本日4例、
一例目 右冠動脈CTO ダブルCTOであり、CTOWIRE1gで通過して、最後は、パラレルWIREで通過。
2例目 LAD CTOであり、アンテからは石灰があり、穿通できず、レトロから治療する。sep→sepは、WIREが簡単に通過するも、WIREのサポート性が悪く、corsairが中隔を穿孔したために、このルートは断念して、右冠動脈→RV→LADのルートからレトロで通過させて、コルセアを通過。しかし、アンテからは、WIREが通過せず、枝の石灰化の#9を高圧拡張で乖離をつくりそこにコンクエストでレトロWIREを通過させて、pull throughできて、治療が終了。
3例目は、右のCTO パラレルで通過。
4例目は、LCXのCTOも、CTOの末梢の血管が造影でみえず、CTでははっきりあり、左房からのfeeding arteryがLCXにつながっていた。といことで、アンテからIVUSガイドでWIREを通過させて、終了。
本日の勉強点
1)アンテのWIREの性能の向上により、レトロの症例があきらかにへった。
2)WIRE0.5mm曲げが、とても、チャンネルをネゴシエートするときは、重要であった。
8 件のコメント:
おはようございます。
いつみてもCTOすばらしい戦略です。
ところでHOPICは今年あるのですか?
HOPICは、4月30日にロイトンであります。ビデオライブ、いろんなチップスの発表があります。
http://www.acts.cc/HOPIC2011/index.html
初めまして。
PCIを勉強中の者ですか、「ダブルCTO」という言葉を始めて聞いたので、宜しければどのような状態か教えて下さい。
ダブルCTOとは、このケースでは、#2でCTOであり、その先の#3の先にもCTOがある場合のことをさします
治療すべき、独立したCTOが2箇所あるときの表現です。
ただし、正式かどうかは不明ですが、加藤先生とも、会話で成立しているので、暗黙の了解だと思います。
ありがとうございました。
先生のブログはとても参考になるのでいつも勉強させた頂いております。
今後も質問させていただく事もあるかとは思いますが宜しくお願いします。
いままでの、PCIの経験を合併症を含めて、次の世代にどんどん教えていきたいと思っています。
どんどん質問をしてください。
チャンスがあれば、加藤先生のCTOも見学どうぞ。
カテ室勤務のですが狭窄部位を高拡張で解離させる理由を教えていただきたいのですが・・・
狭窄部位を広げるためには、通常はバルーンのダンベルが消えるまでの圧で広げて、そのあとにステントをいれます。それは、ステントがちゃんと広がることを確認するために圧をかけていきます。当院では、ステント植え込みの14気圧で前拡張をするようにしています。その後にステントをいれます。ダンベルが消えなければ、24気圧、30気圧と圧をかけて、ダンベルが消えるまでがんばり、ダンベルがきえなければ、ステントはいれれません。
ステントをいれるときには、原則は高圧拡張にします。高圧の定義は14気圧以上です。
その理由はステントが最初にでたときには、ステント後の急性閉塞がおきました。それを改善するためにワーファリンを使用したのですが、効果はいまひとつで、その解決策としてでたのが、DPT(バイアス、パナルジンの2剤の抗血小板療法)と、ステントの高圧拡張でほぼ、その問題が解決されました。
ですから、ステントはDPTと、高圧拡張が必要です。
当院では、全員IVUSをするので、14気圧で植えこんでもたりなければ、24気圧までかけます。
そのような意味でステントいれる前提時は、バルーンで高圧で乖離ができます。
ただ、ステントをいれない前提では、乖離もつくりたくないので、ダンベルが消える圧でバルーンを広げて終了にします。乖離をつくらないためです。
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