんや、その冠動脈全体からみたら、他の部分にも、同様な動脈硬化の進展がすることが予想されます。

ですから、その局所的な部分の再発の管理だけではなく、全体の動脈硬化の管理をして、かつ、他の部分の動脈硬化の進展を見逃さないようにしないといけません。

DESがでて、再狭窄は激変しました。ただ、その後に動脈硬化の管理およびCTなどでの定期的な動脈硬化の進展をフォローしておかないと、5−10年先に、新たなイベントがおきます。

冠動脈CTがでる以前は、運動負荷、負荷シンチで定期検査をするしかなく、そこまで病気が進行するまでは、早期発見ができない状況でした。冠動脈CTAがでてそのような動脈硬化の進行を早期に発見できます。
早期に病気の進行を見つけたら、さらなる厳重なリスクの管理をしたり、CTAで狭窄がきつければ、CAGからFFRで判定をするということも可能になりました。
よくあるのが、実は、労作時胸痛があるのに、軽いために医師が見逃していることも、しばし経験します。

東区というこの地で20年以上も、患者さんを診させてもらっていから、5−10年先のこの管理をしっかりしなければ、結局イベントを起こします。CABGのいいところは、この部分まで末梢にバイパスしているので、次のイベントも予防してくれます。10年先を考えたら、PCI後の管理をしっかりしない限りは、CABGの予後には勝てません。

最近、それを示唆する症例がありました。

4年前に右のCTOとうことで、PCIをしています。その後に半年以内に一度CTをとっています。その後は、我々のフォローから離れ、一切CTAをせずに、ある事情で抗血小板薬が休薬になって、ACSで治療をしています。
これだけだと、抗血小板の問題と思われますが、ステントの前後にプラークがいっぱいあったので、ステント前後の動脈硬化が進展して、プラーク破綻をおこしたと思います。
CTAを定期的にとっていれば、間違いなくACSにはならなかったと思います。このようなPCI後の管理ができてなければ、どんなに頑張ってもCABGには勝てません。
患者さんを心臓では死なせないためには、このようなことくらい理解していないといけません。
そして、同じようなことが、主治医が変われば、科が変われば起きているかもしれないと思ってそのようにならないようにしないといけません。札幌ハートセンターにさえかかれば、ここも含めて安心して、10年先以上任せてもらえるシステムを構築しています。


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