札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2014年1月2日木曜日

24時間患者を受ける。

当院は、循環器専門の病院です。当然、それを知っている患者さんは、心臓以外の病気のときは、受診することを躊躇します。
本日も、当院のかかりつけの患者さんが、それを内科の病院にいって、当院に回されてきました。どんな病気でも、受診するところがわからなければ、困るので、まず当院にというか、僕に一報いれてもらうように、電話番号を配っていますが、多くの方が遠慮しているみたいです。

まず、受けて必要であれば、脳外科、内科の病院に紹介します。緊密に連携をとれている病院があるので、心配はしていません。

当然、他の病院からの受け入れも、絶対断りません。そして時間があれば、なるべく僕が診るようにしています。

先ほども、一人90歳超えの、心不全の方が紹介入院しました。認知もなく、本人が苦しがっています。当然、治療をして、入院をしてもらいました。

たまに、高齢者に対する医療が過剰と言われる方がいます。僕の考えは、苦しがっている患者さんは助けるそれだけです。

僕は気切および胃瘻はあまり好きではありません。歩けて、ご飯が自分で食べれることが人として大切だと思っています。

父が肺炎が亡くなりましたが、気切および胃瘻をすれば延命は可能であったとおもいます。父もご飯が食べれなくなったら、もういいといっていました。
そのような処置をせず、内科的にできうる治療で限界がきて、自分で看取りました。84歳でした。

ただ、心臓疾患は高齢者でも、治療が可能です。元気であれば、当然僕は助けます。
家族の方への説明も、しっかりします。多くのかたが、治療を希望します。
元気に、ご飯を自分で食べて、できれば歩いて退院してもらいたいといつも思っています。そして、それが可能でなくなったときでも、最後まで当院で看てあげたいとおもいます。


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