本日の外来最後の二人のかたが、印象的でした。
一人は、某病院で、冠動脈にバイパスをしており、3本のうち2本が閉塞しており、その後にPCIが不成功であり、下肢は、腸骨動脈で両側で閉塞しており、下肢痛や胸痛を訴えています。そこの病院では、もうなにもできないといわれて、おとなしくしているように言われてみたいです。88歳ですが、元気に歩けます。なんとか、LADとRCAを治療して、両側のEIAの閉塞を治療して、元気にあるかせるようにがんばります。
かわいそうです。
あとは、大動脈弁狭窄症および僧帽弁狭窄症の完全の手術適応の78歳の女性。右室の圧は60mmHgです。ずーと、手術と拒否してきたみたいですが、ちゃんとお話をしてみると、手術を受けるといい。そして、いくらかかるのか?と心配していました。やはり、高額のお金がかかることを心配していたみたいです。お金は一万ちょっとですよというと、安心して、手術を頑張りたいといってくれました。意外なほど、簡単に手術をうけたいというので、もしかして、いままでのお医者さんは、ちゃんとした説明をしていなかったのかな?と不思議な感覚です。勉強になりました。
お二人とも、頭がしっかりして僕のいっていることを完全に理解しています。年齢だからといった区切りでは、やはりいけません。70歳すぎたら、年齢は関係ありません。見た目勝負です。
2 件のコメント:
良かったですね。
高齢だからといって、一まとめに考えられるのはお気の毒です。
悲しい事に年齢を重ねると、どうしても多少の物忘れや理解力が低下してきます。
これは早いか遅いかの差で、誰でも避けて通る事の出来ない、現実かもしれません。
でも、分かりやすい言葉で、丁寧に説明して差し上げると多くは理解して下さいます。
年齢で線を引かないで頂きたいと思います。
まずは相手がどんな不安を抱えてるのか、思うような表現が出来ないのが大半でしょうから、それを如何に引き出すかも、医師の腕にかかっていますね。
一番は病気を見つけ、治せる医師に巡り合う事だと思います。
医者の仕事は、医者になった目的で微妙にちがってきますし、目指す方向もちがってくると思います。
僕は、いろんな病気がちゃんとみれて、救急ができる医者になりたかったので、20年まえに無謀にも、医局に属さずに、徳洲会で修業することを選びました。この時点で、大学への志向がなく、基礎研究などの道をすて、最初から臨床医を目指していました。結局、学会よりも、患者さんをみているほうに幸せを感じるんですね。それが、医療人として、欠点とよくいわれますが、医者への成り立ちが、大学をベースにしていなかったので、こうなったのかな?と思います。
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